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公開番号2025162464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024065799
出願日2024-04-15
発明の名称タイヤ
出願人株式会社ブリヂストン
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60C 5/01 20060101AFI20251020BHJP(車両一般)
要約【課題】樹脂製のタイヤ骨格部材を有するタイヤにおいて、耐圧性能及び転動時における信頼性を向上させる。
【解決手段】タイヤは、ビード部12と、前記ビード部のタイヤ径方向外側に連なるサイド部14と、前記サイド部のタイヤ幅方向内側に連なるクラウン部16と、を有する樹脂製のタイヤ骨格部材と、前記クラウン部のタイヤ径方向外側に配置されるトレッド34と、を備え、前記クラウン部は、1本又は複数本の補強コードが樹脂被覆されたベルト層28を含み、前記タイヤ骨格部材において、前記ベルト層のタイヤ幅方向外側の端部から前記サイド部までの範囲が樹脂のみで形成されており、前記範囲における前記タイヤ骨格部材を構成する樹脂の厚みと弾性率の積が200MPa・mm以上600MPa・mm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ビード部と、前記ビード部のタイヤ径方向外側に連なるサイド部と、前記サイド部のタイヤ幅方向内側に連なるクラウン部と、を有する樹脂製のタイヤ骨格部材と、
前記クラウン部のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、
を備え、
前記クラウン部は、１本又は複数本の補強コードが樹脂被覆されたベルト層を含み、
前記タイヤ骨格部材において、前記ベルト層のタイヤ幅方向外側の端部から前記サイド部までの範囲が樹脂のみで形成されており、
前記範囲における前記タイヤ骨格部材を構成する樹脂の厚みと弾性率との積が２００ＭＰａ・ｍｍ以上６００ＭＰａ・ｍｍ以下である、タイヤ。
続きを表示（約 430 文字）【請求項２】
前記範囲における前記樹脂の厚みと弾性率との積が２５０ＭＰａ・ｍｍ以上４５０ＭＰａ・ｍｍ以下である、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項３】
前記ベルト層は、１本又は複数本の前記補強コードを樹脂被覆した被覆コードをタイヤ周方向に螺旋状に巻回して形成されている、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項４】
前記クラウン部は、前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置された樹脂層を含む、請求項１に記載のタイヤ。
【請求項５】
前記樹脂層と前記トレッドとが接合されている、請求項４に記載のタイヤ。
【請求項６】
前記ベルト層と前記樹脂層とが溶着されている、請求項４に記載のタイヤ。
【請求項７】
前記ベルト層を構成する樹脂と、前記樹脂層を構成する樹脂が同種である、請求項４に記載のタイヤ。
【請求項８】
前記樹脂層は樹脂のみで構成されている、請求項４に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、タイヤに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、樹脂製のタイヤ骨格部材を有するタイヤが開示されている。このタイヤ骨格部材におけるクラウン部のタイヤ径方向外側には、補強コードを樹脂被覆した樹脂被覆コードを備えるベルト層と、ゴムトレッドとが配置されている。またタイヤ骨格部材は、主に熱可塑性材料によって構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第５３８４２５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、特許文献１には、タイヤ骨格部材を構成する熱可塑性材料として熱可塑性樹脂を用いており、この熱可塑性樹脂の物性について種々例示されている。しかしながら、特許文献１のタイヤでは、タイヤ骨格部材においてベルト層のタイヤ幅方向外側の端部からサイド部までの範囲にコードによる補強がないため、タイヤの内圧保持や転動時における信頼性の確保に改善の余地がある。
【０００５】
本開示は、樹脂製のタイヤ骨格部材を有するタイヤにおいて、耐圧性能及び転動時における信頼性の向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の第１態様のタイヤは、ビード部と、前記ビード部のタイヤ径方向外側に連なるサイド部と、前記サイド部のタイヤ幅方向内側に連なるクラウン部と、を有する樹脂製のタイヤ骨格部材と、前記クラウン部のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、を備え、前記クラウン部は、１本又は複数本の補強コードが樹脂被覆されたベルト層を含み、前記タイヤ骨格部材において、前記ベルト層のタイヤ幅方向外側の端部から前記サイド部までの範囲が樹脂のみで形成されており、前記範囲における前記タイヤ骨格部材を構成する樹脂の厚みと弾性率との積が２００ＭＰａ・ｍｍ以上６００ＭＰａ・ｍｍ以下である。
【０００７】
第１態様のタイヤでは、タイヤ骨格部材において、ベルト層のタイヤ幅方向外側の端部からサイド部までの範囲が樹脂のみで形成されているため、この範囲におけるタイヤ骨格部材を構成する樹脂の厚みと樹脂の弾性率の積を２００ＭＰａ・ｍｍ以上６００ＭＰａ・ｍｍ以下に設定している。ここで、上記範囲における樹脂の厚みと弾性率との積を２００ＭＰａ・ｍｍ以上に設定することで、転動時において、上記範囲におけるタイヤ骨格部材の局所的な変形を抑制することができる。一方、樹脂の厚みと弾性率との積を６００ＭＰａ・ｍｍ以下に設定することで、タイヤ骨格部材の上記範囲に亀裂が発生するのを抑制することができる。また、上記範囲に亀裂が発生した場合でも、亀裂の進展を抑制することができる。
すなわち、上記タイヤでは、樹脂の厚みと弾性率との積を２００ＭＰａ・ｍｍ以上６００ＭＰａ・ｍｍ以下に設定することで、例えば、樹脂の弾性率のみを設定するタイヤと比べて、タイヤ骨格部材の上記範囲において、局所的な変形が抑制されることによって耐圧性能が向上し、さらに、亀裂発生及び亀裂進展が抑制されることによって転動時の信頼性が向上する。
【０００８】
本開示の第２態様のタイヤは、第１態様のタイヤにおいて、前記範囲における前記樹脂の厚みと弾性率との積が２５０ＭＰａ・ｍｍ以上４５０ＭＰａ・ｍｍ以下である。
【０００９】
第２態様のタイヤでは、樹脂の厚みと弾性率との積を２５０ＭＰａ・ｍｍ以上４５０ＭＰａ・ｍｍ以下に設定することで、耐圧性能及び転動時の信頼性が更に向上する。
【００１０】
本開示の第３態様のタイヤは、第１態様又は第２態様のタイヤにおいて、前記ベルト層は、１本又は複数本の前記補強コードを樹脂被覆した被覆コードをタイヤ周方向に螺旋状に巻回して形成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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