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公開番号2024080419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193592
出願日2022-12-02
発明の名称半導体装置、電子機器、車両
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類H03K 17/082 20060101AFI20240606BHJP(基本電子回路)
要約【課題】出力短絡状態でのアクティブクランプ動作を最適化する。
【解決手段】半導体装置1は、ゲート分割型の出力トランジスタ9と、制御信号が出力トランジスタ9をオフするときの論理レベルとなった後に出力トランジスタ9の両端間電圧をクランプ電圧以下に制限するアクティブクランプ回路26と、出力トランジスタ9の両端間電圧がクランプ電圧よりも低い閾値電圧を上回った否かを示す内部信号Vxに遅延を与えて遅延内部信号VxDを生成する遅延回路DLY1と、遅延内部信号VxDに応じて出力トランジスタ9のオン抵抗を引き上げるようにゲート制御信号G1及びG2を個別制御するゲート制御回路25と、内部信号Vx及び遅延内部信号VxDに応じて出力トランジスタ9のクランプゲート(=アクティブクランプ回路26が接続されるゲート)と非クランプゲートとの間を短絡するか否かを切り替えるゲート短絡回路GSと、を備える。
【選択図】図23
特許請求の範囲【請求項1】
複数のゲート制御信号に応じて複数のチャネル領域が個別制御されるように構成されたゲート分割型の出力トランジスタと、
制御信号が前記出力トランジスタをオフするときの論理レベルとなった後に前記出力トランジスタの両端間電圧を所定のクランプ電圧以下に制限するように構成されたアクティブクランプ回路と、
前記出力トランジスタの両端間電圧が前記クランプ電圧よりも低い所定の閾値電圧を上回った否かを示す内部信号に所定の遅延を与えて遅延内部信号を生成するように構成された遅延回路と、
前記遅延内部信号に応じて前記出力トランジスタのオン抵抗を引き上げるように前記複数のゲート制御信号を個別制御するように構成されたゲート制御回路と、
前記内部信号及び前記遅延内部信号に応じて、前記出力トランジスタにおける複数のゲートのうち、前記アクティブクランプ回路が接続されるクランプゲートと、前記アクティブクランプ回路が接続されない非クランプゲートとの間を短絡するか否かを切り替えるように構成されたゲート短絡回路と、
を備える、半導体装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ゲート短絡回路は、前記内部信号を短絡開始信号とし、前記遅延内部信号を短絡終了信号とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記ゲート短絡回路は、前記クランプゲートと前記非クランプゲートとの間に接続された第1トランジスタと、前記クランプゲートと前記第1トランジスタの制御端との間に接続された第2トランジスタと、前記第1トランジスタの制御端と前記出力トランジスタのソースとの間に直列に接続された第3トランジスタ及び第4トランジスタと、を含み、
前記第3トランジスタは、前記内部信号に応じて駆動され、前記第4トランジスタは、前記遅延内部信号に応じて駆動される、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記遅延回路は、キャパシタと、前記内部信号に応じて前記キャパシタの充電電流を生成するように構成された充電電流生成部と、を含み、前記キャパシタの充電電圧を前記遅延内部信号として出力する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記アクティブクランプ回路は、
前記出力トランジスタのドレイン・ゲート間に接続されるように構成されたトランジスタと、
カソードが前記トランジスタのドレインに接続されるように構成された少なくとも一つのツェナーダイオードと、
アノードが前記ツェナーダイオードのアノードに接続されてカソードが前記トランジスタのゲートに接続されるように構成された少なくとも一つのダイオードと、
を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記内部信号は、前記アクティブクランプ回路の内部ノード電圧である、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記ゲート制御回路は、前記遅延内部信号に応じて前記非クランプゲートを無効とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記出力トランジスタは、電源端と負荷との間を導通/遮断するハイサイドスイッチ、または、負荷と接地端との間を導通/遮断するローサイドスイッチとして機能する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の半導体装置と、
前記半導体装置に接続される負荷と、
を備える、電子機器。
【請求項10】
