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公開番号2024070459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180967
出願日2022-11-11
発明の名称孔壁保護具、及び、該孔壁保護を用いたアンカー施工方法
出願人小田鐵網株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 5/80 20060101AFI20240516BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 孔壁に仮設される鋼管の使い回しを可能とするための孔壁保護具、及び、該孔壁保護具を用いたアンカー設置方法を提供する。
【解決手段】 本開示の孔壁保護具1は、円筒状の網部材2と、網部材2の内周面2aを外径方向に向けて支持する支持部材3とを備える。支持部材3を、網部材2の内周面2aに沿って螺旋状に巻き回すように設ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状の網部材と、前記網部材の内周面を外径方向に向けて支持する支持部材と、を備えた孔壁保護具。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記支持部材は、前記網部材の内周面に沿って螺旋状に巻き回されている、請求項1に記載の孔壁保護具。
【請求項3】
前記網部材及び支持部材は、帯状に設けられた線材から構成されている、請求項1に記載の孔壁保護具。
【請求項4】
複数の請求項1に記載の孔壁保護具と、鋼管と、を用いて複数のアンカーを設置する方法であって、
第1アンカー孔を掘削しつつ、掘削した前記第1アンカー孔に鋼管を設置する工程と、
前記鋼管の内側に第1前記孔壁保護具を設置する工程と、
前記第1アンカー孔から前記鋼管を抜き取る工程と、
第2アンカー孔を掘削しつつ、掘削した前記第2アンカー孔に前記鋼管を設置する工程と、
前記鋼管の内側に前記孔壁保護具を設置する工程と、
前記第2アンカー孔から前記鋼管を抜き取る工程と、
前記第1孔壁保護具の内側にグラウトを投入した後、続けて、前記第2孔壁保護具の内側にグラウトを投入する工程と、を含むことを特徴とする方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、孔壁を保護する孔壁保護具、及び、該孔壁保護具を用いたアンカー施工方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、法面等の地盤にドリルでアンカー孔を掘削し、アンカー孔に芯棒を設置し、グラウトを投入して、アンカーを施工する技術が知られている。具体的には、例えば、図4,5(a)に示すように、ドリル7に鋼管6を装着し、法面の地盤Gを掘削しつつ、アンカー孔5の孔壁を鋼管6で保護し、鋼管6に芯棒41を設置し、グラウト42を投入する方法が知られている。また、特許文献1には、アンカー孔の孔壁を保護するための孔壁保護管が紹介されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-123445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のアンカー施工方法によれば、アンカー毎に、グラウトの投入後に鋼管を抜き取るため、たとえ少量であってもグラウトの投入作業が伴い、時間と労力がかかるという問題があった。また、鋼管に保護された状態でグラウトの投入が完了しても、鋼管を抜き取った段階ではグラウトは硬化しておらず、孔壁が崩落して芯棒に不純物が付着する可能性があった。
【0005】
そこで、本開示の目的は、鋼管を抜き取った後でもグラウトの投入を可能とし、グラウトが硬化するまで孔壁を保護し続けることが可能な孔壁保護具、及び、該孔壁保護具を用いたアンカー施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の孔壁保護具は、以下の特徴を備える。
(1)円筒状の網部材と、網部材の内周面を外径方向に向けて支持する支持部材と、を備えたこと。
【0007】
(2)上記(1)の場合に、支持部材は、網部材の内周面に沿って螺旋状に巻き回されていること。
【0008】
(3)上記(1)又は(2)の場合に、網部材及び支持部材は、帯状に設けられた線材から構成されていること。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本開示のアンカー施工方法は、以下の特徴を備える。
(4)上記(1)~(3)の孔壁保護具と、鋼管と、を用いて複数のアンカーを施工する方法であって、第1アンカー孔を掘削しつつ、掘削した第1アンカー孔に鋼管を設置する工程と、鋼管の内側に第1孔壁保護具を設置する工程と、第1アンカー孔から鋼管を抜き取る工程と、第2アンカー孔を掘削しつつ、掘削した第2アンカー孔に鋼管を設置する工程と、鋼管の内側に孔壁保護具を設置する工程と、第2アンカー孔から鋼管を抜き取る工程と、第1孔壁保護具の内側にグラウトを投入した後、続けて、第2孔壁保護具の内側にグラウトを投入する工程と、を含むこと。
【発明の効果】
【0010】
本開示の孔壁保護具、及び、該孔壁保護具を用いてアンカーを施工する方法によれば、鋼管を孔壁保護具に置き換えて抜き出した鋼管を次のアンカー孔の掘削に流用できる。このため、例えば、孔壁保護具で孔壁を保護しつつ複数のアンカー孔を掘削した後、全てのアンカー孔に一気にグラウトを投入する等の方法でアンカーを設置できるという利点がある。また、鋼管を抜き取る際に、孔壁が崩落して芯棒に不純物が付着するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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