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公開番号2024015859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-06
出願番号2022118205
出願日2022-07-25
発明の名称無機繊維成形体、無機繊維成形体の製造方法、及び断熱材
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 38/00 20060101AFI20240130BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】優れた断熱性を発揮し得る無機繊維成形体を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面は、アルミナファイバー、無機フィラー、及び無機バインダーを含み、上記無機フィラーの含有量が、上記アルミナファイバー及び上記無機フィラーの合計量100質量%を基準として、20~79質量%であり、上記無機バインダーはアルミナを含有し、シリカの含有量が50質量%未満であり、かさ密度が200kg/m3超である、無機繊維成形体を提供する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
アルミナファイバー、無機フィラー、及び無機バインダーを含み、
前記無機フィラーの含有量が、前記アルミナファイバー及び前記無機フィラーの合計量100質量%を基準として、20~79質量%であり、
前記無機バインダーはアルミナを含有し、シリカの含有量が50質量%未満であり、
かさ密度が200kg/m

超である、無機繊維成形体。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記無機フィラーは、CaO・6AlO

で表される組成を有する一次粒子及び前記一次粒子の凝集体を含有する組成物を含む、請求項1に記載の無機繊維成形体。
【請求項3】
前記組成物は、体積基準の粒子径の分布曲線において、小粒径からの積算値が全体の95%に達した時の粒子径をD95としたときに、D95が300μm以下である、請求項2に記載の無機繊維成形体。
【請求項4】
前記アルミナファイバーはアルミナの含有量が90.0質量%以上である、請求項1又は2に記載の無機繊維成形体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の無機繊維成形体を含む、断熱材。
【請求項6】
アルミナファイバー、無機フィラー、及び金属酸化物のコロイド溶液を、水中に分散させたスラリーから、水の含有量を低減することによって、成形体を得ることを含み、
前記無機フィラーの配合量は、前記アルミナファイバー及び前記無機フィラーの合計量100質量%を基準として、20~79質量%であり、
前記金属酸化物はアルミナを含有し、シリカの含有量が50質量%未満である、無機繊維成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無機繊維成形体、無機繊維成形体の製造方法、及び断熱材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
アルミナファイバー及びシリカファイバー等の無機繊維、無機フィラー、並びにバインダーを含むスラリーから分散媒を除去し、成形して得られる無機繊維成形体は、断熱材、耐火材等として使用されている。例えば、加熱炉の内壁を構成する材料等に使用されている。
【0003】
特許文献1は、無機繊維と無機粉末と結合材からなる無機繊維成形体において、無機繊維は、アルミナ繊維、アルミナシリカ繊維、シリカ繊維、アルミナシリカジルコニア繊維およびジルコニア繊維から選んだ一種以上の繊維からなり、無機粉末は、石英および石英ガラスの一種以上からなり、結合材は、シリカゾルおよびアルミナゾルの一種以上からなり、一体に結合されていることを特徴とする無機繊維成形体が開示されている。
【0004】
特許文献2には、アルミナ繊維と、アルミナ粒子と、無機バインダーとを含み、ASTM C522による通気抵抗率が6×10

Pa・S/m

以下で、かさ密度が100~200kg/m

である、ことを特徴とする無機繊維成形体が開示されている。
【0005】
また特許文献3には、アルミナファイバー、無機多孔質フィラー、及びコロイダルシリカを含む、断熱性、耐熱性に優れた無機繊維成形体であって、であって、前記アルミナファイバー中の結晶性鉱物の割合が30質量%以上80質量%以下、前記無機多孔質フィラーが、体積頻度粒度分布において累積値が95%となる粒子径D95が300μm以下であるCaO・6Al



組成物を含む、無機繊維成形体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-278676号公報
特開2010-155733号公報
特開2021―088475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
加熱炉等への要求の向上から、断熱材にもより優れた断熱性能の向上が求められる。
【0008】
本開示は、優れた断熱性を発揮し得る無機繊維成形体及びその製造方法を提供することを目的とする。本開示はまた、断熱性に優れる断熱材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、以下の[1]~[6]を提供する。
[1]
アルミナファイバー、無機フィラー、及び無機バインダーを含み、
前記無機フィラーの含有量が、前記アルミナファイバー及び前記無機フィラーの合計量100質量%を基準として、20~79質量%であり、
前記無機バインダーはアルミナを含有し、シリカの含有量が50質量%未満であり、
かさ密度が200kg/m

超である、無機繊維成形体。
[2]
前記無機フィラーは、CaO・6AlO

で表される組成を有する一次粒子及び前記一次粒子の凝集体を含有する組成物を含む、[1]に記載の無機繊維成形体。
[3]
前記組成物は、体積基準の粒子径の分布曲線において、小粒径からの積算値が全体の95%に達した時の粒子径をD95としたときに、D95が300μm以下である、[1]又は[2]に記載の無機繊維成形体。
[4]
前記アルミナファイバーはアルミナの含有量が90.0質量%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の無機繊維成形体。
[5]
[1]~[4]のいずれかに記載の無機繊維成形体を含む、断熱材。
[6]
アルミナファイバー、無機フィラー、及び金属酸化物のコロイド溶液を、水中に分散させたスラリーから、水の含有量を低減することによって、成形体を得ることを含み、
前記無機フィラーの配合量は、前記アルミナファイバー及び前記無機フィラーの合計量100質量%を基準として、20~79質量%であり、
前記金属酸化物はアルミナを含有し、シリカの含有量が50質量%未満である、無機繊維成形体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、優れた断熱性を発揮し得る無機繊維成形体及びその製造方法を提供できる。本開示によればまた、断熱性に優れる断熱材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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