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公開番号2025163834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067391
出願日2024-04-18
発明の名称にんじん汁を含む飲料
出願人アサヒ飲料株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23L 2/00 20060101AFI20251023BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】にんじん汁を含有する炭酸飲料において、にんじん感およびまろやかさを改善することができる新規な技術を提供する。
【解決手段】にんじん汁と、その含有量が5ppb以上である、酢酸ベンジル、δ-デカノラクトンおよびγ-ドデカノラクトンのうち1種または2種以上と、を含む炭酸飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
にんじん汁を含有し、
以下の(A)、(B)および(C)のうち1つまたは2つ以上を満足する、炭酸飲料。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
にんじん汁の含有率が10~30%である、請求項1に記載の炭酸飲料。
【請求項3】
炭酸ガスを2.0Vol以上のガスボリュームで含有する、請求項1または2に記載の炭酸飲料。
【請求項4】
(A)、(B)および(C)のうち2つ以上を満足する、請求項1または2に記載の炭酸飲料。
【請求項5】
にんじん汁を含む炭酸飲料において、
以下の(A)、(B)および(C)のうち1つまたは2つ以上を満足するように酢酸ベンジル、δ-デカノラクトンまたはγ-ドデカノラクトンを含有させることを含む、前記炭酸飲料のにんじん感およびまろやかさ改善方法。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。
【請求項6】
にんじん汁を含有し、
以下の(A)、(B)および(C)のうち2つ以上を満足する、飲料。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。
【請求項7】
にんじん汁の含有率が10~30%である、請求項6に記載の飲料。
【請求項8】
にんじん汁を含む飲料において、
以下の(A)、(B)および(C)のうち2つ以上を満足するように酢酸ベンジル、δ-デカノラクトンまたはγ-ドデカノラクトンを含有させることを含む、前記飲料のまろやかさ改善方法。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はにんじん汁を含む飲料に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
飲用者の多様なニーズに応えるべく様々な飲料が開発されており、その一つとして野菜汁を含有する飲料が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1には、野菜汁を含有する炭酸飲料が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-213593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的の一つは、にんじん汁を含有する炭酸飲料において、にんじん感およびまろやかさを改善することができる新規な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、にんじん汁配合の炭酸飲料の開発に際し、炭酸ガスの含有処理により飲んだときに感じられるにんじん感およびまろやかさが、炭酸ガスを含有させていないにんじん汁含有飲料と比べて損なわれてしまうことに気がついた。
鋭意研究の結果、本発明者は、酢酸ベンジル、δ-デカノラクトンまたはγ-ドデカノラクトンを所定の含有量で含有させることで、にんじん汁配合の炭酸飲料のにんじん感およびまろやかさを改善できることを見出した。
【0006】
なお、本明細書において、にんじん感とは、飲料を飲んだときににんじんをイメージできる味および香りを意味する。にんじん感の改善とは、にんじん感をより強く感じられることを意味する。
また、まろやかさとは、味の持続性や後味における違和感に関する。まろやかさの改善とは、まろやかさがより高まることを意味し、まろやかさが高まったとは、味がより持続したり、後味において違和感がより感じられなくなることをいう。後味とは、飲料を飲んだ後に感じる味についての感覚である。
【0007】
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]
にんじん汁を含有し、
以下の(A)、(B)および(C)のうち1つまたは2つ以上を満足する、炭酸飲料。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。
[2]
にんじん汁の含有率が10~30%である、[1]に記載の炭酸飲料。
[3]
炭酸ガスを2.0Vol以上のガスボリュームで含有する、[1]または[2]に記載の炭酸飲料。
[4]
(A)、(B)および(C)のうち2つ以上を満足する、[1]または[2]に記載の炭酸飲料。
[5]
にんじん汁を含む炭酸飲料において、
以下の(A)、(B)および(C)のうち1つまたは2つ以上を満足するように酢酸ベンジル、δ-デカノラクトンまたはγ-ドデカノラクトンを含有させることを含む、前記炭酸飲料のにんじん感およびまろやかさ改善方法。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。
[6]
にんじん汁を含有し、
以下の(A)、(B)および(C)のうち2つ以上を満足する、飲料。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。
[7]
にんじん汁の含有率が10~30%である、[6]に記載の飲料。
[8]
にんじん汁を含む飲料において、
以下の(A)、(B)および(C)のうち2つ以上を満足するように酢酸ベンジル、δ-デカノラクトンまたはγ-ドデカノラクトンを含有させることを含む、前記飲料のまろやかさ改善方法。
(A)その含有量が5ppb以上である酢酸ベンジルを含有する。
(B)その含有量が5ppb以上であるδ-デカノラクトンを含有する。
(C)その含有量が5ppb以上であるγ-ドデカノラクトンを含有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、にんじん汁を含有する炭酸飲料において、にんじん感およびまろやかさを改善することができる新規な技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の1つの実施形態について、詳細に説明する。本実施形態(第1の実施形態)はにんじん汁含有炭酸飲料(以下、単に本実施形態の炭酸飲料ともいう)に関し、にんじん汁を原料として配合した炭酸飲料である。
【0010】
本明細書において、にんじん汁とは、にんじん(にんじんの根の部分、地下部)を破砕して搾汁したり、あるいは裏ごししたりするなどし、必要に応じて皮、種子等を除去して得られる液体成分をいう。また、にんじん汁には、当該液体成分を濃縮したものや、これらの希釈還元物も含まれる概念である。また、精密濾過法、酵素処理法、限外濾過法等の手法により清澄処理した透明汁であっても、不溶性固形分を含む混濁汁であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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