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公開番号2025160077
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024117737
出願日2024-07-23
発明の名称充填材の製造装置、充填材の製造方法、及び充填材
出願人青島紗支紡織科技有限公司,青島新嘉程家紡有限公司
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類B68G 3/08 20060101AFI20251015BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】保温、消臭、防カビ、制菌、防ダニ、吸放湿、吸湿発熱性能、及び洗濯耐性が高い充填材の製造装置、この充填材の製造方法、及びこの充填材を提供する。
【解決手段】カポック繊維及び羽毛を含む充填材の製造装置が、このカポック繊維及びこの羽毛が導入される撹拌槽、この撹拌槽内で所定方向に延在するように配置された回転軸、この回転軸に設けられた攪拌翼、及び、この回転軸が延在する方向と交差する方向に気体を吹き込む気体吹込みユニットを備えており、流速1m/秒以上のイオン化されていない気体のみがこの気体吹込みユニットからこの撹拌槽内に吹き込まれる。カポック繊維及び羽毛を含む充填材の製造方法が、カポック繊維及び羽毛を、所定方向に延在する回転軸、及びこの回転軸に設けられた撹拌翼を有する撹拌機に入れて混合しつつ、この回転軸の軸方向と交差する方向に流速1m/秒以上のイオン化されていない気体のみを吹き込む混合工程を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カポック繊維及び羽毛を含む充填材の製造装置であって、
当該カポック繊維及び当該羽毛が導入される撹拌槽、
当該撹拌槽内で所定方向に延在するように配置された回転軸、
当該回転軸に設けられた攪拌翼、及び、
当該回転軸が延在する方向と交差する方向に気体を吹き込む気体吹込みユニットを備えており、
流速1m/秒以上のイオン化されていない気体のみが当該気体吹込みユニットから当該撹拌槽内に吹き込まれる、充填材の製造装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
カポック繊維及び羽毛を含む充填材の製造方法であって、
カポック繊維及び羽毛を、所定方向に延在する回転軸、及び当該回転軸に設けられた撹拌翼を有する撹拌機に入れて混合しつつ、当該回転軸の軸方向と交差する方向に流速1m/秒以上のイオン化されていない気体のみを吹き込む混合工程を含み、
当該充填材中の当該カポック繊維の含有量が10~49質量%の範囲であり、当該充填材中の当該羽毛の含有量が51~90質量%の範囲である、充填材の製造方法。
【請求項3】
カポック繊維及び羽毛を含む充填材であって、
当該カポック繊維が当該羽毛の羽枝に絡んでおり、
当該充填材中の当該カポック繊維の含有量が10~49質量%の範囲であり、
当該充填材中の当該羽毛の含有量が51~90質量の範囲である充填材。
【請求項4】
請求項3に記載された充填材であって、請求項2に記載された充填材の製造方法で製造された充填材。
【請求項5】
請求項3又は4に記載された充填材であって、寝具又は衣類用である充填材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、充填材の製造装置、充填材の製造方法、及び充填材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
カポックは東南アジアを中心に生育しているアオイ科の落葉高木であり、農薬、化学肥料などを使用しなくても栽培可能な植物である。カポック繊維は樹木の伐採を伴わずに実から採取される、環境負荷の小さい素材として知られる。カポック繊維(繊維長3~20mm程度)の中空率は極めて大きく(約80%)、エアパック効果でその熱伝導率が小さいため、その断熱効果は高い。さらにカポック繊維は圧倒的に軽く(カポック繊維の密度は綿の密度の1/8)、天然の絹のような光沢、ヌメリ、柔らかさ、及び撥水性を備えている。加えてその弾性が大きく、毛玉に固まりにくく、洗濯後も復元力がある。カポック繊維は、これらの特徴を生かした天然素材として利用されてきた。
【0003】
カポック繊維と、綿、ポリエステル等の繊維素材とを混紡した織物は、柔らかで軽くしっとりとした風合を持つ着心地のよい快適素材とされ「自然に優しく心地よい天然素材」として商品化が行われている。特許文献1は、カポック繊維、カポック繊維以外のセルロース繊維、及びポリエステル繊維等の疎水性繊維が混合されている綿を開示している。特許文献2は、イオン交換繊維とカポック繊維等の天然繊維を含む混綿が記載されている。特許文献3は、ハロゲン含有難燃繊維とカポック繊維等の天然繊維を含む難燃繊維製品を開示している。
【0004】
一方、羽毛は保温性が高い材料として知られている。しかしながら、羽毛は高価であり、その臭いは強い。さらに羽毛を含む製品を洗濯すると、その保温性が低下するため、当該製品を頻繁に洗濯できず、菌類が当該製品に発生しやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6873093号公報
特開2014-69142号公報
国際公開第2014/046087号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、保温、制菌、及び防ダニ性が高い充填材が希求されている。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、保温、制菌、及び防ダニ性が高い充填材の製造装置、当該充填材の製造方法、及び当該充填材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題に鑑み検討を重ね、流速1m/秒以上のイオン化されていない気体のみを吹き込みながらカポック繊維及び羽毛を撹拌して混合する充填材の製造方法は、前記充填材を製造できることを見出した。本発明はこれらの知見に基づき完成されるに至ったものである。
【0009】
本発明は、カポック繊維及び羽毛を含む充填材の製造装置であって、当該カポック繊維及び当該羽毛が導入される撹拌槽、当該撹拌槽内で所定方向に延在するように配置された回転軸、当該回転軸に設けられた攪拌翼、及び、当該回転軸が延在する方向と交差する方向に気体を吹き込む気体吹込みユニットを備えており、流速1m/秒以上のイオン化されていない気体のみが当該気体吹込みユニットから当該撹拌槽内に吹き込まれる、充填材の製造装置に関する。
【0010】
また本発明は、カポック繊維及び羽毛を含む充填材の製造方法であって、カポック繊維及び羽毛を、所定方向に延在する回転軸、及び当該回転軸に設けられた撹拌翼を有する撹拌機に入れて混合しつつ、当該回転軸の軸方向と交差する方向に流速1m/秒以上のイオン化されていない気体のみを吹き込む混合工程を含み、当該充填材中の当該カポック繊維の含有量が10~49質量%の範囲であり、当該充填材中の当該羽毛の含有量が51~90質量%の範囲である、充填材の製造方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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