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公開番号2024051161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024031481,2022198908
出願日2024-03-01,2016-07-25
発明の名称液晶硬化膜、液晶硬化膜を含む光学フィルム、及び表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240403BHJP(光学)
要約【課題】高温環境に晒された場合の位相差値の低下量を低減することができる液晶硬化膜を提供する。
【解決手段】重合性液晶化合物を重合してなる液晶硬化膜であり、300nm以上380nm以下の範囲に極大吸収波長を有し、「(1-P’/P0)×100≧73…(Y)」を満たす液晶硬化膜(式中、P’は液晶硬化膜の厚さ方向に対して垂直な2つの面におけるP値のうち、値が小さい方の面におけるP値。P0は重合性液晶化合物のP値。P値は、I(1)/I(2)で表される。I(1)は赤外全反射吸収スペクトル測定によるエチレン性不飽和結合の面内変角振動由来のピーク強度。I(2)は赤外全反射吸収スペクトル測定による芳香環の不飽和結合の伸縮振動由来のピーク強度)。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重合性液晶化合物を重合してなる液晶硬化膜であって、
前記液晶硬化膜が、300nm以上、380nm以下の範囲に極大吸収波長を有し、
式(Y)を満たし、
(1-P’/P0)×100≧73 …(Y)
(式中、P’は液晶硬化膜の厚さ方向に対して垂直な2つの面におけるP値のうち、値が小さい方の面におけるP値を表す。
P0は上記重合性液晶化合物のP値を表す。
P値は、I(1)/I(2)で表される。
I(1)は赤外全反射吸収スペクトル測定によるエチレン性不飽和結合の面内変角振動由来のピーク強度を表し、I(2)は赤外全反射吸収スペクトル測定による芳香環の不飽和結合の伸縮振動由来のピーク強度を表す。)
前記液晶硬化膜が、さらに、光重合開始剤組成物を含み、
前記光重合開始剤組成物は、分子内にオキシム構造を有する光重合開始剤を含み、
前記分子内にオキシム構造を有する光重合開始剤は、波長300nm以上に2つ以上の極大吸収を有する、液晶硬化膜。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
式(3)を満たす、請求項1に記載の液晶硬化膜。
100nm<Re(550)<160nm …(3)
(式中、Re(550)は波長550nmの光に対する面内位相差値を表す。)
【請求項3】
式(1)及び式(2)を満たす、請求項1又は2に記載の液晶硬化膜。
Re(450)/Re(550)≦1.00 …(1)
1.00≦Re(650)/Re(550) …(2)
(式中、Re(450)は波長450nmの光に対する面内位相差値を、Re(550)は波長550nmの光に対する面内位相差値を、Re(650)は波長650nmの光に対する面内位相差値を表す。)
【請求項4】
前記重合性液晶化合物の極大吸収波長λ
max
(LC)が、
300nm≦λ
max
(LC)≦380nm
を満たす、請求項1~3の何れか1項に記載の液晶硬化膜。
【請求項5】
前記光重合開始剤組成物が、極大吸収波長λ(A)及び極大吸収波長λ(B)を有し、
これらの極大吸収波長λ(A)及びλ(B)が、
λ(A)<λ(B)
を満たす、請求項1~4の何れか1項に記載の液晶硬化膜。
【請求項6】
前記光重合開始剤組成物の極大吸収波長及び前記重合性液晶化合物の極大吸収波長λ
max
(LC)が、
20nm<λ(B)-λ
max
(LC)又は
20nm<λ
max
(LC)-λ(A)
を満たす、請求項5に記載の液晶硬化膜。
【請求項7】
前記重合性液晶化合物100質量部に対して、前記光重合開始剤組成物を1~20質量部含む、請求項1~6の何れか1項に記載の液晶硬化膜。
【請求項8】
前記重合性液晶化合物と、前記光重合開始剤組成物とを含む組成物を硬化してなる、請求項1~7の何れか1項に記載の液晶硬化膜。
【請求項9】
前記光重合開始剤組成物が、極大吸収波長λ(A)及び極大吸収波長λ(B)を有し、
これらの極大吸収波長λ(A)及びλ(B)が、
λ(A)<λ(B)
を満たす、請求項8に記載の液晶硬化膜。
【請求項10】
前記光重合開始剤組成物の極大吸収波長及び前記重合性液晶化合物の極大吸収波長λ
max
(LC)が、
20nm<λ(B)-λ
max
(LC)又は
20nm<λ
max
(LC)-λ(A)
を満たす、請求項9に記載の液晶硬化膜。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶硬化膜、液晶硬化膜を含む光学フィルム、及び表示装置に関する。より詳細には、本発明は、液晶硬化膜、液晶硬化膜を含む光学フィルム、液晶硬化膜又は光学フィルムを含む円偏光板、及び円偏光板を備える表示装置に関する。
続きを表示(約 880 文字)【背景技術】
【0002】
フラットパネル表示装置(FPD)等のタッチパネル表示装置には、偏光板や位相差板等の、光学フィルムを含む部材が用いられている。このような光学フィルムとしては、重合性液晶化合物を含む液晶硬化膜形成用組成物から形成される液晶硬化膜を含む光学フィルムが知られている。特許文献1には、逆波長分散性を示す液晶硬化膜を含む光学フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-021068号(2012年2月2日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の液晶硬化膜形成用組成物から形成される液晶硬化膜は、高温環境に晒された場合に、その位相差値が低下するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の[1]~[14]を提供する。
【0006】
[1] 重合性液晶化合物を重合してなる液晶硬化膜であって、
前記液晶硬化膜が、300nm以上、380nm以下の範囲に極大吸収波長を有し、
式(Y)を満たす液晶硬化膜。
【0007】
(1-P’/P0)×100≧73 …(Y)
(式中、P’は液晶硬化膜の厚さ方向に対して垂直な2つの面におけるP値のうち、値が小さい方の面におけるP値を表す。
【0008】
P0は上記重合性液晶化合物のP値を表す。
【0009】
P値は、I(1)/I(2)で表される。
【0010】
I(1)は赤外全反射吸収スペクトル測定によるエチレン性不飽和結合の面内変角振動由来のピーク強度を表し、I(2)は赤外全反射吸収スペクトル測定による芳香環の不飽和結合の伸縮振動由来のピーク強度を表す。)
[2] 式(3)を満たす、[1]に記載の液晶硬化膜。
(【0011】以降は省略されています)

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