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公開番号2024035531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022140047
出願日2022-09-02
発明の名称栽培施設
出願人個人
代理人個人
主分類A01G 9/18 20060101AFI20240307BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】二酸化炭素の供給にかかるコストを削減するとともに、二酸化炭素のロスを低減できる栽培施設を提供する。
【解決手段】作物を栽培する栽培室2を有する栽培施設1は、栽培室2内の空気を取り出す空気取出し手段5と、空気取出し手段5によって取り出された空気を貯留するバッファタンク6と、バッファタンク6内に貯留された空気を栽培室2へ供給する空気供給手段7とを備えている。したがって、栽培室2に排出された二酸化炭素をバッファタンク6に回収した後、光合成が活発なときに栽培室2内に戻すことが可能となり、上記課題を達成できる。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
作物を栽培する栽培室を有する栽培施設において、
前記栽培室内の空気を取り出す空気取出し手段と、
前記空気取出し手段によって取り出された空気を貯留するバッファタンクと、
前記バッファタンク内に貯留された空気を前記栽培室へ供給する空気供給手段とを備えたことを特徴とする栽培施設。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記空気取出し手段及び前記空気供給手段の作動を制御する制御装置と、
栽培室内の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサとを備え、
前記制御装置は、前記二酸化炭素センサの検出値を取得可能に構成されるとともに、
夜間においては、前記二酸化炭素センサにより検出される前記栽培室内の二酸化炭素濃度が所定の第1の閾値濃度以上であることを条件として、前記空気取出し手段を作動させて栽培室内の空気の取出しを行い、また、日中においては、前記二酸化炭素センサにより検出される前記栽培室内の二酸化炭素濃度が前記第1の閾値濃度よりも低い所定の第2の閾値濃度以下であることを条件として、前記空気供給手段を作動させて前記栽培室への空気の供給を行うよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の栽培施設。
【請求項3】
前記栽培室は、植物を栽培する第1栽培室と、茸類を栽培する第2栽培室とを備え、
前記空気取出し手段は、前記第2栽培室から取り出された空気を前記バッファタンクに貯留するよう構成され、
前記空気供給手段は、前記第1栽培室へ空気を供給するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の栽培施設。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培される作物に二酸化炭素を供給可能な栽培施設に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、施設内で栽培される作物の近傍に二酸化炭素を供給可能な栽培施設が開示されている。特許文献1の栽培施設によれば、作物の近傍の二酸化炭素濃度を上昇させ、作物の光合成を促進することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-118342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の栽培施設においては、二酸化炭素の供給源として二酸化炭素が充填されたボンベのみが使用されており、二酸化炭素を日々作物に供給し続けるのに多額のコストが発生してしまうという問題がある。
【0005】
加えて、施設内の温度調節のため側窓や天窓等により空気が入れ換えられたときに、二酸化炭素を多く含む空気が外部に排出され、二酸化炭素のロスが生じてしまうという問題もあった。
【0006】
このような状況に照らして、本発明は、二酸化炭素の供給にかかるコストを削減するとともに、二酸化炭素のロスを低減することができる栽培施設を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のかかる目的は、
作物を栽培する栽培室を有する栽培施設において、
前記栽培室内の空気を取り出す空気取出し手段と、
前記空気取出し手段によって取り出された空気を貯留するバッファタンクと、
前記バッファタンク内に貯留された空気を前記栽培室へ供給する空気供給手段とを備えたことを特徴とする栽培施設によって達成される。
【0008】
本発明においては、空気取出し手段により栽培室内から取り出された空気がバッファタンク内に貯留され、空気供給手段によりバッファタンク内の空気が栽培室へ供給されるよう構成されている。したがって、例えば、作物の光合成が行われていない夜間に、空気取出し手段を用いて、作物の呼吸により二酸化炭素濃度が高まった栽培室内の空気を取り出してバッファタンクへ貯留し、光合成が行われる日中に、二酸化炭素濃度の高いバッファタンク内の空気を、空気供給手段を用いて栽培室へ供給することができ、二酸化炭素の供給にかかるコストを削減できる。
【0009】
さらに、本発明によれば、夜間に栽培室内に溜まった、二酸化炭素を多く含む空気をバッファタンクへ送ることができるから、翌朝、気温が上昇し、空気が入れ換えられたときの二酸化炭素の排出量を削減できる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態においては、
前記空気取出し手段及び前記空気供給手段の作動を制御する制御装置と、
栽培室内の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサとを備え、
前記制御装置は、前記二酸化炭素センサの検出値を取得可能に構成されるとともに、
夜間においては、前記二酸化炭素センサにより検出される前記栽培室内の二酸化炭素濃度が所定の第1の閾値濃度以上であることを条件として、前記空気取出し手段を作動させて前記栽培室内の空気の取出しを行い、また、日中においては、前記二酸化炭素センサにより検出される前記栽培室内の二酸化炭素濃度が前記第1の閾値濃度よりも低い所定の第2の閾値濃度以下であることを条件として、前記空気供給手段を作動させて前記栽培室への空気の供給を行うよう構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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