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公開番号2023167289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-24
出願番号2022078361
出願日2022-05-11
発明の名称コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人
主分類H01F 27/29 20060101AFI20231116BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイル部品において、金属端子の接着強度を向上させる。
【解決手段】コイル部品は、巻芯部11、第1鍔部20、及び第2鍔部を有するドラムコアと、第1金属端子41と、第1ワイヤと、を備えている。第1鍔部20は、巻芯部11の中心軸に沿う方向の第1端に接続している。第1金属端子41は、第1鍔部20に取り付けられている。第1ワイヤの第1接続端は、第1金属端子41の接合されている。第1金属端子41は、外端面20Aに固定される接着部410を有している。接着部410は、相対面411と、相対面411に対して窪んでおり、接着剤60が収容されている窪み412と、を有している。中心軸Cに沿う方向を向いて視たとき、窪み412のうち外端面20Aと向かい合う領域の面積は、相対面411の面積以上である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に沿う方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、
前記第1鍔部に取り付けられた第1金属端子と、
前記巻芯部に巻回され、第1接続端が前記第1金属端子に接合されたワイヤと、
を備え、
前記中心軸に沿う方向のうち前記第1金属端子から前記巻芯部に向かう方向を内方向、前記内方向とは反対方向を外方向としたとき、
前記第1鍔部は、前記外方向側を向く外端面を有しており、
前記第1金属端子は、前記外端面に固定される接着部を有しており、
前記接着部は、前記外端面に対して前記外方向から向かい合う相対面と、前記相対面に対して窪んでおり、接着剤が収容されている窪みと、を有しており、
前記中心軸に沿う方向を向いて視たとき、前記窪みのうち前記外端面と向かい合う領域の面積は、前記相対面の面積以上である
コイル部品。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸、前記中心軸及び前記第1軸の双方に直交する軸を第2軸としたとき、
前記第1金属端子は、幅広部と、前記第1軸に沿う方向において前記幅広部と隣接し、且つ前記第2軸に沿う方向での寸法が前記幅広部よりも小さい幅狭部と、を有し、
前記窪みは、前記幅広部及び前記幅狭部に位置しており、
前記第2軸に沿う方向において、前記幅広部に位置する前記窪みの最大の寸法は、前記幅狭部の最大の寸法より大きい
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記窪みのうちの前記幅広部に位置する部分の容積は、前記窪みのうちの前記幅狭部に位置する部分の容積よりも大きい
請求項2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記窪みは、前記第2軸に沿う方向において前記幅広部の全体に亘っている
請求項2に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸としたとき、
前記第1金属端子は、前記接着部に接続し、前記第1軸に沿う方向において前記第1鍔部から飛び出している連結部を有しており、
前記相対面及び前記窪みを合わせた領域を対向領域としたとき、
前記第1軸に沿う方向での前記窪みの最大の寸法は、前記第1軸に沿う方向での前記対向領域の最大の寸法の2分の1以上である
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に沿う方向のうちの一方を第1正方向とし、前記第1正方向とは反対方向を第1負方向としたとき、
前記第1金属端子は、前記接着部に接続し、前記第1軸に沿う方向において前記第1鍔部から飛び出している連結部を有しており、
前記窪みにおける前記第1正方向側の端は、前記第1鍔部における前記第1正方向側の端から視て前記第1負方向側に位置しており、且つ、前記巻芯部における前記第1正方向側の端から視て前記第1正方向側に位置しており、
前記窪みにおける前記第1負方向側の端は、前記中心軸から視て前記第1負方向に位置している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記中心軸に直交する特定の軸を第2軸としたとき、
前記第1金属端子は、前記接着部に接続し、前記第1軸に沿う方向において前記第1鍔部から飛び出している連結部を有しており、
前記ワイヤの前記第1接続端は、前記第2軸に沿う方向において前記窪みが存在する範囲内に位置している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に沿う方向のうちの一方を第1正方向としたとき、
前記第1金属端子は、前記接着部に接続し、前記第1軸に沿う方向において前記第1鍔部から飛び出している連結部を有しており、
前記接着剤は、前記窪みにおいて前記第1正方向の端を含む一部には収容されていない
請求項1に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコイル部品は、巻芯部及び2つの鍔部を備えている。巻芯部は四角柱状である。2つの鍔部は、巻芯部の両端に接続している。各鍔部は、巻芯部の中心軸線と直交する方向において、巻芯部から外側に張り出している。巻芯部及び鍔部の材質は、磁性体である。これら巻芯部及び鍔部は、コイル部品のコアを構成している。
【0003】
上記のコイル部品は、複数の金属端子、及び2本のワイヤを備えている。各ワイヤの端は、各金属端子に接合している。各鍔部における巻芯部とは反対側の面を外端面としたとき、各金属端子は、各鍔部の外端面に接着剤で固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-89804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のコイル部品において、金属端子と鍔部との間に介在する接着剤の量が多いほど、鍔部に対する金属端子の接着強度の向上が期待できる。しかしながら、単に、接着剤の量を多くするのみでは、金属端子を鍔部に取り付ける際に、設計上意図しない箇所に接着剤がはみ出してしまう。そのため、接着剤の量を多くするのみでは金属端子の接着強度の向上に繋がらない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に沿う方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、前記第1鍔部に取り付けられた第1金属端子と、前記巻芯部に巻回され、第1接続端が前記第1金属端子に接合されたワイヤと、を備え、前記中心軸に沿う方向のうち前記第1金属端子から前記巻芯部に向かう方向を内方向、前記内方向とは反対方向を外方向としたとき、前記第1鍔部は、前記外方向側を向く外端面を有しており、前記第1金属端子は、前記外端面に固定される接着部を有しており、前記接着部は、前記外端面に対して前記外方向側から向かい合う相対面と、前記相対面に対して窪んでおり、接着剤が収容されている窪みと、を有しており、前記中心軸に沿う方向を向いて視たとき、前記窪みのうち前記外端面と向かい合う領域の面積は、前記相対面の面積以上であるコイル部品である。
【0007】
上記構成において、窪みのうちの外端面と向かい合う領域の面積と相対面の面積とを足し合わせた面積が、第1金属端子において第1鍔部の外端面に向かい合う領域の面積である。そして、上記構成によれば、窪みのうちの外端面と向かい合う領域の面積が、第1金属端子において第1鍔部の外端面に向かい合う領域の2分の1以上を占める。このように窪みを広い範囲に亘って設けることで、多くの接着剤を塗布しても、接着剤が窪みの範囲外にはみ出すことは防げる。そして、窪み内に多くの接着剤を収容できるので、第1鍔部に対する第1金属端子の接着強度の向上が期待できる。
【発明の効果】
【0008】
コイル部品において、金属端子の接着強度を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、コイル部品の斜視図である。
図2は、コイル部品の平面図である。
図3は、コイル部品における第1金属端子近傍の側面図である。
図4は、コイル部品における第1金属端子近傍の斜視図である。
図5は、コイル部品における第1金属端子近傍の正面図である。
図6は、コイル部品における第1金属端子の正面図である。
図7は、図2における7-7線の端面図の一部を示す図である。
図8は、コイル部品の接着部の変更例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、コイル部品の一実施形態について説明する。なお、図面は理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図中のものと異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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