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公開番号2024083752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197748
出願日2022-12-12
発明の名称撮像方法
出願人株式会社SCREENホールディングス
代理人個人
主分類G01N 21/17 20060101AFI20240617BHJP(測定;試験)
要約【課題】臓器などの生体試料の表面付近の透視撮像を行う場合に、撮像系と試料との位置合わせを行いやすくするとともに、圧迫のない状態における表面組織の観察を行うことができる技術を提供する。
【解決手段】生体組織試料を透視観察するための撮像方法であって、a)試料載置容器の透明な底面と試料の間にスペーサを配置する工程と、b)容器底面と、容器底面またはスペーサと試料との間に生じた間隙とを介して、試料の透視撮像を行う工程と、を有する。これにより、試料下面のうち、間隙に面する領域は圧迫のない自然状態となるため、下面側から自然状態の試料の表面組織を観察できる。したがって、撮像系と試料との位置合わせを行いやすくするとともに、圧迫のない状態における表面組織の観察を行うことができる。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
生体組織試料を透視観察するための撮像方法であって、
a)試料載置容器の透明な底面と試料の間にスペーサを配置する工程と、
b)前記底面と、前記底面または前記スペーサと前記試料との間に生じた間隙とを介して、前記試料の透視撮像を行う工程と、
を有する、撮像方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に記載の撮像方法であって、
前記工程b)において、透視撮像は、光干渉断層撮影により行う、撮像方法。
【請求項3】
請求項1に記載の撮像方法であって、
前記スペーサは、光透過性材料で形成される、撮像方法。
【請求項4】
請求項3に記載の撮像方法であって、
前記スペーサは、シリコン樹脂によって形成される、撮像方法。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の撮像方法であって、
前記スペーサは、厚みが均一なマット状であって、複数の貫通孔を有する、撮像方法。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の撮像方法であって、
前記スペーサは、ブロック状である、撮像方法。
【請求項7】
請求項6に記載の撮像方法であって、
前記スペーサは、三角柱状である、撮像方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、摘出された臓器や培養組織等の生体組織試料の透視観察を行うための撮像方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
肝臓移植等の移植手術では、ドナーから臓器を摘出した後、当該臓器をレシピエントへ移植するまでの間、体外臓器灌流保存法等により、一時的に臓器を保存する。保存後、レシピエントへの移植前に臓器の状態が移植に適しているか否かを評価することが求められる。しかしながら、臓器の状態を観察する際に灌流処理を中断してしまうと、臓器が虚血状態となるという問題が生じる。このため、一般的に、臓器の状態評価は、生化学値や、ドナー患者の情報に基づいて行われており、臓器そのものから得られる情報を元に評価することは困難である。
【0003】
臓器や組織の内部の状態を非侵襲で評価するための透視観察手法として、X線を用いたCT撮像や、磁気共鳴を活用したMRIが知られている。しかしながら、CTやMRIは大型の測定プローブを必要とするため、灌流処理を継続したまま臓器の状態を観察する方法としては適していない。
【0004】
一方、臓器や組織の表面付近における血流や血管の状態を観察する手法の一つとして、高精度かつ簡易的に測定ができる光干渉断層撮影(Optical Coherence Tomography;OCT)が知られている。OCT撮影を行う装置については、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2010-536041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
OCT撮影は、眼科分野における眼底検査に用いられているが、焦点深度が短いことから、その他の臓器や組織を観察する手法としては普及していない。適切に臓器の表面付近を観察するためには、臓器と撮像系の位置を毎回適切に配置する必要がある。しかしながら、臓器の灌流処理中には、臓器が乾燥しないように、保存液に浸漬させたり、密閉したりする必要があるため、容器内に収容しなければならない。
【0007】
このため、臓器上面などの臓器が容器と触れていない箇所においては、臓器と撮像系の位置合わせが困難である。一方、臓器下面などの臓器が容器と接触している箇所においては、臓器が容器によって圧迫され、圧迫のない自然な状態での臓器の表面組織の観察を行うことが困難である。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、臓器などの生体試料の表面付近の透視撮像を行う場合に、撮像系と試料との位置合わせを行いやすくするとともに、圧迫のない状態における表面組織の観察を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、生体組織試料を透視観察するための撮像方法であって、a)試料載置容器の透明な底面と試料の間にスペーサを配置する工程と、b)前記底面と、前記底面または前記スペーサと前記試料との間に生じた間隙とを介して、前記試料の透視撮像を行う工程と、を有する。
【0010】
本願の第2発明は、第1発明の撮像方法であって、前記工程b)において、透視撮像は、光干渉断層撮影により行う。
(【0011】以降は省略されています)

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