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公開番号2024085600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200195
出願日2022-12-15
発明の名称撹拌装置、スターラー及びガラス物品の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C03B 5/187 20060101AFI20240620BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】撹拌装置の撹拌性能を向上させる。
【解決手段】溶融ガラスの撹拌装置は、軸及び軸の長手方向に沿って並べて取り付けられた複数の撹拌翼を有するスターラーと、スターラーを収容する撹拌槽と、スターラーを旋回させる旋回装置と、を備える。撹拌翼は、棒状であり、軸の長手方向において隣り合う撹拌翼は、位相差を有している。スターラーは、複数の撹拌翼のうち、隣り合う二つの撹拌翼を連結する連結部を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に伸びる軸及び前記軸の長手方向に沿って並べて取り付けられた複数の撹拌翼を有するスターラーと、前記スターラーを収容する撹拌槽と、前記スターラーを旋回させる旋回装置と、を備える溶融ガラスの撹拌装置であって、
前記撹拌翼は、棒状であり、
前記軸の前記長手方向において隣り合う前記撹拌翼は、位相差を有しており、
前記スターラーは、複数の前記撹拌翼のうち、隣り合う二つの前記撹拌翼を連結する連結部を備えることを特徴とする撹拌装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記撹拌翼は、前記撹拌翼の先端部に設けられる先端翼を備える請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項3】
前記先端翼は、上下方向に伸びる棒状であり、上端部及び下端部を有し、
前記連結部は、前記先端翼の前記上端部又は前記下端部と連結する請求項2に記載の撹拌装置。
【請求項4】
前記撹拌翼は、横断面において角部を有し、
前記角部は、前記撹拌翼の旋回方向における前方を向くように構成される請求項1から3のいずれか一項の記載の撹拌装置。
【請求項5】
前記スターラーは、複数の前記撹拌翼のうち、隣り合う二つの前記撹拌翼に前記連結部が形成されてない非連結領域を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の撹拌装置。
【請求項6】
前記撹拌槽は、前記溶融ガラスを流入させる流入口と、前記流入口の下方に設けられるとともに、前記溶融ガラスを流出させる流出口と、を備え、
前記連結部は、前記流入口及び前記流出口の高さに位置し、
前記非連結領域は、前記流入口と前記流出口との間に位置する請求項5に記載の撹拌装置。
【請求項7】
上下方向に伸びる軸及び前記軸の長手方向に沿って並べて取り付けられた複数の撹拌翼を有するスターラーであって、
前記撹拌翼は、棒状であり、
前記軸の前記長手方向において隣り合う二つの前記撹拌翼は、位相差を有しており、
前記スターラーは、複数の前記撹拌翼のうち、隣り合う二つの前記撹拌翼を連結する連結部を備えることを特徴とするスターラー。
【請求項8】
前記請求項1から3のいずれか一項に記載の撹拌装置を用いて前記撹拌槽内の前記溶融ガラスを撹拌する撹拌工程を備えることを特徴とするガラス物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融ガラスを撹拌する撹拌装置、撹拌装置に使用されるスターラー、およびガラス物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
周知のように、ガラス板の製造工程においては、ガラス板の元となる溶融ガラスを円筒状に形成された撹拌槽内で撹拌して均質化させる撹拌工程が実行される。撹拌工程の実行には、スターラーが使用される。このスターラーにより、溶融ガラスは撹拌槽内を軸の長手方向に流れながら撹拌される。
【0003】
例えば特許文献1は、上下方向に伸びる軸と、該軸の長手方向に沿って取り付けられた複数の撹拌翼とを備え、軸の回転に伴って複数の撹拌翼を該軸周りで旋回させて撹拌槽内の溶融ガラスを撹拌するスターラーを開示している。
【0004】
このスターラーの各撹拌翼は、板状に構成されている。複数の撹拌翼は、軸周りの旋回時に、軸の上端側の撹拌翼ほど、下端側の撹拌翼に対して、軸周りでの位相が遅れるように軸に取り付けられている。また、このスターラーは、隣り合う両撹拌翼を一組とした複数組のうち、少なくとも一組について、隣り合う両撹拌翼の相互間に介在部を介在させている(同文献の請求項1及び段落0041参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-104212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、スターラーにおいて板状に構成される撹拌翼の形状を改善することで、撹拌装置の撹拌性能を向上させることを見出した。
【0007】
本発明は、撹拌装置における溶融ガラスの撹拌性能を向上させることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明は上記の課題を解決するためのものであり、上下方向に伸びる軸及び前記軸の長手方向に沿って並べて取り付けられた複数の撹拌翼を有するスターラーと、前記スターラーを収容する撹拌槽と、前記スターラーを旋回させる旋回装置と、を備える溶融ガラスの撹拌装置であって、前記撹拌翼は、棒状であり、前記軸の前記長手方向において隣り合う前記撹拌翼は、位相差を有しており、前記スターラーは、複数の前記撹拌翼のうち、隣り合う二つの前記撹拌翼を連結する連結部を備えることを特徴とする。
【0009】
かかる構成によれば、撹拌翼を棒状に構成するとともに、隣り合う二つの撹拌翼を連結部によって連結することで、撹拌装置の撹拌能力を向上させることが可能となる。
【0010】
(2) 上記の(1)に記載の構成において、前記撹拌翼は、前記撹拌翼の先端部に設けられる先端翼を備えてもよい。これにより、撹拌槽による溶融ガラスの撹拌能力をさらに向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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