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公開番号2024087584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202481
出願日2022-12-19
発明の名称型枠及びプレキャスト床版の敷設方法
出願人株式会社大林組,クリヤマジャパン株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E01D 2/02 20060101AFI20240624BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】床版取替工事において、鋼桁にプレキャスト床版を敷設する際の作業性向上と、敷設後の品質向上を図ることである。
【解決手段】鋼桁の上フランジとプレキャスト床版との間の隙間を塞ぎ、充填材の充填空間を形成する型枠であって、前記上フランジの縁部に当接するとともに、前記プレキャスト床版の下面に接着自在に接着されるせき板と、前記鋼桁の上フランジ下面もしくはウェブ面に着脱自在に接着される回転止めと、を備え、該回転止めと前記せき板の互いに対向する面どうしが接着されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鋼桁の上フランジとプレキャスト床版との間の隙間を塞ぎ、充填材の充填空間を形成する型枠であって、
前記上フランジの縁部に当接するとともに、前記プレキャスト床版の下面に接着自在に接着されるせき板と、
前記鋼桁の上フランジ下面もしくはウェブ面に着脱自在に接着される回転止めと、を備え、
該回転止めと前記せき板の互いに対向する面どうしが接着されていることを特徴とする型枠。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1に記載の型枠であって、
前記せき板及び回転止めが、復元性を有する材料よりなることを特徴とする型枠。
【請求項3】
請求項1に記載の型枠であって、
前記せき板及び回転止めが、硬質スポンジよりなることを特徴とする型枠。
【請求項4】
請求項1に記載の型枠を用いたプレキャスト床版の敷設方法であって、
前記鋼桁の上フランジとの間に隙間を設けて、前記プレキャスト床版を配置する工程と、
前記隙間を塞ぐように前記型枠を設置し、充填空間を形成する工程と、
該充填空間に充填材を充填する工程と、
前記充填材が硬化したのちに、前記型枠を撤去する工程と、を含むことを特徴とするプレキャスト床版の敷設方法。
【請求項5】
請求項4に記載のプレキャスト床版の敷設方法において、
前記充填空間を形成する工程が、
前記せき板を上フランジの縁部に当接させた状態で、前記プレキャスト床版の下面に接着材料で接着する工程と、
前記回転止めを前記鋼桁の上フランジ下面もしくはウェブ面に前記接着材料で接着する工程と、
前記せき板と前記回転止めを前記接着材料で接着する工程と、
を含むことを特徴とするプレキャスト床版の敷設方法。
【請求項6】
請求項5に記載のプレキャスト床版の敷設方法において、
前記接着材料が、両面接着テープであることを特徴とするプレキャスト床版の敷設方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャスト床版を鋼桁に敷設する際に用いる型枠、及びプレキャスト床版の敷設方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、老朽化などにより劣化したコンクリート床版を鋼桁から撤去し、プレキャスト床版に取り替える床版取替工事が実施されている。プレキャスト床版を鋼桁上に敷設する手順は、例えば特許文献1の背景技術に示されているように、まず、コンクリート床版を撤去したのち、鋼桁の上フランジ上面にケレン清掃など様々な前処理を施す。
【0003】
次に、前処理後の上フランジ上面であって長手方向に両側に、硬質スポンジよりなるソールスポンジを対をなして設置する。次いで、高さ調整材を介してプレキャスト床版を、鋼桁の上フランジ上方に配置する。
【0004】
すると、ソールスポンジは、高さ調整材より高さを有するよう形成されているため、プレキャスト床版と鋼桁の上フランジとにより圧縮挟持される。こうして形成された、プレキャスト床版及び鋼桁の上フランジと、対をなすソールスポンジとにより囲まれた充填隙間に、無収縮モルタルを充填する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-73847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のとおり、ソールスポンジは鋼桁の上フランジ上に設置するため、上フランジ上面の前処理工程が終了するまで設置作業を実施できない。また、ソールスポンジを鋼桁の上フランジ上に設置すると、無収縮モルタルの充填空間が減少するため、断面欠損など構造上の問題を生じるおそれがある。
【0007】
さらに、ソールスポンジは、プレキャスト床版及び鋼桁の上フランジとにより圧縮挟持されるため、取り外すことができず、ソールスポンジを残置させることとなる。すると、打設後の無収縮モルタルについて、仕上がり状態を目視確認できないだけでなく、定期点検時に劣化状態を目視確認することもできない。
【0008】
また、残置されたソールスポンジ自体も経年劣化を生じる可能性があり、劣化が生じた場合には、外観の見栄えに影響を与えるなど、様々な不具合が生じていた。このような中、上記の特許文献1では、ソールスポンジに替えてL型に形成されたアクリル樹脂製の型枠材を、プレキャスト床版の下面と鋼桁の上フランジ側面に当接し、無収縮モルタルの充填空間を形成する構成が開示されている。
【0009】
ところが、L型の型枠材を支持するための構造が煩雑であり、作業性に課題を有する。また、アクリル樹脂製の型枠材は、例えばプレキャスト床版の下面に多少の不陸があってもこれに追従しないため、隙間が形成されて無収縮モルタルが漏れ出するおそれがある。しかし、このような事態の対策が取られておらず、品質に不具合を生じる可能性がある。
【0010】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、床版取替工事において、鋼桁にプレキャスト床版を敷設する際の作業性向上と、敷設後の品質向上を図ることである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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