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公開番号2024037060
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141703
出願日2022-09-06
発明の名称ケーブルグランド
出願人星和電機株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類H02G 3/22 20060101AFI20240311BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ケーブルが小径の場合であっても、スリーブの損傷を抑制して、スリーブのケーブル保持力および防塵防水性能を確保することが可能なケーブルグランドを提供する。
【解決手段】ケーブルグランドは、グランド本体とキャップとスリーブとスリーブコレット5とを備える。スリーブコレット5は、スリーブの外周に嵌め込まれる円筒部51と、円筒部51の一方端部から径方向内側に延びるフランジ52と、フランジ52の径方向内側端部から軸方向に延びるスパイラルチューブ53とを含む。スパイラルチューブ53は、ケーブルの外周面に巻き付けられ、キャップの開口孔を介してキャップ側に突出するように配置され、スリット563が螺旋状に延びるように形成されている。フランジ52にはスリット562が形成され、円筒部51にはスリット561が形成されている。スリット561は、スリット562aを介してスリット563aと連通されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、円筒形状のケーブル保持部を有し、そのケーブル保持部の外周面に雄ねじが形成されているとともに、前記ケーブル保持部内に円すいテーパ面が形成されたグランド本体と、
ケーブルを通す挿通孔を有し、前記ケーブル保持部に嵌め込まれる円筒形状のスリーブと、
前記スリーブに装着されるスリーブコレットと、
前記ケーブル保持部に螺着されるキャップとを備え、
前記キャップは、前記ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成された筒状の周壁部と、前記周壁部の一方端部に形成された前壁部とを含み、前記前壁部にケーブルが挿通される開口孔が形成され、
前記ケーブル保持部内に前記スリーブおよび前記スリーブコレットを嵌め込んだ状態で、前記キャップを前記ケーブル保持部の雄ねじに締め付けることにより、前記円すいテーパ面にて前記スリーブおよび前記スリーブコレットを径方向内側に変形させるケーブルグランドにおいて、
前記スリーブコレットは、前記スリーブの外周に嵌め込まれる円筒部と、前記円筒部の一方端部から径方向内側に延びるフランジと、前記フランジの径方向内側端部から軸方向に延びるスパイラルチューブとを含み、
前記スパイラルチューブは、ケーブルの外周面に巻き付けられ、前記キャップの開口孔を介して前記キャップ側に突出するように配置され、第1スリットが螺旋状に延びるように形成され、
前記フランジには、第2スリットが径方向に延びるように形成され、
前記円筒部には、第3スリットが軸方向に延びるように形成され、
前記第3スリットは、前記第2スリットを介して前記第1スリットと連通されていることを特徴とするケーブルグランド。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のケーブルグランドにおいて、
前記第1スリットおよび前記第2スリットが複数設けられ、前記第3スリットが1つ設けられていることを特徴とするケーブルグランド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルを保持するケーブルグランドに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電気機器にケーブルを接続する際、電気機器の筐体等に取り付けたケーブルグランドを介してケーブルを保持する技術が公知である。
【0003】
従来の一般的なケーブルグランドは、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって筐体等の壁体に取り付けられるグランド本体、このグランド本体に嵌め込まれるスリーブ、および、グランド本体の外側に螺着されるキャップ(袋ナット)などを備えている。スリーブは、ケーブルが挿通される挿通孔を有する。キャップは、筒状の周壁部とその周壁部の一方端部に形成された前壁部とを含み、前壁部にケーブルが挿通される開口孔が形成されている。
【0004】
このようなケーブルグランドでは、スリーブの挿通孔にケーブルを挿通した状態でスリーブをグランド本体に嵌め込み、そのグランド本体の雄ねじにキャップを締め付けると、スリーブがグランド本体内に圧入されることにより、グランド本体内の円すいテーパ面にてスリーブが径方向内側に変形し、スリーブの挿通孔の内周面とケーブルの外周面とが密着する。これによって、電気機器の筐体内に異物(例えば、水、油、塵、埃など)が侵入するのを防止することができるとともに、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。
【0005】
また、スリーブに装着されるスリーブコレットを備えるケーブルグランドも提案されている(例えば、特許文献1参照)。スリーブコレットは、スリーブを囲うように設けられており、スリーブ圧縮時にキャップやグランド本体内の空き空間にスリーブの変形が逃げて、スリーブのケーブル保持力および防塵防水性能が低減しないように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6831899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、ケーブルグランドでは挿通可能なケーブルを保持することが可能であるが、ケーブルが小径の場合には、キャップの開口孔の内周面とケーブルの外周面との間の隙間が大きくなり、キャップの開口孔を介して露出されるスリーブの面積が大きくなる。このような場合に、キャップ側から温水が高圧噴射されると、スリーブが損傷してケーブル保持力および防塵防水性能が低減するおそれがある。
【0008】
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、ケーブルが小径の場合であっても、スリーブの損傷を抑制して、スリーブのケーブル保持力および防塵防水性能を確保することが可能なケーブルグランドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるケーブルグランドは、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、円筒形状のケーブル保持部を有し、そのケーブル保持部の外周面に雄ねじが形成されているとともに、ケーブル保持部内に円すいテーパ面が形成されたグランド本体と、ケーブルを通す挿通孔を有し、ケーブル保持部に嵌め込まれる円筒形状のスリーブと、スリーブに装着されるスリーブコレットと、ケーブル保持部に螺着されるキャップとを備える。キャップは、ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成された筒状の周壁部と、周壁部の一方端部に形成された前壁部とを含み、前壁部にケーブルが挿通される開口孔が形成されている。ケーブルグランドは、ケーブル保持部内にスリーブおよびスリーブコレットを嵌め込んだ状態で、キャップをケーブル保持部の雄ねじに締め付けることにより、円すいテーパ面にてスリーブおよびスリーブコレットを径方向内側に変形させるようになっている。スリーブコレットは、スリーブの外周に嵌め込まれる円筒部と、円筒部の一方端部から径方向内側に延びるフランジと、フランジの径方向内側端部から軸方向に延びるスパイラルチューブとを含む。スパイラルチューブは、ケーブルの外周面に巻き付けられ、キャップの開口孔を介してキャップ側に突出するように配置され、第1スリットが螺旋状に延びるように形成されている。フランジには、第2スリットが径方向に延びるように形成され、円筒部には、第3スリットが軸方向に延びるように形成されている。第3スリットは、第2スリットを介して第1スリットと連通されている。
【0010】
このように構成することによって、スパイラルチューブおよびフランジによりスリーブが覆われるので、ケーブルが小径の場合にキャップ側から温水が高圧噴射されても、スリーブの損傷を抑制して、スリーブのケーブル保持力および防塵防水性能を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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