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公開番号2024057871
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164843
出願日2022-10-13
発明の名称開閉体用ガイドレールの構造
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/58 20060101AFI20240418BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】高強度の耐風構造を良好な施工性で実現でき、しかも、防火設備としての対応を可能とすることができる開閉体用ガイドレールの構造を提供する。
【解決手段】開口部13を有する構造物の一方の壁面23に固定され、開口部13で壁面23と平行な方向に移動される開閉体17をガイドする開閉体用ガイドレール49の構造であって、耐火材で形成されて壁面23に固定される取付枠51と、取付枠51に一側面が着脱自在に固定されて覆われ、開閉体に設けられる耐風フック59が係止する抜止レール部61を有するガイドレール53と、耐火材で形成されて取付枠51と反対側となるガイドレール53の他側面に着脱自在に固定されて他側面を覆うとともに、開閉体を開閉駆動させる開閉機35に、内方の空間63に挿通される信号伝達部材を介して接続され床面21から所定高さ位置で開口部13に臨む信号発生機器が取り付けられる収容枠55と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
開口部を有する構造物の屋内または屋外の一方の壁面に固定され、前記開口部で前記壁面と平行な方向に移動される開閉体をガイドする開閉体用ガイドレールの構造であって、
耐火材で形成されて前記壁面に固定される取付枠と、
前記取付枠に一側面が着脱自在に固定されて覆われ、前記開閉体に設けられる耐風フックが係止する抜止レール部を有するガイドレールと、
耐火材で形成されて前記取付枠と反対側となる前記ガイドレールの他側面に着脱自在に固定されて前記他側面を覆うとともに、前記開閉体を開閉駆動させる開閉機に、内方の空間に挿通される信号伝達部材を介して接続され床面から所定高さ位置で前記開口部に臨む信号発生機器が取り付けられる収容枠と、
を備えることを特徴とする開閉体用ガイドレールの構造。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記収容枠が、前記ガイドレールの他側面に固定され、前記ガイドレールに沿う内方の空間を前記ガイドレールと反対側の収容部側面に設けられた溝開口によって開放させる収容部と、前記溝開口を覆って前記収容部に着脱自在に固定されるカバーと、で構成され、
前記収容部は、前記開口部に臨む収容部前片の一部に、凹状に奥まって前記信号発生機器が取り付けられる段落とし部が形成され、
前記カバーは、前記溝開口に内側から係止する爪部をカバー奥片に備えるとともに、前記収容部前片に固定手段で締結されて折曲先端が前記段落とし部に係合するL字曲げ部をカバー前片に備えることを特徴とする請求項1に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項3】
前記ガイドレールが、アルミ製の前記抜止レール部と、前記抜止レール部に対し固定手段によって一体に固定される耐火材で形成されるガイドレール本体と、で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項4】
前記取付枠が、前記壁面に固定される固定枠部と、前記ガイドレールの前記一側面に固定される支持枠部と、で構成され、
前記支持枠部は、前記壁面に固定された前記固定枠部の固定枠部奥片に対し、前記開口部と反対側の支持枠部奥片に形成された爪片が掛け止めされるとともに、前記開口部に臨む支持枠部前片が固定手段により前記固定枠部の固定枠部前片に固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項5】
前記取付枠が、前記壁面に固定される固定枠部と、前記ガイドレールの前記一側面に固定される支持枠部と、で構成され、
前記支持枠部は、前記壁面に固定された前記固定枠部の固定枠部奥片に対し、前記開口部と反対側の支持枠部奥片に形成された爪片が掛け止めされるとともに、前記開口部に臨む支持枠部前片が固定手段により前記固定枠部の固定枠部前片に固定されることを特徴とする請求項3に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項6】
前記固定枠部奥片は、前記固定枠部の固定枠部後片に対して離間するとともに、前記固定枠部後片と平行な突片状に形成され、
前記支持枠部の支持枠部奥片は、前記支持枠部前片と平行に折曲形成され、
前記爪片は、前記支持枠部奥片と直交して折曲形成されて、
前記支持枠部奥片と前記固定枠部奥片とが重合されて、前記爪片が前記固定枠部奥片に掛かり前記爪片の先端が前記固定枠部後片に向いた状態で、前記固定枠部に対して前記支持枠部が固定されることを特徴とする請求項4に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項7】
前記固定枠部奥片は、前記固定枠部の固定枠部後片に対して離間するとともに、前記固定枠部後片と平行な突片状に形成され、
前記支持枠部の支持枠部奥片は、前記支持枠部前片と平行に折曲形成され、
