TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024066235
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022175685
出願日2022-11-01
発明の名称窒化ガリウム基板の製造方法
出願人株式会社ディスコ
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01L 21/304 20060101AFI20240508BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】窒化ガリウムインゴットから効率よく窒化ガリウム基板を切り出して製造することが可能な窒化ガリウム基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】窒化ガリウム(GaN)基板の製造方法は、GaNを透過する波長のレーザービームの集光点をGaNインゴットの内部に位置付けて、GaNインゴットと集光点とをGaNインゴットの下記の式(1)で表される結晶方位の方向に沿って相対的に移動することで、製造すべきGaN基板の厚みに相当する深さに剥離層を形成する剥離層形成ステップと、剥離層を起点にGaNインゴットからGaN基板を剥離する剥離ステップと、を備える。剥離層形成ステップでは、レーザービームを分岐して複数の集光点19を形成するとともに、分岐した各々の集光点19同士を繋ぐ直線21が下記の式(1)で表される結晶方位の方向と平行な方向に沿うように設定される。
【数1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024066235000007.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">7</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1の面と、該第1の面の反対側の第2の面と、を有する窒化ガリウムインゴットから窒化ガリウム基板を製造する窒化ガリウム基板の製造方法であって、
窒化ガリウムインゴットを保持する保持ステップと、
窒化ガリウムを透過する波長のレーザービームの集光点を該第1の面から窒化ガリウムインゴットの内部に位置付けて、該窒化ガリウムインゴットと該集光点とを該窒化ガリウムインゴットの下記の式(1)で表される結晶方位の方向に沿って相対的に移動することで、製造すべき窒化ガリウム基板の厚みに相当する深さに剥離層を形成する剥離層形成ステップと、
該剥離層を起点に該窒化ガリウムインゴットから窒化ガリウム基板を剥離する剥離ステップと、を備え、
該剥離層形成ステップでは、該レーザービームを分岐して複数の集光点を形成するとともに、分岐した各々の集光点同士を繋ぐ直線が下記の式(1)で表される結晶方位の方向と平行な方向に沿うように設定されることを特徴とする、窒化ガリウム基板の製造方法。
TIFF
2024066235000006.tif
7
170
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
該剥離層形成ステップでは、分岐した各々の集光点同士を繋ぐ直線の少なくとも1本が、該窒化ガリウムインゴットと該集光点とを相対的に移動させる方向と交差し、かつ、前記式(1)で表される結晶方位の方向と平行な方向に沿うように設定されることを特徴とする、請求項1に記載の窒化ガリウム基板の製造方法。
【請求項3】
該剥離層形成ステップでは、該窒化ガリウムインゴットと該複数の集光点とを相対的に移動させることで形成された隣接する加工痕同士を繋ぐ直線が前記式(1)で表される結晶方位の方向に沿って形成されるように、該窒化ガリウムインゴットと該複数の集光点との移動速度を設定することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の窒化ガリウム基板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、窒化ガリウム基板の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
窒化ガリウム(GaN)は、バンドギャップがシリコン(Si)の3倍大きいことから、パワーデバイスや発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)等のデバイスとしての利用が検討されている。窒化ガリウム基板(GaN基板)は、外周刃よりも刃厚を薄くできる内周刃を用いて窒化ガリウムインゴット(GaNインゴット)から切断されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-084469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、GaNインゴットから内周刃を用いて切り出すとしても、GaN基板の厚み(例えば、150μm)に対して、内周刃の厚みは、例えば0.3mm程度もあることから、GaNインゴットの60~70%は切削時に削られ棄てられることになり、不経済であるという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、窒化ガリウムインゴットから効率よく窒化ガリウム基板を切り出して製造することが可能な窒化ガリウム基板の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