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公開番号2024076440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022187946
出願日2022-11-25
発明の名称柔軟剤物品
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類D06M 13/463 20060101AFI20240530BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】胴体部に透明又は半透明な部分を有する容器に液体柔軟剤組成物充填してなる柔軟剤物品において、当該液体柔軟剤組成物の透明又は半透明の外観は維持しつつ、変色やニオイの劣化を抑制する。
【解決手段】(A)一般式(A)の四級アンモニウム塩化合物(前記化合物中のアシル基を脂肪酸とみなした場合、アシル基を構成する全脂肪酸の総質量に対し、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸から選ばれる1種以上の割合が60~100質量%である)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024076440000012.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">31</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">90</com:WidthMeasure> </com:Image> ;(B)ノニオン界面活性剤;(C)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤(但し(A)成分を除く);(D)金属捕捉剤;及び(E)香料組成物を含有し;(A)成分の含量が0.1質量%以上20質量%未満であり;(E)成分の含量が0.5質量%超~5質量%であり;A/Dが5~500であり;B/Cが1~100である液体柔軟剤組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
胴体部に透明又は半透明な部分を有する容器に充填された、透明又は半透明の液体柔軟剤組成物を含む柔軟剤物品であって、
前記液体柔軟剤組成物が、下記(A)~(E)成分:
(A)下記の一般式(A)で表される四級アンモニウム塩化合物であって、
前記化合物中のアシル基を脂肪酸とみなした場合に、アシル基を構成する全脂肪酸の総質量に対して、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸から選ばれる1種以上の割合が60~100質量%である4級アンモニウム塩化合物
TIFF
2024076440000009.tif
31
90
(式中、

1a
及びR
2a
は、それぞれ独立して、炭素数10~22の脂肪酸由来のアシル基又は水素原子であり、但し、R
1a
及びR
2a
の少なくとも1つはアシル基であり、

3a
は、炭素数1~3のアルキル基又は-C
2

4
-OR
4a
であり、

4a
は、炭素数10~22の脂肪酸由来のアシル基又は水素原子であり、

5a
は、炭素数1~3のアルキル基であり、

-
は、陰イオンである。)
(B)ノニオン界面活性剤
(C)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤(但し、(A)成分を除く)
(D)金属捕捉剤
(E)香料組成物
を含有し、
(A)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.1質量%以上20質量%未満であり、
(E)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.5質量%超~5質量%であり、
(A)成分と(D)成分との質量比(A/D)が5~500であり、
(B)成分と(C)成分との質量比(B/C)が1~100である
ことを特徴とする柔軟剤物品。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
(D)成分が窒素原子を含まない、請求項1に記載の柔軟剤物品。
【請求項3】
(E)成分が、その総質量に対して15質量%以下のアルデヒド香料を含んでいる、請求項1又は2に記載の柔軟剤物品。
【請求項4】
液体柔軟剤組成物が、更に酸化防止剤及び/又は還元剤を含む、請求項1に記載の柔軟剤物品。
【請求項5】
(B)成分が、一般式(V)又は(VI)で表される化合物である、請求項1に記載の柔軟剤物品。

1
-O-(C
2

4
O)
r
-H (V)
(式中、

1
は、炭素数10~18の直鎖又は分岐したアルキル基又はアルケニル基であり、
rは平均付加モル数であり、2~100である。)

1
-O-(C
2

4
O)
s
(C
3

6
O)
t
-H (VI)
(式中、R
1
は、炭素数10~18の直鎖又は分岐したアルキル基又はアルケニル基であり、
sは平均付加モル数であり、2~40であり、
tは平均付加モル数であり、1~20ある。)
【請求項6】
(C)成分が、一般式(3)又は(4)で表される4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤である、請求項1に記載の柔軟剤物品。
TIFF
2024076440000010.tif
20
76
(式中、

3
、R
4
、R
5
及びR
6
のうちの2つ又は3つは、独立して、炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、残りは炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、

