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公開番号2024053926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160454
出願日2022-10-04
発明の名称潅水システムおよび制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類A01G 27/00 20060101AFI20240409BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】土壌状態に適した潅水運転制御を実施できる潅水システムおよび制御装置を提供する。
【解決手段】潅水システムは、pFセンサと、VWCセンサと、潅水運転を制御する制御装置とを備える。制御装置は、pFセンサで検出されたpF値とVWCセンサで検出された体積含水率とを用いて、潅水運転を制御する。制御装置は、検出されたpF値と開始用閾値とに基づいて潅水運転の開始タイミングを制御する。制御装置は、検出された体積含水率と停止用閾値とに基づいて運転中である潅水運転の停止タイミングを制御する。制御装置は、検出されたpF値の変動に基づいて停止用閾値を更新する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
植物に対して放出するための水が供給されている給水経路と、
土壌状態に関する環境値であるpF値を検出するpFセンサ(312)と、
土壌状態に関する環境値である体積含水率を検出するVWCセンサ(311)と、
前記pFセンサによって検出された前記pF値と前記VWCセンサによって検出された前記体積含水率とを用いて、前記給水経路を介して植物に対して放水する潅水運転を制御する制御装置(200)と、
を備え、
前記制御装置は、検出された前記pF値と開始用閾値とに基づいて前記潅水運転の開始タイミングを制御し、検出された前記体積含水率と停止用閾値とに基づいて運転中である前記潅水運転の停止タイミングを制御し、
前記制御装置は、検出された前記pF値の変動に基づいて前記停止用閾値を更新する潅水システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御装置は、検出された前記pF値が、土壌状態が湿潤する方向に変動する場合には次の潅水運転時間が短くなるように前記停止用閾値を更新する請求項1に記載の潅水システム。
【請求項3】
前記制御装置は、検出された前記pF値が、土壌状態が乾燥する方向に変動する場合には次の潅水運転時間が長くなるように前記停止用閾値を更新する請求項1または請求項2に記載の潅水システム。
【請求項4】
前記制御装置は、潅水運転停止中において検出された前記pF値の変動に基づいて前記停止用閾値を更新する請求項1または請求項2に記載の潅水システム。
【請求項5】
前記制御装置は、適切な変動範囲として設定された前記pF値の制御範囲に対して、検出された前記pF値が下回って逸脱する場合に、前記停止用閾値をより低い値に更新する請求項1または請求項2に記載の潅水システム。
【請求項6】
前記制御装置は、適切な変動範囲として設定された前記pF値の制御範囲に対して、検出された前記pF値が上回って逸脱する場合に、前記停止用閾値をより高い値に更新する請求項1または請求項2に記載の潅水システム。
【請求項7】
前記制御装置は、潅水運転中および潅水運転停止中において、検出された前記pF値および前記体積含水率を記憶し、またはユーザが閲覧可能な表示部(700)に表示する請求項1または請求項2に記載の潅水システム。
【請求項8】
前記制御装置は、検出された前記pF値と検出された前記体積含水率とを用いて、土壌状態を示す水分保持特性情報を求め、
前記制御装置は、前記水分保持特性情報を記憶し、またはユーザに閲覧可能な表示部(700)に表示する請求項1または請求項2に記載の潅水システム。
【請求項9】
pFセンサ(312)によって検出された、土壌状態に関する環境値であるpF値と、VWCセンサ(311)によって検出された、土壌状態に関する環境値である体積含水率とを取得する取得部(331)と、
前記pFセンサによって検出された前記pF値と前記VWCセンサによって検出された前記体積含水率とを用いて、給水経路を介して植物に対して放水する潅水運転を制御する処理部(334)と、
を備え、
前記処理部は、検出された前記pF値と開始用閾値とに基づいて前記潅水運転の開始タイミングを制御し、検出された前記体積含水率と停止用閾値とに基づいて運転中である前記潅水運転の停止タイミングを制御し、
前記処理部は、検出された前記pF値の変動に基づいて前記停止用閾値を更新する制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、圃場への潅水の供給を制御する潅水システムおよび制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、圃場における土壌の水分および圃場に対する日射量を計測せずに潅水のタイミングを定める技術を開示している。自動潅水システムは、播種を行った後の所定期間において、所定期間の開始時に1回目の潅水を行い、翌日以降で所定期間の終了までに2回目以降の潅水を行う。処理部は、1回目の潅水における水の供給量である第1の供給量を最大潅水量から減算した値と消失量とを用いて、2回目以降の潅水のタイミングを定める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-130802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、土壌状態に適した潅水運転制御を実施する点において、改善の余地がある。
【0005】
この明細書における開示の目的は、土壌状態に適した潅水運転制御を実施できる潅水システムおよび制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
【0007】
開示された潅水システムの一つは、植物に対して放出するための水が供給されている給水経路と、土壌状態に関する環境値であるpF値を検出するpFセンサ(312)と、土壌状態に関する環境値である体積含水率を検出するVWCセンサ(311)と、pFセンサによって検出されたpF値とVWCセンサによって検出された体積含水率とを用いて、給水経路を介して植物に対して放水する潅水運転を制御する制御装置(200)と、を備え、
制御装置は、検出されたpF値と開始用閾値とに基づいて潅水運転の開始タイミングを制御し、検出された体積含水率と停止用閾値とに基づいて運転中である潅水運転の停止タイミングを制御し、制御装置は、検出されたpF値の変動に基づいて停止用閾値を更新する。
【0008】
これによれば、土壌状態の環境値として有用なpF値を用いてVWCに係る停止用閾値を更新することにより、潅水の応答性が良いVWCに反映させた潅水運転を提供できる。したがって、この潅水システムは、pF値とVWCとを関連付けた潅水停止タイミングの制御により、土壌状態に適した潅水運転制御を実施できる。
【0009】
開示された制御装置の一つは、pFセンサ(312)によって検出された、土壌状態に関する環境値であるpF値と、VWCセンサ(311)によって検出された、土壌状態に関する環境値である体積含水率とを取得する取得部(331)と、
pFセンサによって検出されたpF値とVWCセンサによって検出された体積含水率とを用いて、給水経路を介して植物に対して放水する潅水運転を制御する処理部(334)と、を備え、
処理部は、検出されたpF値と開始用閾値とに基づいて潅水運転の開始タイミングを制御し、検出された体積含水率と停止用閾値とに基づいて運転中である潅水運転の停止タイミングを制御し、処理部は、検出されたpF値の変動に基づいて停止用閾値を更新する。
【0010】
この制御装置によれば、土壌状態の環境値として有用なpF値を用いてVWCに係る停止用閾値を更新することにより、潅水の応答性が良いVWCに反映させた潅水運転を提供できる。したがって、この制御装置は、pF値とVWCとを関連付けた潅水停止タイミングの制御により、土壌状態に適した潅水運転制御を実施できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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