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公開番号2024124213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032220
出願日2023-03-02
発明の名称杭と基礎の接合工法及び杭頭接合構造
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E02D 27/12 20060101AFI20240905BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】杭頭部と建物の基礎とを接合する杭頭接合部において、効率よく引抜き耐力と曲げ耐力の向上を図る簡略な方法を提供する。
【解決手段】杭頭部と建物の基礎とを接合する、杭と基礎の接合工法であって、あらかじめ張力が導入されたプレストレス導入部材の下半を、杭側に打設されるコンクリートに埋設し固定する工程と、前記プレストレス導入部材の上半を、前記杭から上方に突出する杭頭補強部材とともに前記基礎をなすコンクリートに埋設する工程と、該基礎をなすコンクリートが硬化したのち、前記プレストレス導入部材の張力を解放する工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
杭頭部と建物の基礎とを接合する、杭と基礎の接合工法であって、
あらかじめ張力が導入されたプレストレス導入部材の下半を、杭側に打設されるコンクリートに埋設し固定する工程と、
前記プレストレス導入部材の上半を、前記杭から上方に突出する杭頭補強部材とともに前記基礎をなすコンクリートに埋設する工程と、
該基礎をなすコンクリートが硬化したのち、前記プレストレス導入部材の張力を解放する工程と、
を含むことを特徴とする杭と基礎の接合工法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
請求項1に記載の杭と基礎の接合工法において、
前記杭が、場所打ちコンクリート造であり、
前記プレストレス導入部材の下半を、前記杭を構成するコンクリートに埋設し固定することを特徴とする杭と基礎の接合工法。
【請求項3】
請求項1に記載の杭と基礎の接合工法において、
前記杭が、中空部を有する既製杭であり、
前記プレストレス導入部材の下半を、前記中空部に打設される中詰めコンクリートに埋設し固定することを特徴とする杭と基礎の接合工法。
【請求項4】
請求項1に記載の杭と基礎の接合工法において、
前記プレストレス導入部材を、
下端に閉塞部材を有する筒状の緊張材と、
該緊張材内に挿入される棒材と、
前記緊張材に反力を取って、前記棒材を前記閉塞部材に向けて押込むことにより前記緊張材に張力を導入しつつ、前記緊張材に装着可能な張力保持治具と、
により構成することを特徴とする杭と基礎の接合工法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の杭と基礎の接合工法により構築されたことを特徴とする杭頭接合構造。
【請求項6】
請求項5に記載の杭頭接合構造において、
前記プレストレス導入部材が、平面視で前記基礎の配筋との干渉を避けた位置に、矩形状をなすように複数配置されていることを特徴とする杭頭接合構造。
【請求項7】
杭と、
前記杭の上部に構築される建物の基礎と、
前記杭から上方に突出し、前記基礎に埋設される杭頭補強部材と、
前記杭の杭頭部と前記基礎とに跨って埋設されるプレストレス導入部材と、
を備える杭頭接合構造であって、
前記プレストレス導入部材は、前記杭頭部と前記基礎とに跨る範囲に圧縮域を形成することを特徴とする杭頭接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、杭頭部と建物の基礎とを接合する際に用いる杭と基礎の接合工法、及び杭頭接合構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、建物の引抜力に抵抗するべく、建物を支持する基礎杭の軸部に節部を設けた場所打ちコンクリート造の節付き杭が知られている。節部を設けると、杭本体の許容引張耐力を大幅に向上できる。しかし、建物の基礎との接合部となる杭頭部の引抜耐力は、接合部に配筋されている定着筋によってのみ発揮されることから、杭頭断面に配筋可能な定着筋の数量により、その上限がほぼ決まる。
【0003】
他方、必要な引張耐力を確保するため、配筋量に見合う杭頭断面を設計すると、杭頭断面が過大となり、経済性及び施工性など不利となりかねない。このような中、杭頭部にプレストレスを付与して補強する場所打ちプレストレスコンクリート杭が採用される場合がある。
【0004】
例えば、特許文献1に記載されている場所打ちプレストレスコンクリート杭の構築方法は、次のとおりである。まず、鉄筋かごに保護筋を取り付けるとともに、保護筋の中にPC鋼線を挿入しておく。この保護筋付き鉄筋かごを掘削孔に挿入してコンクリートを打設し、場所打ちコンクリート杭を構築する。
【0005】
次に、構築予定の建物の基礎より上方まで、保護筋の中からPC鋼線を引き出した状態で、基礎コンクリートを打設する。基礎コンクリートが硬化して建物の基礎が構築されたのち、この基礎の上面でPC鋼線の緊張作業を行って定着させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-220847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の構成によれば、鉄筋かごの主筋が埋設された杭頭接合部にプレストレスを付与することで、引抜き耐力と曲げ耐力の向上が期待できる。しかし、施工現場でPC鋼線に張力を導入する作業は煩雑であるとともに、多大な作業時間を要する。また、鉄筋かごに対応させてPC鋼線を配置するため、PC鋼線の配置位置に自由度が小さく、建物の基礎の配筋に干渉しない位置に設置する作業も煩雑となりやすい。さらに、PC鋼線のシース管が鉄筋かごの主筋におけるかぶりコンクリートの欠損を引き起こす可能性がある。
【0008】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、杭頭部と建物の基礎とを接合する杭頭接合部において、簡略な方法で効率よく引抜き耐力と曲げ耐力の向上を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため本発明の杭と基礎の接合工法は、杭頭部と建物の基礎とを接合する、杭と基礎の接合工法であって、あらかじめ張力が導入されたプレストレス導入部材の下半を、杭側に打設されるコンクリートに埋設し固定する工程と、前記プレストレス導入部材の上半を、前記杭から上方に突出する杭頭補強部材とともに前記基礎をなすコンクリートに埋設する工程と、該基礎をなすコンクリートが硬化したのち、前記プレストレス導入部材の張力を解放する工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の杭と基礎の接合工法は、前記杭が、場所打ちコンクリート造であり、前記プレストレス導入部材の下半を、前記杭を構成するコンクリートに埋設し固定することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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