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公開番号
2025176565
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-04
出願番号
2024082806
出願日
2024-05-21
発明の名称
インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20251127BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】記録物の色ムラの抑制とインクの連続吐出性とを両立するインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】[1]水系インクを吐出する記録ヘッド30を備えるインクジェット記録装置100を用いて、低吸液性の記録媒体Rに記録するインクジェット記録方法であって、インクジェット記録装置100は、記録媒体Rを搬送する搬送機構10と、記録媒体Rに温風を送風する温風送風ユニット50と、インクミスト及び温風の一部を回収するためのダクト70と、を備え、ダクト70は、記録媒体Rの搬送方向において、記録ヘッド30よりも相対的に下流側に位置し、温風送風ユニット50は、記録媒体Rの搬送方向Cにおいて、ダクト70よりも相対的に下流側に位置する、インクジェット記録方法、[2]上記の[1]に用いられるインクジェット記録装置100。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水系インクを吐出する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置を用いて、低吸液性の記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクジェット記録装置は、
前記記録媒体を搬送する搬送機構と、
前記記録媒体に温風を送風する温風送風ユニットと、
インクミスト及び前記温風の一部を回収するためのダクトと、
を備え、
前記ダクトは、前記記録媒体の搬送方向において、前記記録ヘッドよりも相対的に下流側に位置し、
前記温風送風ユニットは、前記記録媒体の搬送方向において、前記ダクトよりも相対的に下流側に位置する、インクジェット記録方法。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記ダクトが、前記温風送風ユニットからの前記温風による前記記録ヘッドの前記水系インクの乾燥を防ぐ、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記温風送風ユニットが有する温風送風口の出口において、前記温風の温度が30℃以上である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記温風の風速が、3m/min以上80m/min以下である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
表面温度が35℃以上80℃以下の前記記録媒体に記録する、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記記録媒体の記録速度が、前記記録媒体の搬送速度換算で5m/min以上100m/min以下である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記記録ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向において相対的に下流側に位置する前記ダクトとの間の距離が10cm以下であり、前記記録ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向において前記ダクトよりも相対的に下流側に位置する前記温風送風ユニットとの間の距離が25cm以下である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記水系インクが、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクを含む少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項9】
低吸液性の記録媒体に記録するインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体を搬送する搬送機構と、
前記記録媒体に水系インクを吐出する記録ヘッドを備え、
前記記録媒体に温風を送風する温風送風ユニットと、
インクミスト及び前記温風の一部を回収するためのダクトと、
を備え、
前記ダクトは、前記記録媒体の搬送方向において、前記記録ヘッドよりも相対的に下流側に位置し、
前記温風送風ユニットは、前記記録媒体の搬送方向において、前記ダクトよりも相対的に下流側に位置する、インクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式は、記録ヘッドが有する微細なノズルからインクを直接吐出し、印刷媒体に付着させて、文字や画像が記録された印刷物を得る方式である。この方式は、フルカラー化が容易でかつ安価であり、印刷媒体に対して非接触であるという数多くの利点があるため、一般消費者向けの民生用印刷に留まらず、近年は、商業印刷や産業印刷分野に応用されている。商業印刷や産業印刷分野では、生産性を高める目的で、印刷媒体の幅一杯に印刷可能なライン状の固定印刷ヘッドを設け、所謂シングルパス方式を用いて、ロール状や枚葉の印刷媒体を連続印刷する高速インクジェット印刷が検討されている。また、近年、これらの印刷において、印刷物の耐候性、耐水性、及び環境負荷軽減の観点から、顔料を含有する水系インクを用いるインクジェット印刷装置が検討されている。
