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公開番号
2025182059
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2025167681,2021091869
出願日
2025-10-03,2021-05-31
発明の名称
ポリイミドナノファイバおよびその製造方法並びに複合材料
出願人
国立大学法人 岡山大学
,
ウィンゴーテクノロジー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
D01F
6/74 20060101AFI20251204BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】ジアミン化合物とテトラカルボン酸無水物との反応物であるポリイミド化合物からなるポリイミドナノファイバおよびその製造方法並びに複合材料を提供する。
【解決手段】本発明のポリイミドナノファイバの製造方法は、ポリイミド化合物を硫酸に溶解させて溶解液を調製する工程と、前記溶解液を貧溶媒に滴下することにより、ポリイミドナノファイバを析出させる工程とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ジアミン化合物とテトラカルボン酸無水物との反応物であるポリイミド化合物からポリイミドナノファイバを製造する方法であって
前記ポリイミド化合物を硫酸に溶解させて溶解液を調製する工程と、
前記溶解液を貧溶媒に滴下することにより、ポリイミドナノファイバを析出させる工程と、
を含む、ポリイミドナノファイバの製造方法。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記貧溶媒中に析出したポリイミドナノファイバを回収する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポリイミド化合物が結晶性のポリイミド化合物である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ジアミン化合物が(2-フェニル-4-アミノフェニル)-4-アミノベンゾエートであり、
前記テトラカルボン酸無水物が、非対称ビフェニル酸二無水物または4,4’-オキシジフタル酸無水物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ポリイミドナノファイバの回収が透析によって実施される、請求項2~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ジアミン化合物とテトラカルボン酸無水物との反応物であるポリイミド化合物からなるナノファイバであって、
前記ジアミン化合物が(2-フェニル-4-アミノフェニル)-4-アミノベンゾエートであり、
前記テトラカルボン酸無水物が、非対称ビフェニル酸二無水物または4,4’-オキシジフタル酸無水物である、ポリイミドナノファイバ。
【請求項7】
水に分散されてなる、請求項6に記載のポリイミドナノファイバ。
【請求項8】
請求項6または7に記載のポリイミドナノファイバをフィラーとして含有する複合材料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイミドナノファイバおよびその製造方法並びに複合材料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリイミドは、イミド結合[-C(=O)-N-C(=O)-]を主鎖に持つ高分子であり、特に、芳香族環がイミド結合によって直接結合した芳香族ポリイミドは強固な分子構造を有し、非常に高い機械的安定性や熱的安定性を有することが知られている。
【0003】
一方、芳香族ポリイミドは機械的安定性や熱的安定性が高すぎることから、加工性が劣ることも知られており、加工性の向上を目的とした様々な提案が行われている。具体的には、ポリイミドの分子構造を適度に乱すことにより、融点やガラス転移温度を低下させた各種の芳香族ポリイミドが提案されている。例えば、低い溶融温度を有し、溶融成形性が改善された芳香族ポリイミドとして、(2-フェニル-4-アミノフェニル)-4-アミノベンゾエート(PHBAAB)を用い、テトラカルボン酸無水物としては、非対称ビフェニル酸二無水物(BPDA)や4,4’-オキシジフタル酸無水物(ODPA)を用いた新規なポリイミド化合物を提案している(特許文献1)。
【0004】
また、カーボンファイバーやポリイミドファイバーを使用したFRP(繊維強化樹脂)が知られており、繊維をナノファイバ化することが試みられている。例えば、芳香族ポリイミドの一種であるポリ(p-フェニレンベンゾビスオキサゾール)をナノファイバ化する方法が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-094450号公報
国際公開第2016/178427号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、ジアミン化合物とテトラカルボン酸無水物との反応物であるポリイミド化合物のナノファイバ化を検討した際に、特許文献2のナノファイバ化の方法を試みたものの、ポリイミド化合物をナノファイバ化することができなかった。同様に、他の既存のポリイミド化合物をナノファイバ化も試みたものの、ナノファイバ化することができなかった。
【0007】
本発明者らがこの原因を究明したところ、ポリイミド化合物の組成ごとにナノファイバ化できる条件が異なっていることが判明し、ジアミン化合物とテトラカルボン酸無水物との反応物であるポリイミド化合物をナノファイバ化すべく研究開発を行う中で、本発明を成すに至ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、特定の溶媒にポリイミド化合物を溶解させた溶解液を貧溶媒中に滴下することでナノファイバ化が可能であるとの知見を得た。本発明は係る知見によるものである。本発明の要旨は以下のとおりである。
【0009】
[1] ジアミン化合物とテトラカルボン酸無水物との反応物であるポリイミド化合物からポリイミドナノファイバを製造する方法であって
前記ポリイミド化合物を硫酸に溶解させて溶解液を調製する工程と、
前記溶解液を貧溶媒に滴下することにより、ポリイミドナノファイバを析出させる工程と、
を含む、ポリイミドナノファイバの製造方法。
[2] 前記貧溶媒中に析出したポリイミドナノファイバを回収する工程をさらに含む、[1]に記載の方法。
[3] 前記ポリイミド化合物が結晶性のポリイミド化合物である、[1]または[2]に記載の方法。
[4] 前記ジアミン化合物が(2-フェニル-4-アミノフェニル)-4-アミノベンゾエートであり、
前記テトラカルボン酸無水物が、非対称ビフェニル酸二無水物または4,4’-オキシジフタル酸無水物である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の方法。
[5] 前記ポリイミドナノファイバの回収が透析によって実施される、[2]~[4]のいずれか1項に記載の方法。
[6] ジアミン化合物とテトラカルボン酸無水物との反応物であるポリイミド化合物からなるナノファイバであって、
前記ジアミン化合物が(2-フェニル-4-アミノフェニル)-4-アミノベンゾエートであり、
前記テトラカルボン酸無水物が、非対称ビフェニル酸二無水物または4,4’-オキシジフタル酸無水物である、ポリイミドナノファイバ。
[7] 水に分散されてなる、[6]に記載のポリイミドナノファイバ。
[8] [6]または[7]に記載のポリイミドナノファイバをフィラーとして含有する複合材料。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高い耐熱性および機械的特性を有するポリイミド化合物のナノファイバおよびこのナノファイバをフィラーとして含有する複合材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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