前記爪片は、前記支持枠部奥片と直交して折曲形成されて、
前記支持枠部奥片と前記固定枠部奥片とが重合されて、前記爪片が前記固定枠部奥片に掛かり前記爪片の先端が前記固定枠部後片に向いた状態で、前記固定枠部に対して前記支持枠部が固定されることを特徴とする請求項5に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項8】
前記ガイドレールは、ガイドレール本体と、該ガイドレール本体と別体の抜止レール部とで構成され、前記抜止レール部には一側にのみ固定鍔部が設けられ、該固定鍔部が前記ガイドレール本体の一側の内面に固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項9】
前記ガイドレールは、ガイドレール本体と、該ガイドレール本体と別体の抜止レール部とで構成され、前記抜止レール部には一側にのみ固定鍔部が設けられ、該固定鍔部が前記ガイドレール本体の一側の内面に固定されることを特徴とする請求項3に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
【請求項10】
前記ガイドレールは、ガイドレール本体と、該ガイドレール本体と別体の抜止レール部とで構成され、前記抜止レール部には一側にのみ固定鍔部が設けられ、該固定鍔部が前記ガイドレール本体の一側の内面に固定されることを特徴とする請求項4に記載の開閉体用ガイドレールの構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体用ガイドレールの構造に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
住宅など構造物の開口部に対し、開口部の開口面と平行な方向に移動される開閉体であるシャッターカーテンをガイドするガイドレール構造であって、シャッターカーテンの両縁部の少なくとも一方の縁部をガイドするガイドレールが、構造物に固定され着脱用開口部によって開放される遊嵌収容部を有する外レールと、開閉体の縁部をガイドするガイド溝を有し外レールの着脱用開口部に対して開口部の開口面と平行な方向から脱着自在に取り付けられて遊嵌収容部に収容される内レールと、からなることを特徴とする開閉装置のガイドレール構造が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、カーテン部を案内するガイド部と、ガイド部を支持して建物躯体に固定される枠部と、を有するシャッター用ガイドレールであって、ガイド部の外表面を覆うとともに、ガイド部と枠部との少なくとも出隅部を覆う外側補強材と、枠部の内側に配設される内側補強材と、を具備し、内側補強材と外側補強材とで、ガイド部の一部または枠部の一部の少なくとも一方を挟み、これらを貫通する固定手段にて固定することを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造が開示されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-213167号公報
特開2013-64311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のガイドレールの構造では、高い耐風強度を実現しているものの耐火性能については考慮されてない欠点を有する。また、特許文献2では、耐風性能に耐火性能を付与した構造であるが、構造が複雑となって、施工時の組み付けや、部品交換時の分解が煩雑となるなど、施工性が低下する問題がある。また、施工性が悪く、組付け時における部材同士の取り合い精度が低いと、見栄えも低下させることになる。
【0006】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、高強度の耐風構造を良好な施工性で実現でき、しかも、防火設備としての対応を可能とすることができる開閉体用ガイドレールの構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体用ガイドレールの構造は、開口部13を有する構造物の屋内または屋外の一方の壁面23に固定され、前記開口部13で前記壁面23と平行な方向に移動される開閉体17をガイドする開閉体用ガイドレールの構造であって、耐火材で形成されて前記壁面23に固定される取付枠51と、
前記取付枠51に一側面が着脱自在に固定されて覆われ、前記開閉体17に設けられる耐風フック59が係止する抜止レール部61を有するガイドレール53と、
耐火材で形成されて前記取付枠51と反対側となる前記ガイドレール53の他側面に着脱自在に固定されて前記他側面を覆うとともに、前記開閉体17を開閉駆動させる開閉機35に、内方の空間63に挿通される信号伝達部材を介して接続され床面21から所定高さ位置で前記開口部13に臨む信号発生機器が取り付けられる収容枠55と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
この開閉体用ガイドレールの構造では、開閉体17をガイドする開閉体用ガイドレール49が、開口部13を有する構造物の屋内または屋外の一方の壁面23に固定される。一方の壁面23は、例えば、屋内の壁面23である。
