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公開番号2024017120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119558
出願日2022-07-27
発明の名称吹付け材料及び吹付け工法
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 28/08 20060101AFI20240201BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】吹付け後の初期強度を確保しながらも、セメントを実質的に含有しないことを可能とした吹付け材料及び吹付け工法を提供する。
【解決手段】スラグと、消石灰と、カルシウムアルミネートとを混合してなり、実質的にセメントを含有しない、吹付け材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スラグと、消石灰と、カルシウムアルミネートとを混合してなり、実質的にセメントを含有しない、吹付け材料。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記スラグ及び前記消石灰を含有するA材と、前記カルシウムアルミネートを含有するB材との2材型である、請求項1に記載の吹付け材料。
【請求項3】
前記スラグ、前記消石灰及び前記カルシウムアルミネートを含有する1材型である、請求項1に記載の吹付け材料。
【請求項4】
さらに、アルカリ金属炭酸塩、ケイ酸アルカリ及びミョウバン類の少なくとも1つを含有する、請求項1に記載の吹付け材料。
【請求項5】
前記消石灰は、副生消石灰である、請求項1に記載の吹付け材料。
【請求項6】
前記スラグと前記消石灰との質量比率は、98:2~10:90である、請求項1に記載の吹付け材料。
【請求項7】
請求項1に記載の吹付け材料を使用する、吹付け工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、道路、鉄道、導水路等のトンネル、及び石油やLNG備蓄施設や放射性廃棄物処分場等の地下空洞建設における露出した地山に吹付けることで、短時間で支保できる吹付け材料、それを用いて吹付ける吹付け工法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
吹付け材料として、セメント、カルシウムアルミネート、及び石膏を併用した吹付け材料が提案されている(例えば、特許文献1~4参照)。これらの提案においては、短時間で強度発現性を示すために、吹付け材料にはセメントを含有させている。
しかしながら、吹付け材料に含有させるセメントは、製造過程において、多量の炭酸ガス(CO

)を排出することが知られている。地球環境保護のために炭酸ガスの排出を低下させて、環境負荷を低減させることが求められている現状においては、多量の炭酸ガスを排出するセメントの使用を控えることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-001203号公報
特開2007-297227号公報
特開平09-169557号公報
再特表WO01/060760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記課題を鑑みて、本発明は、吹付け後の初期強度を確保しながらも、セメントを実質的に含有しないことを可能とした吹付け材料及び吹付け工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の材料を使用することにより、吹付け後の初期強度を確保しながらも、セメントを実質的に含有しないことを可能とし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は下記のとおりである。
[1]スラグと、消石灰と、カルシウムアルミネートとを混合してなり、セメントを実質的に含有しない、吹付け材料。
[2]前記スラグ及び前記消石灰を含有するA材と、前記カルシウムアルミネートを含有するB材との2材型である、[1]に記載の吹付け材料。
[3]前記スラグ、前記消石灰及び前記カルシウムアルミネートを含有する1材型である、[1]又は[2]に記載の吹付け材料。
[4]さらに、アルカリ金属炭酸塩、ケイ酸アルカリ及びミョウバン類の少なくとも1つを含有する、[1]~[3]のいずれかに記載の吹付け材料。
[5]前記消石灰は、副生消石灰である、[1]~[4]のいずれかに記載の吹付け材料。
[6]前記スラグと前記消石灰との質量比率は、98:2~10:90である、[1]~[5]のいずれかに記載の吹付け材料。
[7][1]~[6]のいずれかに記載の吹付け材料を使用する、吹付け工法。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、吹付け後の初期強度を確保しながらも、セメントを実質的に含有しないことを可能とした吹付け材料及び吹付け工法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明における部や%は、特に断らない限り質量基準で示す。
また、本発明の吹付け材料とは、骨材を含まない材料をいう場合があり、骨材を含む材料をいう場合もある。
【0008】
[吹付け材料]
本発明の吹付け材料は、スラグと、消石灰と、カルシウムアルミネートとを混合してなり、セメントを実質的に含有しない。
また、本発明の吹付け材料は、さらに、アルカリ金属炭酸塩、ケイ酸アルカリ及びミョウバン類の少なくとも1つを含有してもよい。
【0009】
(スラグ)
本発明で使用するスラグは、消石灰と併せて含有することで、初期凝結及び強度発現性を発揮する。
本発明の吹付け材料に含有するスラグは、特に限定されるものではないが、例えば、高炉スラグ(高炉徐冷スラグ、高炉水砕スラグ)、製鋼スラグ(転炉スラグ、電気炉スラグ)等が挙げられる。これらは、一種又は二種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのうち、初期凝結及び強度発現性を良好に発揮し、環境負荷を低減させる観点から、高炉スラグを使用することが好ましい。本発明の吹付け材料に使用する高炉スラグとしては、例えば、CaO41~44%、Al



13~16%、及びSiO

32~36%などからなるものであることが好ましい。
【0010】
スラグのブレーン値は、2,500~10,000cm

/gが好ましく、3,500~8,500cm

/gがより好ましく、5,000~7,000cm

/gがさらに好ましい。上記下限値以上であることで、吹付け材料の優れた初期強度発現性が得られる。また、上記上限値以下であることで、吹付け材料の粘性を抑制し、圧送性を良好とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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