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公開番号2024059244
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166809
出願日2022-10-18
発明の名称テント膜構造物用の雨筋防止部材
出願人平岡織染株式会社
代理人
主分類E04H 15/54 20060101AFI20240423BHJP(建築物)
要約【課題】テント倉庫(骨組テント膜構造物)の側壁に発生する雨筋汚れの増長を効果的に遅延するための、テント倉庫に装着して用いる雨筋防止部材の提供。
【解決手段】長尺三角柱による雨筋防止部材であって、長尺三角柱(両側面を除く)の三面を、傾斜面、底面、及び背面とした時、傾斜面と底面の交角が30~45°、かつ底面と背面の交角が90~100°で、さらに傾斜面が、その先端から突き出た1.0~2.5cm長の庇、及びその後端から伸び出た1.0~5.0cm長の折り曲げ自在べろを有する雨筋防止部材をテント倉庫の側壁に装着して用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺三角柱による雨筋防止部材であって、前記長尺三角柱(両側面を除く)の三面を、傾斜面、底面、及び背面とした時、前記傾斜面と底面の交角が30~45°、かつ前記底面と背面の交角が90~100°で、さらに前記傾斜面が、その先端から突き出た1.0~2.5cm長の庇、及びその後端から伸び出た1.0~5.0cm長の折り曲げ自在べろ、を有することを特徴とするテント膜構造物用の雨筋防止部材。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記長尺三角柱が、厚さ0.3~1.0mmの熱可塑性樹脂シートから組み立てられた中空体であって、かつ前記底面の幅が3~10cmである請求項1に記載の雨筋防止部材。
【請求項3】
前記庇が、雨水落下誘導、兼雨水裏回り防止に作用し、かつ、前記折り曲げ自在べろが、テント膜構造物との接合に作用するものである請求項1または2に記載の雨筋防止部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テント倉庫(骨組テント膜構造物)の側壁に発生する雨筋汚れの増長を効果的に遅延するために、テント倉庫に装着して用いる雨筋防止部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
テント倉庫は、テント膜と鉄骨フレームとからなる建築基準法(国土交通省告示667号)に則った建築物で、工場敷地内に連棟して、主に資材、中間品、製品などの保管に利用している。テント膜の素材には、ポリエステル繊維織物、ガラス繊維織物などを芯材に含む軟質塩化ビニル樹脂シート(ターポリン、防水帆布)を使用し、その色相は、白色系、パステルアイボリー色、ライトグレー色などを主流とする。このような淡い色相のシートでは光を透過して適度な採光性が得られ、テント倉庫内を明るい空間とする省エネ設計に好適である。またテント倉庫の耐用年数をより長いものとするために、アクリル系防汚層、フッ素樹脂系防汚層などを最外層に設けている。このような防汚層を有するテント膜は拭き取りによる汚れ洗浄性に優れるが、降雨のみでは汚れが完全に落ちないため徐々に煤塵汚れが蓄積していく。この時、シートの色が白色系だと、煤塵汚れ、特に縞状に多発する雨筋汚れが際立ち、見た目に汚い状態となる。
【0003】
雨筋汚れは、建物外壁(窓の下)、ベランダ壁内側などで、雨水が垂れ落ちることで発生する縞状の汚れで、特にテント倉庫のような垂直平面で囲まれる構造では、側壁部全面に雨筋汚れが発生し易く、美観・景観を損なうことが問題となっている。雨筋汚れは、雨水に含む、鉱物粉塵、タール性煤塵、窒素酸化物などが乾くことで発生し、ある程度雨筋が密集すると、その後は雨筋の数は増えず、徐々に雨筋汚れの濃さを増していく傾向となる。特に降雨が無い期間が長いと、テント倉庫の屋根に粉塵や煤塵が堆積し、この堆積汚れが降雨でテント倉庫の側壁に流れ落ちることで、水滴幅の筋跡が顕著なる。この雨筋汚れは、排気ガスによるタール性煤塵を多く含むほど、降雨では流れ落ち難くなり、徐々に黒ずんだものに増長する。従ってテント倉庫の屋根に蓄積した汚れが、雨水と共にテント倉庫側壁に滴り落ちないようにすることで、雨筋汚れの増長を遅延させることは可能と考えられている。
【0004】
雨筋汚れ対策として特許文献1(実施例1,図2)には、建物の窓部の上部に取付けた固定式装飾テントの上部に、幅15mm、厚み10mmのウレタンフォームテープ(防汚材料)を貼り付けることで、装飾テントに雨筋汚れを目立たないものとする方法が開示され、防汚材料が不織布、発泡体、ロープ、あるいは樋であることが請求項1、及び図1に記載されている。すなわち特許文献1は、建物に付着した煤塵汚れが固定式装飾テントに流れ落ちないように防汚材料で食い止める発明で、不織布、発泡体、ロープは汚れた雨水を吸い取る作用、樋は雨水を他所に誘導する作用と推察される。しかし、不織布、発泡体、ロープだと吸い取った汚れが経時的に染み出る懸念があり、定期的な交換を必要とし、また樋では溜まった汚泥、ゴミの除去作業を必要とし、メンテナンスフリーの雨筋汚れ遅延には至らないことが判明した。
【0005】
窓部上部に取り付ける装飾テントとは異なり、テント倉庫は大型建築物なので、雨筋汚れを全て洗浄、除去するには、足場の設置、クレーン車、洗浄器具、など大掛かりな作業動員となる。従って、雨筋汚れの増長を遅延させることができれば、テント倉庫の洗浄作業の手間の軽減に繋がるが、雨筋汚れの増長の遅延に有効で、しかもメンテナンスフリーの雨筋汚れ防止方法は存在していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-85075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、テント倉庫(骨組テント膜構造物)の側壁に発生する雨筋汚れの増長を効果的に遅延するための、テント倉庫に装着して用いる雨筋防止部材の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の現状に鑑みて研究、検討を重ねた結果、庇/べろ付き長尺三角柱を、テント膜構造物用の雨筋防止部材に用いることで、テント倉庫(骨組テント膜構造物)の側壁に発生する雨筋汚れの増長を効果的に遅延することが出来ることを見出して本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明のテント膜構造物用の雨筋防止部材は、長尺三角柱による雨筋防止部材であって、前記長尺三角柱(両側面を除く)の三面を、傾斜面、底面、及び背面とした時、前記傾斜面と底面の交角が30~45°、かつ前記底面と背面の交角が90~100°で、さらに前記傾斜面が、その先端から突き出た1.0~2.5cm長の庇、及びその後端から伸び出た1.0~5.0cm長の折り曲げ自在べろ、を有することが好ましい。この雨筋防止部材の装着によってテント倉庫(骨組テント膜構造物)の側壁に発生する雨筋汚れの増長を効果的に遅延させることが出来る。
【0010】
本発明のテント膜構造物用の雨筋防止部材は、前記長尺三角柱が、厚さ0.3~1.0mmの熱可塑性樹脂シートから組み立てられた中空体であって、かつ前記底面の幅が3~10cmであることが好ましい。これによって雨筋防止部材の軽量化され、かつサイズが好適化する。
(【0011】以降は省略されています)

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