ガイドレール53は、開閉体17の耐風フック59が係止する抜止レール部61を有する。抜止レール部61を有したガイドレール53は、壁面23に対向する一側面が、取付枠51によって壁面23に固定される。一方、ガイドレール53は、取付枠51と反対側となる他側面に、収容枠55が固定される。すなわち、開閉体用ガイドレール49は、構造物における壁面23から、取付枠51、ガイドレール53、収容枠55の順で組み付けられた構造体となる。これにより、抜止レール部61を有するガイドレール53が、耐火性能を有する取付枠51と収容枠55とによって、壁厚方向で挟まれた状態で覆われることになる。
これにより、開閉体用ガイドレールの構造は、抜止レール部61を有したガイドレール53が、取付枠51によって壁面23に固定されるので、抜止レール部61に、開閉体17の耐風フック59を係止させて、開閉体17の両側縁を高強度でしっかり抜け止めできる。
また、開閉体用ガイドレールの構造は、構造物の壁面23に予め固定した取付枠51に対し、抜止レール部61を有したガイドレール53の一側面を、着脱自在な構造で組み付けることができるので、施工時にはガイドレール53を取付枠51に仮装着して本固定できる。交換時等には、取付枠51に対するガイドレール53の固定を解除した後に、取付枠51からガイドレール53を脱着することができる。これにより、構造物に対する溶接やはつり作業を不要にして、良好な施工性で、組立・分解・交換を可能とすることができる。
そして、ガイドレール53を挟む取付枠51および収容枠55は、ともに耐火材(例えばスチール)で形成されるので、これらに非耐火材(例えばアルミ)を用いた構成に比べ、抜止レール部61への火災時の火炎などの影響を抑制することができる。すなわち、開閉体用ガイドレール49は、火炎に曝された際の強度(耐火強度)を高めることができる。
さらに、ガイドレール53の他側面を覆って固定される収容枠55は、内方の空間63が信号伝達部材の挿通スペースに利用できるので、開口部13に臨む収容枠55の面(収容部前片73)に取り付けた信号発生機器を、収容枠55の空間63を利用して、開閉機35に容易な施工で接続することができる。
【0009】
本発明の請求項2記載の開閉体用ガイドレールの構造は、請求項1に記載の開閉体用ガイドレールの構造であって、
前記収容枠55が、前記ガイドレール53の他側面に固定され、前記ガイドレール53に沿う内方の空間63を前記ガイドレール53と反対側の収容部側面に設けられた溝開口71によって開放させる収容部65と、前記溝開口71を覆って前記収容部65に着脱自在に固定されるカバー67と、で構成され、
前記収容部65は、前記開口部13に臨む収容部前片73の一部に、凹状に奥まって前記信号発生機器が取り付けられる段落とし部75が形成され、
前記カバー67は、前記溝開口71に内側から係止する爪部79をカバー奥片81に備えるとともに、前記収容部前片73に固定手段57で締結されて折曲先端が前記段落とし部75に係合するL字曲げ部83をカバー前片85に備えることを特徴とする。
【0010】
この開閉体用ガイドレールの構造では、収容枠55が、耐火材で形成される収容部65およびカバー67からなる。収容部65は、ガイドレール53の他側面に固定され、ガイドレール53に沿う内方の空間63をガイドレール53と反対側の収容部側面に設けた溝開口71によって開放する。すなわち、収容部65は、ガイドレール53に固定された後に、カバー67が固定されて、カバー67によって溝開口71が覆われる。ガイドレール53に対する収容部65の固定は、溝開口71を通して固定手段69により行うことができる。
開閉体用ガイドレール49は、耐火材で形成される収容部65およびカバー67からなる収容枠55が、ガイドレール53に取り付けられることで、他側面が耐火材で覆われる。これにより、高い耐火性能が得られる。また、収容枠55は、内方に空間63が設けられるので、火災時の火炎などに対する遮熱性能も高めることができる。
収容部65は、開口部13に臨む収容部前片73の一部に、凹状に奥まって信号発生機器が取り付けられる段落とし部75が形成される。段落とし部75は、収容部前片73を空間63に向かって階段状に折り曲げることで、収容部前片73よりも凹んだ状態となる。つまり、段落とし部75は、ガイドレール53と収容部前片73との間で、ガイドレール53に沿って凹んだ縦方向の溝となる。収容部65は、この段落とし部75の溝底面に形成した切欠部77に信号発生機器の一部分が挿入されて取り付けられる。
開閉体用ガイドレールの構造は、収容部65に段落とし部75を形成し、段落とし部75のみに切欠部77を形成すればよいので、カバー67に形成した切欠部と位置合わせする必要がなくなる。これにより、位置合わせが簡単となり、取り付けが容易に可能となる。また、位置ずれがなくなり、信号発生機器を正確に取り付けできるので、意匠性を損ねる虞もなくなる。さらに、段落とし部75の溝底面に切欠部77が設けられるので、取付部分の仕舞い構造が目立たなく、また、カバー67の部材としてのスチール鋼板の小口も露出しない構造になり、これによっても良好な意匠性が得られるようになる。
そして、カバー67は、カバー奥片81に備えた爪部79を、溝開口71の内側から収容部奥片119に係止するとともに、カバー前片85の折曲先端に設けたL字曲げ部83を段落とし部75に引っかけた状態で、カバー前片85を収容部前片73に固定手段57で締結するので、締結箇所を少なくして、容易な施工で、しっかりと収容部65に固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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