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公開番号2024070836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2023190657
出願日2023-11-08
発明の名称流動床式ガス化炉
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人弁理士法人R&C
主分類C10J 3/56 20060101AFI20240516BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】利便性が高いガスを生成することが可能な流動床式ガス化炉を提供する。
【解決手段】流動床式ガス化炉1は、炉内に設けられた炉底板10Aに流動媒体を載置して形成された流動層部10と、炉内における流動層部10の上方に設けられたフリーボード部11と、フリーボード部11における温度を示す温度情報を取得する温度情報取得部12と、フリーボード部11における温度が所定の第1設定値となるように、フリーボード部11に水蒸気を含む第1ガス化剤を供給する第1ガス化剤供給部13と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炉内に設けられた炉底板に流動媒体を載置して形成された流動層部と、
前記炉内における前記流動層部の上方に設けられたフリーボード部と、
前記フリーボード部における温度を示す温度情報を取得する温度情報取得部と、
前記フリーボード部における温度が所定の第1設定値となるように、前記フリーボード部に水蒸気を含む第1ガス化剤を供給する第1ガス化剤供給部と、
を備える流動床式ガス化炉。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記水蒸気は、前記炉内で生成されたガスの熱を利用して運転するボイラから供給される請求項1に記載の流動床式ガス化炉。
【請求項3】
前記第1ガス化剤は、さらに酸素を含む請求項1又は2に記載の流動床式ガス化炉。
【請求項4】
前記温度情報取得部は、前記流動層部を構成する砂層の温度を示す砂層温度情報を更に取得し、
前記砂層の温度が所定の第2設定値となるように、前記流動層部の下方から前記流動層部に水蒸気を含む第2ガス化剤を供給する第2ガス化剤供給部を更に備える請求項1又は2に記載の流動床式ガス化炉。
【請求項5】
前記フリーボード部に、複数の前記第1ガス化剤供給部が設けられている請求項1又は2に記載の流動床式ガス化炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流動層部とフリーボード部とを備えた流動床式ガス化炉に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ガス化炉内に充填した珪砂等の流動媒体の下部から流動用ガスを送って流動層を形成し、この流動層上で処理物をガス化処理する流動床式ガス化炉が利用されてきた。このような流動床式ガス化炉に関する技術として、下記に出典を示す特許文献1に記載のものがある。
【0003】
特許文献1には、流動用ガスによりガス化炉の内部で流動層を形成して燃料をガス化し、可燃性ガスを生成する流動層ガス化装置について記載されている。この流動層ガス化装置では、ガス化炉で生成した可燃性ガスを用いてボイラで生成した蒸気によって、ガス化炉出口の可燃性ガスの一部を吸引し、蒸気と可燃性ガスとを混合した混合ガスを流動用ガスとして、ガス化炉内に供給している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-131820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の流動層ガス化装置では、流動層に対して下方から流動用ガスを供給して、流動層の温度を高めているが、燃焼炉における流動層の上方のフリーボード部の温度管理は行われていない。このため、フリーボード部で生成されるガスの主成分(例えば、水素や一酸化炭素や二酸化炭素等)の割合にバラつきが生じ、ガスの利便性が悪くなる可能性がある。
【0006】
そこで、生成されるガスの利便性が高い流動床式ガス化炉が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る流動床式ガス化炉の特徴構成は、炉内に設けられた炉底板に流動媒体を載置して形成された流動層部と、前記炉内における前記流動層部の上方に設けられたフリーボード部と、前記フリーボード部における温度を示す温度情報を取得する温度情報取得部と、前記フリーボード部における温度が所定の第1設定値となるように、前記フリーボード部に水蒸気を含む第1ガス化剤を供給する第1ガス化剤供給部と、を備えている点にある。
【0008】
このような特徴構成とすれば、流動層部で発生するガスの成分を制御し、流動層部で発生したガスの成分を、効率よくガス化することが可能となる。また、フリーボード部の温度が第1設定値となるように水蒸気を含む第1ガス化剤の供給量を制御すればよいので、制御形態が簡便である。このように、本流動床式ガス化炉によれば、利便性が高いガスを生成することが可能となる。
【0009】
また、前記水蒸気は、前記炉内で生成されたガスの熱を利用して運転するボイラから供給されると好適である。
【0010】
このような構成とすれば、ボイラで生成した水蒸気のうち、余った水蒸気を有効利用することが可能となる。また、流動床式ガス化炉で利用する水蒸気を生成するために、専用のボイラを設ける必要がないので、低コストで水蒸気を利用することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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