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公開番号2024080362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193491
出願日2022-12-02
発明の名称分離性予測方法、装置及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240606BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測できるようにする。
【解決手段】定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測する分離性予測方法であって、定着部材(201)の湾曲に沿って前記メディアが湾曲したときに前記メディアに貯蔵されるエネルギである貯蔵エネルギを導出する貯蔵エネルギ導出手順(ステップS101)と、前記定着部材(201)の表面から、前記メディアに転写されたトナーを分離させるのに消費されるエネルギである消費エネルギを導出する消費エネルギ導出手順(ステップS102)と、前記貯蔵エネルギと、前記消費エネルギとに基づいて、前記定着部材(201)に前記メディアが巻き付くか否かを判定する判定手順(ステップS103)とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測する分離性予測方法であって、
定着部材の湾曲に沿って前記メディアが湾曲したときに前記メディアに貯蔵されるエネルギである貯蔵エネルギを導出する貯蔵エネルギ導出手順と、
前記定着部材の表面から、前記メディアに転写されたトナーを分離させるのに消費されるエネルギである消費エネルギを導出する消費エネルギ導出手順と、
前記貯蔵エネルギ導出手順で導出した前記貯蔵エネルギと、前記消費エネルギ導出手順で導出した前記消費エネルギとに基づいて、前記定着部材に前記メディアが巻き付くか否かを判定する判定手順とを有することを特徴とする分離性予測方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記貯蔵エネルギ導出手順では、前記貯蔵エネルギE
media
を、前記メディアのヤング率Y、前記メディアの厚みt、前記メディアが湾曲したときの曲率半径Rとして、式(1)を用いて導出することを特徴とする請求項1に記載の分離性予測方法。
TIFF
2024080362000005.tif
27
133
【請求項3】
前記消費エネルギ導出手順では、試験機を用いて計測したピーリング力を用いて、前記消費エネルギを導出することを特徴とする請求項1又は2に記載の分離性予測方法。
【請求項4】
前記消費エネルギ導出手順では、前記消費エネルギE
toner
を、単位幅あたりのピーリング力P、ピーリング角度θとして、式(2)を用いて導出することを特徴とする請求項3に記載の分離性予測方法。

toner
=P・(1-cosθ) ・・・(2)
【請求項5】
前記判定手順では、プロセス速度での前記消費エネルギと、最大曲率半径での前記貯蔵エネルギとに基づいて、前記定着部材に前記メディアが巻き付くか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の分離性予測方法。
【請求項6】
定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測するのに利用される分離性予測装置であって、
定着部材の湾曲に沿って前記メディアが湾曲したときに前記メディアに貯蔵されるエネルギである貯蔵エネルギを導出する貯蔵エネルギ導出手段と、
前記定着部材の表面から、前記メディアに転写されたトナーを分離させるのに消費されるエネルギである消費エネルギを導出する消費エネルギ導出手段と、
前記貯蔵エネルギ導出手段で導出した前記貯蔵エネルギと、前記消費エネルギ導出手段で導出した前記消費エネルギとに基づいて、前記定着部材に前記メディアが巻き付くか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする分離性予測装置。
【請求項7】
定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測するためのプログラムであって、
定着部材の湾曲に沿って前記メディアが湾曲したときに前記メディアに貯蔵されるエネルギである貯蔵エネルギを導出する処理と、
前記定着部材の表面から、前記メディアに転写されたトナーを分離させるのに消費されるエネルギである消費エネルギを導出する処理と、
前記貯蔵エネルギと、前記消費エネルギとに基づいて、前記定着部材に前記メディアが巻き付くか否かを判定する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測する分離性予測方法、装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
コピー機や複写機で利用される電子写真方式の画像形成技術では、最終プロセスとして、トナー像が転写されたシート状のメディアを定着部で加熱及び加圧することでメディアに定着させる定着プロセスが用いられる。定着部は、熱源により加熱される定着ローラと、それに当接して定着ニップを形成する加圧ローラとを備える。
昇温したトナーは、粘弾性に起因する粘着的挙動を示し、トナーを介して定着ローラとメディアとの間に接着力を生じる。接着力が大きいと、メディアが定着ローラから分離しにくくなるといった不具合が生じる。
特許文献1には、静電荷像現像用トナーの接着力測定装置及び測定方法が開示されている。特許文献1では、定着用加熱ユニットと加圧端子ユニットとにより、一定時間圧力をかけながらトナーを像形成支持部材上に加熱定着させ、該加熱定着後に前記像形成支持部材を前記定着用加熱ユニットから剥離させ、剥離時の剥離力を計測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4079266号公報
【非特許文献】
【0004】
畑, 他: 高分子化学 22p.152(1965)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
定着プロセスの開発において、従来、曲率等を変えた定着ロール等の定着部材を試作して、メディアやトナーを選別し、温度や圧力条件を変えて、メディアの分離性を確認することが行われている。しかしながら、このような開発では、開発期間の長期化を招く。開発期間の短縮のためには、試作数や検討数を減少させることが有効であり、そのため試作を行うことなく分離性を予測できるようにすることが望まれている。
【0006】
また、特許文献1は、接着力を測定するための技術であり、トナーに対する温度条件や加圧条件を変化させて、接着力を得ることができる。しかしながら、特許文献1に開示されているのは、あくまでも接着力を測定する技術であり、トナーやメディアの特性、定着部材の構成等の複合的な要素で決まる分離性を予測できるようにするものではない。
【0007】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の分離性予測方法は、定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測する分離性予測方法であって、定着部材の湾曲に沿って前記メディアが湾曲したときに前記メディアに貯蔵されるエネルギである貯蔵エネルギを導出する貯蔵エネルギ導出手順と、前記定着部材の表面から、前記メディアに転写されたトナーを分離させるのに消費されるエネルギである消費エネルギを導出する消費エネルギ導出手順と、前記貯蔵エネルギ導出手順で導出した前記貯蔵エネルギと、前記消費エネルギ導出手順で導出した前記消費エネルギとに基づいて、前記定着部材に前記メディアが巻き付くか否かを判定する判定手順とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、定着プロセスにおけるシート状のメディアの分離性を予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る分離性予測方法の手順を示すフローチャートである。
定着部の構成例を示す図である。
定着ローラの表面の曲率の変化、及び貯蔵エネルギの変化を示す特性図である。
ピーリング力を計測する試験装置の構成例を示す図である。
ピーリング力の角度依存性を示す特性図である。
消費エネルギの速度依存性を示す特性図である。
実施例1の結果を示す特性図である。
実施例2の結果を示す特性図である。
実施形態に係る分離性予測装置の機能構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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