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公開番号
2025156798
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-15
出願番号
2024059474
出願日
2024-04-02
発明の名称
脳のタスクセット維持を担うネットワークの活動の向上用組成物
出願人
アサヒ飲料株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
33/00 20060101AFI20251007BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、水中に溶解している炭酸ガスの新たな用途を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明の帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上用組成物は、水中に溶解した炭酸ガスを帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上の有効成分として含んでいる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水中に溶解した炭酸ガスを帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上の有効成分として含む、帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上用組成物。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記炭酸ガスの溶解量が、3.5ガスボリューム(GV)以上である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
飲料の形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
炭酸水の形態である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、脳のタスクセット維持を担うネットワークの活動の向上用組成物に関しており、特に帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上用組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
炭酸ガスが水中に溶解している炭酸水は、レストランや家庭で広く飲用されており、その生理作用についても多くの研究がなされている。例えば、食前の炭酸水の飲用で満腹感をきたすこと、炭酸水の飲用で胃の活性化や心拍変動が生じること、炭酸水の口腔内刺激により足先温の低下や心拍変動が生じること、そして、炭酸水の飲用で精神的疲労を伴う作業における作業効率を上昇させる可能性があることが知られている(非特許文献1~4)。また、炭酸水の長期的な摂取による血圧降下作用、認知機能向上作用、尿酸値低下作用、及び、ビリルビン値低下作用も知られている(特許文献1~3)。他方、非特許文献5には、前帯状回背側部(dACC)/内側上前頭皮質(msFC)と島皮質(aI)/前頭弁蓋部(fO)を中心とする帯状-弁蓋(Cingulo-opercular)ネットワークが、タスクセットの維持を担う旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-041377号公報
特開2022-041378号公報
特開2022-041379号公報
【非特許文献】
【0004】
Cuomo R.他、「The role of a pre-load beverage on gastric volume and food intake:comparison between non-caloric carbonated and non-carbonated beverage」、Nutrition Journal、Vol.10、114(2011)
Wakisaka S.他、「The Effects of Carbonated Water upon Gastric and Cardiac activities and Fullness in Healthy Young Women」、Journal of Nutritional Science and Vitaminology、Vol.58、pp.333-338(2012)
高木絢加他、「炭酸水による口腔への刺激が深部・末梢体温に及ぼす作用‐Sham-feeding(偽飲)による口腔内刺激を用いた評価」、日本栄養・食糧学会誌、Vol.67、No.1、pp.19-25(2014)
渡辺恭介他、「健常成人の急性精神的疲労に対する炭酸水の抗疲労効果」、第15回日本疲労学会総会(2019年)
Dosenbach他、「A Core System for the Implementation of Task Sets」、Neuron、Vol.50、pp.799-812(2006)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水中に溶解している炭酸ガスの生理作用については依然として不明確な点も多く、特に脳の活動への作用は十分には検討されていなかった。そこで、本発明は、水中に溶解している炭酸ガスの脳の活動への作用をより詳細に検討し、その新たな用途を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、水中に溶解している炭酸ガスが帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上作用を有することを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下に示す帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上用組成物を提供するものである。
〔1〕水中に溶解した炭酸ガスを帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上の有効成分として含む、帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上用組成物。
〔2〕前記炭酸ガスの溶解量が、3.5ガスボリューム(GV)以上である、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕飲料の形態である、前記〔1〕に記載の組成物。
〔4〕炭酸水の形態である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明に従えば、水中に溶解した炭酸ガスを含む炭酸水などを摂取することにより帯状-弁蓋ネットワークの活動を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
前帯状回における機能性MRI(fMRI)のシグナル変化率のグラフを示す。黒丸は平均値を表し、縦棒は標準偏差を表す(2元配置分散分析、**:P<0.01、ns:有意差なし)。
島皮質におけるfMRIのシグナル変化率のグラフを示す(2元配置分散分析、**:P<0.01、ns:有意差なし)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上用組成物は、水中に溶解した炭酸ガス(二酸化炭素又はCO
2
ともいう。)を帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上の有効成分として含んでいる。前記炭酸ガスを溶解させる水は、経口摂取できるものである限り当技術分野で通常使用される水を特に制限されることなく採用することができる。例えば、前記水は、純水、イオン交換水、ろ過水、井水、天然水、ミネラルウォーター、水道水、又はそれらの混合水などであってもよい。
【0010】
水中に前記炭酸ガスを溶解させる方法は、特に限定されるものではなく、例えば、前記水に前記炭酸ガスを圧入することで溶解(いわゆるカーボネーション)してもいいし、自然の力で炭酸ガスを溶解させても(すなわち炭酸ガスを含有する天然水を使用しても)よい。このように水中に溶解した炭酸ガスは、帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上の有効成分として利用することができる。前記炭酸ガスの溶解量は、帯状-弁蓋ネットワークの活動を向上するのに有効な量である限り特に制限されないが、例えば、約1.0ガスボリューム(GV)以上であってもよく、好ましくは約1.5GV以上、より好ましくは約3.5GV以上である。前記炭酸ガスの溶解量がこのような範囲であると、帯状-弁蓋ネットワークの活動の向上作用がより良好に発揮される。また、前記炭酸ガスの溶解量は、約6.0GV以下とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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