-
は、ハロゲンイオン又はアルキル硫酸イオンである。)
TIFF
2024076440000011.tif
20
76
(式中、

7
及びR
8
は、独立して、炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、

9
は、炭素数8~22の、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、

10
は、炭素数1~3のアルキレン基であり、

-
は、ハロゲンイオン又はアルキル硫酸イオンである。)
【請求項7】
(D)成分が、アミノカルボン酸及びその塩、無機リン酸及びその塩、有機リン酸及びその塩、並びに、ヒドロキシ酸及びその塩からなる群より選ばれる、請求項1に記載の柔軟剤物品。
【請求項8】
容器が、袋状容器又はボトル状容器である、請求項1に記載の柔軟剤物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、胴体部に透明又は半透明な部分を有する容器に、透明又は半透明の液体柔軟剤組成物を充填してなる柔軟剤物品に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、審美的観点から、透明又は半透明の外観を有する液体柔軟剤が開発されている(特許文献2~4)。例えば、特定の脂肪酸エステル型の4級アンモニウム塩化合物、特定の溶剤、特定の4級アンモニウム塩化合物、特定のノニオン界面活性剤及び水を含有する透明液体柔軟剤組成物が知られている(特許文献2)。
その他、透明又は半透明な容器に収納された液体柔軟剤組成物が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-31900号公報
特開2019-94581号公報
特開2004-84143号公報
特表2008-540871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2に従い調製した液体柔軟剤組成物を、胴体部に透明又は半透明な部分を有する容器に充填し日光曝露試験に供したところ、当該組成物で変色やニオイの劣化が起こることを本発明者は見いだした。
更に本発明者は、脂肪酸エステル型の4級アンモニウム塩化合物のアシル基を構成する脂肪酸の不飽和比率が高いと、液体柔軟剤組成物の変色やニオイの劣化が起こりやすいことを見いだした。
そこで、胴体部に透明又は半透明な部分を有する容器に液体柔軟剤組成物充填してなる柔軟剤物品において、当該液体柔軟剤組成物の透明又は半透明の外観は維持しつつ、変色やニオイの劣化を抑制することを課題として設定した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は鋭意検討した結果、金属捕捉剤を添加しつつ、各成分の配合量を特定の範囲に設定すると、前記課題を解決できることを見いだした。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の〔1〕~〔8〕に関するものである。
〔1〕胴体部に透明又は半透明な部分を有する容器に充填された、透明又は半透明の液体柔軟剤組成物を含む柔軟剤物品であって、
前記液体柔軟剤組成物が、下記(A)~(E)成分:
(A)下記の一般式(A)で表される四級アンモニウム塩化合物であって、
前記化合物中のアシル基を脂肪酸とみなした場合に、アシル基を構成する全脂肪酸の総質量に対して、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸から選ばれる1種以上の割合が60~100質量%である4級アンモニウム塩化合物
TIFF
2024076440000001.tif
31
90
(式中、

1a
及びR
2a
は、それぞれ独立して、炭素数10~22の脂肪酸由来のアシル基又は水素原子であり、但し、R
1a
及びR
2a
の少なくとも1つはアシル基であり、

3a
は、炭素数1~3のアルキル基又は-C
2

4
-OR
4a
であり、

4a
は、炭素数10~22の脂肪酸由来のアシル基又は水素原子であり、

5a
は、炭素数1~3のアルキル基であり、

-
は、陰イオンである。)
(B)ノニオン界面活性剤
(C)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤(但し、(A)成分を除く)
(D)金属捕捉剤
(E)香料組成物
を含有し、
(A)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.1質量%以上20質量%未満であり、
(E)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.5質量%超~5質量%であり、
(A)成分と(D)成分との質量比(A/D)が5~500であり、
(B)成分と(C)成分との質量比(B/C)が1~100である
ことを特徴とする柔軟剤物品。
〔2〕(D)成分が窒素原子を含まない、前記〔1〕に記載の柔軟剤物品。
〔3〕(E)成分が、その総質量に対して15質量%以下のアルデヒド香料を含んでいる、前記〔1〕又は〔2〕に記載の柔軟剤物品。
〔4〕液体柔軟剤組成物が、更に酸化防止剤及び/又は還元剤を含む、前記〔1〕に記載の柔軟剤物品。
〔5〕(B)成分が、一般式(V)又は(VI)で表される化合物である、前記〔1〕に記載の柔軟剤物品。

1
-O-(C
2

4
O)
r
-H (V)
(式中、

1
は、炭素数10~18の直鎖又は分岐したアルキル基又はアルケニル基であり、
rは平均付加モル数であり、2~100である。)

1
-O-(C
2

4
O)
s
【発明の効果】
【0007】
後述の実施例で示されるように、本発明の柔軟剤物品では、液体柔軟剤組成物の透明又は半透明の外観は維持しつつ、変色やニオイの劣化を抑制できる。したがって、本発明は、従来製品にはない付加価値を有する柔軟剤物品を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〔(A)成分:四級アンモニウム塩化合物〕
(A)成分は、繊維製品に柔軟性を与えるために配合する。更に(A)成分は、(E)成分の繊維製品への吸着性を高める効果も有する。
【0009】
(A)成分は、一般式(A)で表される四級アンモニウム塩化合物である。
TIFF
2024076440000004.tif
31
90
(式中、

1a
及びR
2a
は、それぞれ独立して、炭素数10~22(好ましくは14~18)の脂肪酸由来のアシル基又は水素原子であり、但し、R
1a
及びR
2a
の少なくとも1つはアシル基であり、

3a
は、炭素数1~3(好ましくは炭素数1)のアルキル基又は-C
2

4
-OR
4a
であり、

4a
は、炭素数10~22(好ましくは14~18)の脂肪酸由来のアシル基又は水素原子であり、

5a
は、炭素数1~3(好ましくは炭素数1)のアルキル基であり、

-
は、陰イオンである。)
【0010】

1a
、R
2a
及びR
4a
の「炭素数10~22の脂肪酸由来のアシル基」とは、炭素数10~22の脂肪酸からヒドロキシル基を除いた残基をいう。
アシル基を構成する脂肪酸の例としては、不飽和脂肪酸であるオレイン酸(炭素数18のモノ不飽和脂肪酸)、リノール酸(炭素数18のジ不飽和脂肪酸)及びリノレン酸(炭素数18のトリ不飽和脂肪酸)が挙げられる。
なお、後述する「オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸から選ばれる1種以上の割合」を満たす限り、アシル基を構成する脂肪酸は、他の不飽和脂肪酸(例えば、エライジン酸やバクセン酸)や飽和脂肪酸(例えば、ステアリン酸やパルミチン酸)であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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