請求項9に記載の電子機器を備える、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、半導体装置、電子機器及び車両に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
本願出願人は、以前より、車載IPD[intelligent power device]などの半導体装置に関して、数多くの新技術を提案している(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/187785号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車載IPDなどの半導体装置は、一般に、誘導性負荷の逆起電力を吸収するための手段として、アクティブクランプ回路を備えている。
【0005】
しかしながら、従来の半導体装置では、出力短絡状態でのアクティブクランプ動作について更なる検討の余地があった。
【0006】
特に、近年では、車載用ICに対して、ISO26262(自動車の電気/電子に関する機能安全についての国際規格)を順守することが求められており、車載IPDについても、より高い信頼性設計が重要となっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書中に開示されている半導体装置は、複数のゲート制御信号に応じて複数のチャネル領域が個別制御されるように構成されたゲート分割型の出力トランジスタと、制御信号が前記出力トランジスタをオフするときの論理レベルとなった後に前記出力トランジスタの両端間電圧を所定のクランプ電圧以下に制限するように構成されたアクティブクランプ回路と、前記出力トランジスタの両端間電圧が前記クランプ電圧よりも低い所定の閾値電圧を上回った否かを示す内部信号に所定の遅延を与えて遅延内部信号を生成するように構成された遅延回路と、前記遅延内部信号に応じて前記出力トランジスタのオン抵抗を引き上げるように前記複数のゲート制御信号を個別制御するように構成されたゲート制御回路と、前記内部信号及び前記遅延内部信号に応じて、前記出力トランジスタにおける複数のゲートのうち、前記アクティブクランプ回路が接続されるクランプゲートと、前記アクティブクランプ回路が接続されない非クランプゲートとの間を短絡するか否かを切り替えるように構成されたゲート短絡回路と、を備える。
【0008】
なお、その他の特徴、要素、ステップ、利点、及び、特性については、以下に続く発明を実施するための形態及びこれに関する添付の図面によって、さらに明らかとなる。
【発明の効果】
【0009】
本明細書中に開示されている発明によれば、出力短絡状態でのアクティブクランプ動作を最適化することのできる半導体装置、電子機器及び車両を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、半導体装置を1つの方向から見た斜視図である。
図2は、半導体装置の電気的構造を示すブロック回路図である。
図3は、半導体装置の通常動作及びアクティブクランプ動作を説明するための回路図である。
図4は、主要な電気信号の波形図である。
図5は、図1に示す領域Vの断面斜視図である。
図6は、アクティブクランプ耐量及び面積抵抗率の関係を実測によって調べたグラフである。
図7は、半導体装置の通常動作を説明するための断面斜視図である。
図8は、半導体装置のアクティブクランプ動作を説明するための断面斜視図である。
図9は、第1実施形態に係る半導体装置を示すブロック回路図である。
図10は、図9のパワーMISFETを第1MISFET及び第2MISFETとして表した等価回路図である。
図11は、図10におけるゲート制御回路及びアクティブクランプ回路の一構成例を示す回路図である。
図12は、アクティブクランプ動作時にパワーMISFETの第1Half-ON制御が行われる様子を示すタイミングチャートである。
図13は、第1実施形態に係る半導体装置の出力短絡状態におけるアクティブクランプ動作を説明するための図である。
図14は、第2実施形態に係る半導体装置を示すブロック回路図である。
図15は、第2実施形態に係る遅延回路の一構成例を示す図である。
図16は、第2実施形態に係る半導体装置のアクティブクランプ動作を説明するための図である。
図17は、第3実施形態に係る半導体装置を示すブロック回路図である。
図18は、第3実施形態に係る遅延回路の一構成例を示す図である。
図19は、第3実施形態に係る半導体装置のアクティブクランプ動作を説明するための図(遅延回路なし)である。
図20は、第3実施形態に係る半導体装置のアクティブクランプ動作を説明するための図(遅延回路あり)である。
図21は、第2実施形態のアクティブクランプ動作時における出力電圧及びゲート制御信号の挙動(通常時)を示す図である。
図22は、第2実施形態のアクティブクランプ動作時における出力電圧及びゲート制御信号の挙動(出力地絡時)を示す図である。
図23は、第4実施形態に係る半導体装置を示すブロック回路図である。
図24は、第4実施形態のアクティブクランプ動作時における出力電圧及びゲート制御信号の挙動(出力地絡時)を示す図である。
図25は、車両の一構成例を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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