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公開番号2024082830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196963
出願日2022-12-09
発明の名称ガラスチョップドストランドマットの製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類D04H 1/4218 20120101AFI20240613BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】ガラスチョップドストランドマットの強度を向上することができるガラスチョップドストランドマットの製造方法を提供する。
【解決手段】ガラスチョップドストランドマットMの製造方法は、複数のガラスチョップドストランドSを堆積して搬送方向Aに搬送しながらマット状に成形してなるガラスチョップドストランドマットMの製造方法であって、複数のガラスチョップドストランドSを分散して堆積し、ガラスチョップドストランド堆積シートDを生成する分散堆積工程S01と、ガラスチョップドストランド堆積シートDに、熱可塑性樹脂材からなる結着剤Pを散布する結着剤散布工程S03とを備え、分散堆積工程S01の実行後、且つ結着剤散布工程S03の実行前において、ガラスチョップドストランド堆積シートDを浮上させる浮上工程S02を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のガラスチョップドストランドを堆積して一方向に搬送しながらマット状に成形してなるガラスチョップドストランドマットの製造方法であって、
前記複数のガラスチョップドストランドを分散して堆積し、ガラスチョップドストランド堆積シートを生成する分散堆積工程と、
前記ガラスチョップドストランド堆積シートに、熱可塑性樹脂材からなる結着剤を散布する結着剤散布工程とを備え、
前記分散堆積工程の実行後、且つ前記結着剤散布工程の実行前において、
前記ガラスチョップドストランド堆積シートを浮上させる浮上工程を備える、
ことを特徴とする、ガラスチョップドストランドマットの製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記浮上工程において、
前記ガラスチョップドストランド堆積シートの搬送方向との平面視直交方向である幅方向に沿って均等に、当該ガラスチョップドストランド堆積シートを局部的に浮上させる、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。
【請求項3】
前記浮上工程において、
前記ガラスチョップドストランド堆積シートを、
前記ガラスチョップドストランドの長さの1倍以上3倍以下の高さに浮上させる、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。
【請求項4】
前記浮上工程において、
前記ガラスチョップドストランド堆積シートの下方より気体、液体、および粉体の少なくとも何れか一つを含む媒体を噴射することにより、当該ガラスチョップドストランド堆積シートを浮上させる、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。
【請求項5】
前記媒体を、
前記ガラスチョップドストランド堆積シートに向かって、当該ガラスチョップドストランド堆積シートの搬送方向の下流側に傾斜させた方向に噴射させる、
ことを特徴とする、請求項4に記載のガラスチョップドストランドマットの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスチョップドストランドマットの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、所定の長さに切断されたガラス繊維からなる複数のガラスチョップドストランドを、マット状に成形してなるガラスチョップドストランドマットが知られている。
【0003】
ガラスチョップドストランドマットは、例えば特許文献1に開示されるように、複数のガラスチョップドストランドがシート状に堆積したガラスチョップドストランド堆積シートに対して熱可塑性樹脂からなる結着剤を散布し、散布した結着剤を加熱溶融した後に冷却固化させることにより、複数のガラスチョップドストランドを互いに結合させ、その後、マット状に成形することにより製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-31438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように、ガラスチョップドストランドマットを成形する際に、複数のガラスチョップドストランドを上方から振り撒いてガラスチョップドストランド堆積シートを形成した場合、ガラスチョップドストランドは層状に堆積し、堆積した層の厚み方向にはガラスチョップドストランドの絡まりが生じにくい。
【0006】
ガラスチョップドストランドが堆積することにより形成されたガラスチョップドストランド堆積シートに生じる厚み方向の絡まりが少ないと、成形されたガラスチョップドストランドマットの強度が弱くなり、ガラスチョップドストランドマットを引き出すときに破断が生じるおそれがある。
【0007】
そこで、本発明においては、成形されたガラスチョップドストランドマットの強度を向上することができるガラスチョップドストランドマットの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するガラスチョップドストランドマットの製造方法は、以下の特徴を有する。
【0009】
即ち、ガラスチョップドストランドマットの製造方法は、複数のガラスチョップドストランドを堆積して一方向に搬送しながらマット状に成形してなるガラスチョップドストランドマットの製造方法であって、前記複数のガラスチョップドストランドを分散して堆積し、ガラスチョップドストランド堆積シートを生成する分散堆積工程と、前記ガラスチョップドストランド堆積シートに、熱可塑性樹脂材からなる結着剤を散布する結着剤散布工程とを備え、前記分散堆積工程の実行後、且つ前記結着剤散布工程の実行前において、前記ガラスチョップドストランド堆積シートを浮上させる浮上工程を備える。
【0010】
このように、浮上工程においてガラスチョップドストランド堆積シートを浮上させることにより、ガラスチョップドストランド堆積シートの下層部分の一部が、上層部分に進入して互いに厚み方向に絡み合い、作製されるガラスチョップドストランドマットの強度を向上することができる。これにより、例えば、納入先である顧客の製造現場において、破れにくく安定してガラスチョップドストランドマットを使用することが可能となる。また、結着剤散布工程においてガラスチョップドストランド堆積シートに散布する結着剤の量を抑制して、ガラスチョップドストランドマットの製造コストの低減を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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