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公開番号2024071275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022182130
出願日2022-11-14
発明の名称受配電設備の設置用基礎構造
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類E02D 29/05 20060101AFI20240517BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】本発明は 洞道の上方を覆うコンクリートの上部スラブをなくすことができ、洞道内に敷設する電気ケーブルの引き回しやレイアウトの妨げを生じさせない受配電設備の設置用基礎構造を提供することを課題とする。
【解決手段】受配電設備の設置用基礎構造は、底壁部2と立壁部3、4、5、6とで囲まれて成ると共に上方に開口した空間Sを形成する空間形成用構造体1を有し、立壁部3、4、5、6のうち対峙する立壁部5、6は、上方及び側方に開口した溝部18がそれぞれ形成されて、溝部18の側方の開口同士が対峙し、溝部18に柱状の硬質部材15の長手方向の両端部が装着されて、柱状の硬質部材15が空間形成用構造体1の対峙する立壁部5、6間にわたって架設されたものとなっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基台とその上に載置される本体とで構成された受配電設備を複数設置可能な受配電設備の設置用基礎構造であって、
底壁部と複数の立壁部とで囲まれて成ると共に上方に開口した空間を形成する空間形成用構造体を有し、
前記複数の立壁部のうち一対の対峙する立壁部は、上方及び側方に開口した溝部がそれぞれ形成されて、前記溝部の側方の開口同士が対峙し、
前記溝部に柱状の硬質部材の長手方向の両端部が装着されて、前記柱状の硬質部材が前記空間形成用構造体の前記一対の対峙する立壁部間にわたって架設されていることを特徴とする受配電設備の設置用基礎構造。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記柱状の硬質部材は、
前記基台の長手方向に沿って延びると共に並行した柱状部のうち一方の柱状部が、前記柱状の硬質部材上に、前記柱状の硬質部材の長手方向に沿って載り、
前記基台の長手方向に沿って延びると共に並行した柱状部のうち他方の柱状部が、前記立壁部のうち前記溝部が形成された立壁部間に位置する立壁部上に、前記立壁部の空間の開口縁に沿って載ることができ、又は、前記柱状の硬質部材上に、前記柱状の硬質部材の長手方向に沿って載ることができるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の受配電設備の設置用基礎構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチギア等の受配電設備を洞道等の空間の上に設置するための設置用基礎構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示されるように、地盤の地下において、底壁と4つの縦壁と板状のコンクリート基礎とで囲まれた洞道が設けられ、板状のコンクリート基礎の上にスイッチギア等の受配電設備が設置される場合がある(なお、底壁、縦壁及びコンクリート基礎で成る構造物全体を基礎と称し、コンクリート基礎を上部スラブと称する場合もある。以下、同じ。)。洞道内には複数の電力ケーブルが敷設されており、これらの電力ケーブルは、コンクリート基礎の開口部から上部に導かれてスイッチギア等の受配電設備と接続されている。スイッチギア等の受配電設備と電力ケーブルの端末との接続作業は、一般的には作業員が洞道内に入って行う。
【0003】
そして、スイッチギア等の受配電設備は、例えば、特許文献2に示されるように、スイッチギア等の受配電設備の箱体状の本体が、枠体状のチャンネルベースの上に載せられ、箱状の本体の下部とチャンネルベースとが固定用ボルト等で固定されている。
【0004】
一方で、矢板の省略等による工事費の削減のために、地盤を掘削して形成する洞道の深さについて、従来の洞道の深さよりも浅くすること(例えば、深さを2m以下とすること)が求められる場合がある。もっとも、洞道の深さを浅くすると作業空間が狭くなり(天井が低くなり)、スイッチギア等の受配電設備と電力ケーブルの端末との接続作業等が困難になる。
【0005】
したがって、作業空間の確保のために、コンクリート基礎を省略し、チャンネルベース自体を基礎として、スイッチギア等の受配電設備の箱状の本体を支持することが考えられる。もっとも、チャンネルベースの強度ではスイッチギア等の受配電設備の本体の荷重に耐えきれないおそれがあるので、チャンネルベースを基礎としてスイッチギア等の受配電設備の本体を支持する構造を採択するのは好ましくない。
【0006】
この点、特許文献3では、並列に配置された複数の細長い第1の梁状部材(受桁と称する場合もある。以下、同じ。)と並列に配置された複数の細長い第2の梁状部材(受桁と称する場合もある。以下、同じ。)とを交差するかたちに組み付けて格子状とし、これらの格子状の開口部を薄肉のパネル状部材で塞ぐことで、コンクリート基礎の代わりに、スイッチギア等の受配電設備を設置するための床構造を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-127279号公報
特開2017-99047号公報
特開昭61-162662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献3で示される床構造では、第1の梁状部材と第2の梁状部材とが交差した部位のそれぞれを下方から立設した柱状の支持部材で支持する構成となっている。このため、洞道内に電気ケーブルを敷設する際に、複数の立設した支持部材が電気ケーブルの引き回しないしレイアウトの妨げとなるという不具合を有する。また、交差する第1の梁状部材と第2の梁状部材とを必要とするので、梁状部材の数が多くなり、床構造全体でのコストが高くなるという不都合も有する。
【0009】
本発明は、上記課題を鑑みたもので、少ない数の受桁を用いて洞道等のこれまで閉鎖的な空間の上方を覆っていたコンクリートの板状部分をなくすことができ、洞道等の空間内に敷設する電気ケーブルに対して、空間内の引き回しやレイアウトの妨げを生じさせない受配電設備の設置用基礎構造を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を達成するために、本発明の受配電設備の設置用基礎構造は、基台とその上に載置される本体とで構成された受配電設備を複数設置可能な受配電設備の設置用基礎構造であって、底壁部と複数の立壁部とで囲まれて成ると共に上方に開口した空間を形成する空間形成用構造体を有し、前記複数の立壁部のうち一対の対峙する立壁部は、上方及び側方に開口した溝部がそれぞれ形成されて、前記溝部の側方の開口同士が対峙し、前記溝部に柱状の硬質部材の長手方向の両端部が装着されて、前記柱状の硬質部材が前記空間形成用構造体の前記一対の対峙する立壁部間にわたって架設されていることを特徴としている(請求項1)。受配電設備は、例えばスイッチギアである。基台は、チャンネルベースとも称される。本体は、例えば直方体形状の箱体状をなしている。空間には、例えば洞道等が含まれる。柱状の硬質部材は、例えばH型鋼等の鋼材である。立壁部の溝部の数や柱状の硬質部材の数は、設置する予定の受配電設備を並べる向きによっては、受配電設備の数より1つ少なくなる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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