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公開番号2024063233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2024035668,2019193546
出願日2024-03-08,2019-10-24
発明の名称コイル部品及びコイル部品の製造方法
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20240501BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】絶縁信頼性と小型化を両立させるコイル部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】コイル部品は、第1平均粒径を有する金属磁性粒子31及び第1平均粒径よりも小さな第2平均粒径を有するセラミックス粒子32を含む基体10と、基体内に設けられており、第1導体部と第1導体部と対向するように基体内に設けられた第2導体部とを含むコイル導体と、を備える。第1導体部と第2導体部との間にある前記基体の導体間領域において、金属磁性粒子とセラミックス粒子との合計体積に対するセラミックス粒子の体積比率は、3vol%以上であり、基体の導体間領域以外の領域における金属磁性粒子の含有量は、導体間領域の金属磁性粒子の含有量より多い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1平均粒径を有する金属磁性粒子及び前記第1平均粒径よりも小さな第2平均粒径を有するセラミックス粒子を含む基体と、
前記基体内に設けられており、第1導体部と前記第1導体部と対向するように前記基体内に設けられた第2導体部とを含むコイル導体と、
を備え、
前記第1導体部と前記第2導体部との間にある前記基体の導体間領域において、前記金属磁性粒子と前記セラミックス粒子との合計体積に対する前記セラミックス粒子の体積比率が3vol%以上であり、
前記基体の導体間領域以外の領域における前記金属磁性粒子の含有量は、前記導体間領域の前記金属磁性粒子の含有量より多い、
コイル部品。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記コイル導体は、コイル軸の周りに延伸する導体パターンを有し、
前記基体は、前記コイル軸を中心とする径方向において前記導体パターンよりも内側にコア領域を有し、
前記コア領域における前記金属磁性粒子の含有量は、前記導体間領域における前記金属磁性粒子の含有量より多い、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記金属磁性粒子は表面にシリカを含む薄膜を有する、
請求項1又は2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記薄膜はシリカからなる、
請求項3に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記セラミックス粒子は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、又はチタニアから成る、
請求項1~4のいずれか1項に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記金属磁性粒子は結合材により結合している、
請求項1~5のいずれか1項に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記結合材は樹脂を含む、
請求項6に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記基体は、前記導体間領域を除く領域において視認可能な境界を有さない、
請求項1~7のいずれか1項に記載のコイル部品。
【請求項9】
耐電圧が2V/μm以上である、
請求項1~8のいずれか1項に記載のコイル部品。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のコイル部品を備える回路基板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主にコイル部品及びコイル部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品の磁性基体の材料として従来から様々な磁性材料が用いられている。例えば、インダクタなどのコイル部品用の磁性材料としてフェライトがよく用いられている。フェライトは、透磁率が高いことから、コイル部品の基体用の磁性材料として適している。
【0003】
フェライト以外の電子部品用の磁性材料として、金属磁性粒子を含む金属磁性材料が知られている。金属磁性材料はフェライトよりも飽和磁束密度が高いため、大電流が流れるコイル部品の磁性基体の材料として適している。
【0004】
磁性基体に含まれる各金属磁性粒子の表面には、隣接する金属磁性粒子間でショートが起きないようにするために絶縁膜が設けられる。しかしながら、金属磁性材料から作製される磁性基体は、フェライトから作製される磁性基体に比べて体積抵抗率が低く、絶縁破壊を起こしやすいという問題がある。特開2017-092431号公報には、内部導体間に3つ以上の金属磁性粒子を配置することで磁性基体の内部導体間の領域における絶縁性を向上させたコイル部品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-092431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コイル部品には絶縁信頼性だけでなく小型化も求められる。内部導体の向かい合う部位同士の間隔を大きくすれば絶縁信頼性は向上するが、厚さ方向における寸法が大きくなってしまう。
【0007】
本発明の目的の一つは、内部導体間での絶縁信頼性を確保しつつ小型化が可能なコイル部品及びこのようなコイル部品の製造方法を提供することである。本発明のこれ以外の目的は、明細書全体の記載を通じて明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るコイル部品は、第1平均粒径を有する金属磁性粒子及び前記第1平均粒径よりも小さな第2平均粒径を有するセラミックス粒子を含む基体と、前記基体内に設けられており、第1導体部と前記第1導体部と対向するように前記基体内に設けられた第2導体部とを含むコイル導体と、を備える。一実施形態において、前記第1導体部と前記第2導体部との間にある前記基体の導体間領域において、前記金属磁性粒子と前記セラミックス粒子との合計体積に対する前記セラミックス粒子の体積比率は、3vol%以上である。
【0009】
本発明の一実施形態において、前記導体間領域における前記セラミックス粒子の前記金属磁性粒子に対する含有比率は、15vol%以下である。
【0010】
本発明の一実施形態において、前記第1導体部及び前記第2導体部は金属を含む導電性材料から成り、前記基体は、前記導体間領域に前記金属の原子を実質的に含まない。
(【0011】以降は省略されています)

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