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公開番号2024057703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164536
出願日2022-10-13
発明の名称回転電機、及びその製造方法
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02K 1/18 20060101AFI20240418BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転電機の鉄損を小さく抑えると共に、回転電機の製造工程を簡略化し易い技術を提供する。
【解決手段】回転電機100は、円筒状のステータコア11と、当該ステータコア11の外周面であるコア外周面11aを覆う周壁部31を備えたケース3と、を備えている。ステータコア11は、コア外周面11aの複数個所のそれぞれに配置された凹部10を備え、複数の凹部10のそれぞれは、コア外周面11aから径方向内側R1に窪むように形成され、周壁部31は、当該周壁部31の内周面である周壁内周面31aにおける、複数の凹部10のそれぞれに対応する位置に配置された凸部30を備え、複数の凸部30のそれぞれは、周壁内周面31aから径方向内側R1に突出するように形成され、対応する凹部10に圧入されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状のステータコアと、
前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備えたケースと、を備えた回転電機であって、
前記コア外周面の軸心に直交する方向を径方向として、
前記ステータコアは、前記コア外周面の複数個所のそれぞれに配置された凹部を備え、
複数の前記凹部のそれぞれは、前記コア外周面から前記径方向の内側に窪むように形成され、
前記周壁部は、当該周壁部の内周面である周壁内周面における、複数の前記凹部のそれぞれに対応する位置に配置された凸部を備え、
複数の前記凸部のそれぞれは、前記周壁内周面から前記径方向の内側に突出するように形成され、対応する前記凹部に圧入されている、回転電機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸心を周回する方向を周方向として、
前記凹部に前記凸部が圧入されてなる圧入係止部が、前記周方向に3箇所以上であって、前記軸方向に2箇所以上に配置されている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸心を周回する方向を周方向として、
前記ケースは、前記ステータコアを前記周方向に位置決めする周方向位置決め部と、前記ステータコアを前記軸方向に位置決めする軸方向位置決め部と、を備え、
前記ステータコアは、前記周方向位置決め部により前記周方向に位置決めされる周方向被位置決め部と、前記軸方向位置決め部により前記軸方向に位置決めされる軸方向被位置決め部と、を備え、
複数の前記凹部は、前記周方向被位置決め部及び前記軸方向被位置決め部を基準として予め定められた位置に配置されている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項4】
前記ステータコアは、予め定められた枚数の電磁鋼板が積層して構成され、
複数の前記凹部のそれぞれは、互いに隣接する複数枚の前記電磁鋼板の外周縁に設けられた切り欠きの集合により形成され、
複数の前記凸部のそれぞれは、前記周壁部における複数の前記凹部のそれぞれに対応する部分が、前記径方向の内側に突出するように屈曲されて形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機。
【請求項5】
円筒状のステータコアと、前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備えたケースと、を備えた回転電機を製造するための製造方法であって、
前記コア外周面の軸心に直交する方向を径方向として、
前記コア外周面の複数個所のそれぞれに配置された凹部を備え、複数の前記凹部のそれぞれが前記コア外周面から前記径方向の内側に窪むように形成されている前記ステータコアを製造するステータコア製造工程と、
前記ステータコア製造工程の後、前記ステータコアの前記コア外周面が前記周壁部により覆われるように前記ケース内に前記ステータコアを配置するステータコア配置工程と、
前記ステータコア配置工程の後、前記周壁部における複数の前記凹部のそれぞれに対応する部分を、加熱すると共に前記径方向の外側から押圧することにより、前記周壁部の内周面である周壁内周面から前記径方向の内側に突出する複数の凸部を形成し、複数の前記凸部のそれぞれを対応する前記凹部に圧入させる凸部形成工程と、を備える、回転電機の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状のステータコアと、当該ステータコアの外周面を覆う周壁部を備えたケースと、を備えた回転電機、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
このような技術の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1には、ステータコア(25)がケース(1)の周壁部(11)に対して固定された回転電機(20)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-112063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の回転電機(20)では、ステータコア(25)の外周面(25b)と、ケース(1)の周壁部(11)の内周面(11a)とが互いに圧接するように、ステータコア(25)と周壁部(11)とが、焼き嵌めにより嵌合されている。
【0006】
上記の状態では、ステータコア(25)に圧縮応力が作用する。一般的に、ステータコア(25)に作用する圧縮応力が大きくなるに従って、回転電機(20)の動作中における鉄損が大きくなり易いことが知られている。そのため、特許文献1の技術では、回転電機(20)の鉄損が大きくなり易かった。
【0007】
また、一般的に、焼嵌めは対象物を高温にする必要がある等、作業工程の複雑化を招き易い。そのため、特許文献1の技術では、回転電機(20)の製造工程が複雑化し易かった。
【0008】
そこで、回転電機の鉄損を小さく抑えると共に、回転電機の製造工程を簡略化し易い技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記に鑑みた、回転電機の特徴構成は、
円筒状のステータコアと、
前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備えたケースと、を備えた回転電機であって、
前記コア外周面の軸心に直交する方向を径方向として、
前記ステータコアは、前記コア外周面の複数個所のそれぞれに配置された凹部を備え、
複数の前記凹部のそれぞれは、前記コア外周面から前記径方向の内側に窪むように形成され、
前記周壁部は、当該周壁部の内周面である周壁内周面における、複数の前記凹部のそれぞれに対応する位置に配置された凸部を備え、
複数の前記凸部のそれぞれは、前記周壁内周面から前記径方向の内側に突出するように形成され、対応する前記凹部に圧入されている点にある。
【0010】
この特徴構成によれば、ケースの周壁内周面から径方向の内側に突出するように形成された複数の凸部のそれぞれが、コア外周面から径方向の内側に窪むように形成された複数の凹部のそれぞれに圧入されている。これにより、周壁内周面とコア外周面とを互いに圧接させることなく、ステータコアをケースに対して固定させることができる。ここで、一般的に、ステータコアに作用する圧縮応力が大きくなるに従って、回転電機の動作中における鉄損が大きくなり易いことが知られている。本特徴構成によれば、周壁内周面とコア外周面とを互いに圧接させる場合に比べて、ステータコアに作用する圧縮応力を小さく抑えることができる。したがって、回転電機の鉄損を小さく抑え易い。
また、周壁内周面とコア外周面とを互いに圧接させるための工程として焼嵌めが広く知られているが、焼嵌めは対象物を高温にする必要がある等、作業工程の複雑化を招き易い。本特徴構成によれば、焼嵌め等の工程を行う必要がないため、回転電機の製造工程を簡略化し易い。
(【0011】以降は省略されています)

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