【0003】
特許文献1には、記録ヘッドと被吐出媒体の隙間に吹き込まれた空気の風速を平滑化し、印字品位を良好に保つことを可能にする技術を提供することを目的として、液体を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドと対向する位置を通過するように被吐出媒体を搬送する搬送部と、空気の供給部と、前記記録ヘッドと前記被吐出媒体との相対移動方向において前記記録ヘッドの上流側に配置され、前記供給部から供給された空気を、前記記録ヘッドと前記被吐出媒体との間の隙間に向けて吹き出すための吹き出し口を有する送風機構と、を備える記録装置において、前記吹き出し口は、前記相対移動方向と交差する方向に並ぶ複数のスリットで構成され、前記複数のスリットは、隣接するスリットのそれぞれの長辺が、前記長辺と直交する方向において、互いに対向する領域を有するように、前記相対移動方向と交差する方向に並んでいることを特徴とする記録装置が開示されている。
【0004】
特許文献2には、有機溶剤を含む水系インクを用いて記録を行う場合に、インクの乾燥性が悪く画質が劣る問題や、着弾位置のズレが大きくなりやすいという問題を解決することを課題として、記録媒体へ記録を行う記録方法であって、水系インク組成物をインクジェットヘッドから吐出して、前記記録媒体に付着させるインク付着工程と、送風機構により風を当てて、前記記録媒体に付着した前記水系インク組成物を乾燥させる工程を有する1次乾燥工程と、該1次乾燥工程後に、加熱機構により加熱して、前記記録媒体に付着した前記水系インク組成物を乾燥させる2次乾燥工程と、を備え、前記水系インク組成物は、色材と、水と、を含有し、有機溶剤を、前記水系インク組成物の総量に対して、特定量を超えて含有せず、前記1次乾燥工程において、前記風の風速が、特定の範囲である、記録方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-19282号公報
特開2021-154547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
低吸液性の記録媒体は、水系インクをインクジェット記録する場合、記録が施された記録物に色ムラが発生しやすい傾向にある。記録物の色ムラの発生を抑制するためには、低吸液性の記録媒体に吐出された水系インクをより早く乾燥させる必要がある。そのため、水系インクを乾燥させるための乾燥装置は、記録媒体の搬送方向における記録ヘッドの下流側に、記録ヘッドに可能な限り近づけて配置されることが望まれる。
【0007】
しかしながら、例えば、乾燥装置として、温風を送風する温風送風装置を使用し、記録ヘッドに近接させると、温風送風装置から送風される温風が記録ヘッド表面を乾燥させ、記録ヘッドが有するノズルの閉塞が発生し、その結果として、インクの連続吐出性が低下してしまうという課題があった。
【0008】
本発明は、記録物の色ムラの抑制とインクの連続吐出性とを両立するインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、インクミスト及び温風の一部を回収するためのダクトが、記録媒体の搬送方向において、記録ヘッドよりも相対的に下流側に位置し、記録媒体に温風を送風する温風送風ユニットが、記録媒体の搬送方向において、ダクトよりも相対的に下流側に位置することにより、記録物の色ムラの抑制とインクの連続吐出性とを両立するインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供できることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]及び[2]を提供する。
[1]水系インクを吐出する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置を用いて、低吸液性の記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、前記インクジェット記録装置は、前記記録媒体を搬送する搬送機構と、前記記録媒体に温風を送風する温風送風ユニットと、インクミスト及び前記温風の一部を回収するためのダクトと、を備え、前記ダクトは、前記記録媒体の搬送方向において、前記記録ヘッドよりも相対的に下流側に位置し、前記温風送風ユニットは、前記記録媒体の搬送方向において、前記ダクトよりも相対的に下流側に位置する、インクジェット記録方法。
[2]低吸液性の記録媒体に記録するインクジェット記録装置であって、前記記録媒体を搬送する搬送機構と、前記記録媒体に水系インクを吐出する記録ヘッドを備え、前記記録媒体に温風を送風する温風送風ユニットと、インクミスト及び前記温風の一部を回収するためのダクトと、を備え、前記ダクトは、前記記録媒体の搬送方向において、前記記録ヘッドよりも相対的に下流側に位置し、前記温風送風ユニットは、前記記録媒体の搬送方向において、前記ダクトよりも相対的に下流側に位置する、インクジェット記録装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、記録物の色ムラの抑制とインクの連続吐出性とを両立するインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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