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公開番号2024070009
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180334
出願日2022-11-10
発明の名称型枠、基礎、及び基礎の施工方法
出願人JFEシビル株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類E02D 27/01 20060101AFI20240515BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】比較的薄い板材を複数組み合わせて形成した筒状体の形状を保持できる型枠、基礎、及び基礎の施工方法を提供することを目的とする
【解決手段】本発明の型枠は、板材の端部の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される拘束材と、を備え、筒状体は、地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、拘束材は、帯状に形成され、当該拘束材の端に設けられた筒状体に固定される拘束部と、当該拘束材の板面に配置された地盤に固定される部分である固定部と、を備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
板材の端部の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、
前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される拘束材と、を備え、
前記筒状体は、
前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、
前記拘束材は、
帯状に形成され、
当該拘束材の端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部と、
当該拘束材の板面に配置された前記地盤に固定される部分である固定部と、を備える、型枠。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記筒状体を構成する前記板材は、
複数の板材を含み、
前記拘束材は、
複数の拘束材を含み、
前記複数の板材のそれぞれは、
少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されている、請求項1に記載の型枠。
【請求項3】
複数の板材の端部同士の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、
前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される複数の拘束材と、を備え、
前記筒状体は、
前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、
前記複数の拘束材は、
帯状に形成され、
当該複数の拘束材のそれぞれの端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部を備え、
前記複数の板材のそれぞれは、
少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されている、型枠。
【請求項4】
平面視において、前記複数の板材の長さをLとし、隣り合う前記拘束部の間隔をQとしたときに、
前記複数の拘束材は、
Q≦L・2/3を満たす、請求項3に記載の型枠。
【請求項5】
前記複数の拘束材のそれぞれの前記拘束部のうち隣合う前記拘束部同士を仮想線で繋いで形成される仮想多角形の重心は、
前記筒状体の中心部に位置する、請求項2~4の何れか1項に記載の型枠。
【請求項6】
前記複数の拘束材のそれぞれは、
板面に配置され、前記地盤に固定される部分である固定部を備え、
前記固定部は、
平面視において、前記複数の拘束材の交点に位置する、請求項2~4の何れか1項に記載の型枠。
【請求項7】
前記複数の拘束材のそれぞれは、
板面に配置され、前記地盤に固定される部分である固定部を備え、
前記固定部は、
平面視において、前記複数の拘束材の交点と前記拘束部との間の前記拘束部寄りに位置する、請求項2~4の何れか1項に記載の型枠。
【請求項8】
前記筒状体は、
平面視において複数の円弧形状を備え、
前記拘束材は、
前記複数の円弧形状のうち隣合って位置する2つの円弧形状の間を接続する接続部に取り付けられる、請求項1~4の何れか1項に記載の型枠。
【請求項9】
前記拘束材は、
平面視において前記筒状体が形成する円弧形状の中心を通るように配置される、請求項1~4の何れか1項に記載の型枠。
【請求項10】
前記拘束材の長さは、
前記筒状体を形成する前記板材の長さから前記複数の板材の端部の重ね合わせ部の幅を引いた寸法を周長とする仮想円の直径Dよりも短い、請求項1~4の何れか1項に記載の型枠。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の基礎を施工するための型枠の構造に関し、特に鋼製の薄板を型枠材とした型枠、型枠を用いて形成される基礎、及び基礎の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築物の基礎を構築する場合には、木材により型枠を形成し、型枠にコンクリートを充填した時の側圧に対抗するために型枠の側面にパイプサポートを設置している。パイプサポートは、型枠の外周面から外側に突出して設置されているため、現場において大きなスペースが必要になる。また、型枠に使用する材料も多く必要となる。
【0003】
このような従来の木材により形成された型枠に対し、パイプサポートを必要としない型枠として、薄板を円筒状に形成した型枠が知られている(例えば、特許文献1)。基礎に曲げモーメントが作用する場合には、基礎の平面形状を長方形に近い形状にするのが合理的である。薄板を円筒状に形成した型枠は、平面視において2つの円筒を組み合わせた形状に形成されることにより、平面視において長方形に近い形状に基礎を形成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5866255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている型枠においては、2つの円筒材の各周壁の一部に180°未満の中心角θの範囲で切り欠きにより形成された開口部が設けられている。その開口部を互いに合わせた状態で、2つの円筒材の周壁同士が開口部の両側縁で接続され、接続部を形成している。2つの円筒材の内部空間は、開口部を通して相互に連通している。そして、開口部の両側縁に位置して互いに対向する接続部を連結するテンションバーを備えている。このような型枠においては、テンションフレームが取り付けられた部分の寸法は保持できるが、円筒材のうちテンションフレームが連結されていない部分の形状が保持できない場合がある。つまり、比較的薄い板で構成された型枠は、剛性が低いため、内部に充填されたコンクリートの側圧により、円筒形状が設計どおりに保持できない、という課題があった。
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、比較的薄い板材を複数組み合わせて形成した筒状体の形状を保持できる型枠、基礎、及び基礎の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る型枠は、板材の端部の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される拘束材と、を備え、前記筒状体は、前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、前記拘束材は、帯状に形成され、当該拘束材の端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部と、当該拘束材の板面に配置された前記地盤に固定される部分である固定部と、を備えるものである。
また、本発明に係る型枠は、複数の板材の端部同士の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される複数の拘束材と、を備え、前記筒状体は、前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、前記複数の拘束材は、帯状に形成され、当該複数の拘束材のそれぞれの端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部を備え、前記複数の板材のそれぞれは、少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されているものである。
【0008】
本発明に係る基礎は、上記の型枠の前記充填空間にコンクリートを充填して形成されたものである。
【0009】
本発明に係る基礎の施工方法は、地盤の上に、それぞれが帯状の板材により形成された拘束材を固定する工程と、板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、前記筒状体の前記地盤側の開口を形成する端縁に、前記地盤に固定された前記複数の拘束材のそれぞれの端に設けられた拘束部を固定する工程と、前記筒状体と前記地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備えるものである。
また、本発明に係る基礎の施工方法は、板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、前記筒状体の地盤側の開口を形成する端縁に、それぞれが帯状の板材により形成された複数の拘束材のそれぞれの端に設けられた拘束部を固定する工程と、前記筒状体と地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備え、前記拘束部を固定する工程は、前記複数の板材のそれぞれの少なくとも2箇所に前記複数の拘束材を接続するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る型枠、基礎、及び基礎の施工方法によれば、板材を筒状体にし、その筒状体の端縁の2箇所を接続する拘束材を地盤に形成された捨てコンクリートなどに固定するか、または拘束材を各板材に複数固定することにより、平面視において型枠を任意の形状に保持でき、型枠の内部にコンクリートを充填した場合においても拘束材により筒状体の形状を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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