の窒化ガリウム基板の製造方法は、第1の面と、該第1の面の反対側の第2の面と、を有する窒化ガリウムインゴットから窒化ガリウム基板を製造する窒化ガリウム基板の製造方法であって、窒化ガリウムインゴットを保持する保持ステップと、窒化ガリウムを透過する波長のレーザービームの集光点を該第1の面から窒化ガリウムインゴットの内部に位置付けて、該窒化ガリウムインゴットと該集光点とを該窒化ガリウムインゴットの下記の式(1)で表される結晶方位の方向に沿って相対的に移動することで、製造すべき窒化ガリウム基板の厚みに相当する深さに剥離層を形成する剥離層形成ステップと、該剥離層を起点に該窒化ガリウムインゴットから窒化ガリウム基板を剥離する剥離ステップと、を備え、該剥離層形成ステップでは、該レーザービームを分岐して複数の集光点を形成するとともに、分岐した各々の集光点同士を繋ぐ直線が下記の式(1)で表される結晶方位の方向と平行な方向に沿うように設定されることを特徴とする。
TIFF
2024066235000002.tif
7
170
【0007】
該剥離層形成ステップでは、分岐した各々の集光点同士を繋ぐ直線の少なくとも1本が、該窒化ガリウムインゴットと該集光点とを相対的に移動させる方向と交差し、かつ、前記式(1)で表される結晶方位の方向と平行な方向に沿うように設定されてもよい。
【0008】
該剥離層形成ステップでは、該窒化ガリウムインゴットと該複数の集光点とを相対的に移動させることで形成された隣接する加工痕同士を繋ぐ直線が前記式(1)で表される結晶方位の方向に沿って形成されるように、該窒化ガリウムインゴットと該複数の集光点との移動速度を設定してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、剥離層形成ステップで、レーザービームを分岐して複数の集光点を形成するとともに、分岐した各々の集光点同士を繋ぐ直線が上記の式(1)で表される結晶方位に含まれる特定の結晶方位の方向と平行な方向に沿うように設定されるため、剥離面の凹凸を大きくしてしまう要因となるクラックが生じるおそれを抑制することができるので、窒化ガリウムインゴットから効率よく窒化ガリウム基板を切り出して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1に係る窒化ガリウム基板の製造方法において使用する窒化ガリウムインゴットの一例を示す斜視図である。
図2は、図1の窒化ガリウムインゴットの結晶方位を説明する上面図である。
図3は、実施形態に係る窒化ガリウム基板の製造方法の処理手順を示すフローチャートである。
図4は、図3の保持ステップ及び剥離層形成ステップを説明する断面図である。
図5は、図3の剥離層形成ステップを説明する上面図である。
図6は、図3の剥離層形成ステップのレーザービームの分岐を説明する上面図である。
図7は、図3の剥離層形成ステップのレーザービームにより形成される加工痕を説明する上面図である。
図8は、図3の剥離ステップを説明する断面図である。
図9は、図3の剥離ステップを説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社コロナ
操作装置
8日前
HOYA株式会社
光源装置
7日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
今日
太陽誘電株式会社
全固体電池
6日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
今日
東レ株式会社
ポリマー電解質および電池
1日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
6日前
日亜化学工業株式会社
面状光源の製造方法
今日
レボックス株式会社
光源装置
4日前
三菱電機株式会社
半導体装置
6日前
サン電子株式会社
アンテナ装置
5日前
日本特殊陶業株式会社
アレイアンテナ
4日前
株式会社不二越
アクチュエータ
1日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
今日
株式会社AESCジャパン
電池パック
6日前
河村電器産業株式会社
回路遮断器
6日前
河村電器産業株式会社
回路遮断器
6日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
8日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
8日前
株式会社アイシン
加湿装置
今日
株式会社村田製作所
アンテナ装置
6日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
8日前
オータックス株式会社
端子台
6日前
京セラ株式会社
積層セラミックコンデンサ
4日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ組立体
6日前
矢崎総業株式会社
防水端子台
今日
太陽誘電株式会社
全固体電池および包装体
1日前
キオクシア株式会社
半導体装置
今日
キヤノン電子株式会社
空気電池用正極及び空気電池
今日
日本電気株式会社
アンテナ装置及びレドーム
4日前
国立大学法人 名古屋工業大学
二次電池の正極材料
6日前
個人
電流開閉装置
6日前
株式会社東海理化電機製作所
検出装置
5日前
日本電気株式会社
ディスプレイアンテナ
今日
河村電器産業株式会社
回路遮断器
6日前
続きを見る