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公開番号2025156133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025051346
出願日2025-03-26
発明の名称被覆材料、被覆肥料、および被覆肥料の製造方法
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類C05G 5/30 20200101AFI20251002BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】肥料の徐放制御性に優れた被覆材料を提供する。
【解決手段】本発明の被覆材料は、肥料を被覆するために用いられる被覆材料であって、イオン架橋性ポリマー、イオン架橋剤、および環境分解性樹脂を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
肥料を被覆するために用いられる被覆材料であって、
イオン架橋性ポリマー、イオン架橋剤、および環境分解性樹脂を含む、被覆材料。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の被覆材料であって、
前記イオン架橋性ポリマーは、下記の成分(A)および成分(B)の少なくとも一方を含み、
前記イオン架橋性ポリマーが下記の成分(A)を含む場合、前記イオン架橋剤は、下記の成分(B)、成分(C)、および成分(D)からなる群から選ばれる一または二以上を含み、
前記イオン架橋性ポリマーが下記の成分(B)を含む場合、前記イオン架橋剤は、下記の成分(A)、成分(C)、および成分(D)からなる群から選ばれる一または二以上を含む、被覆材料。
(A)1価または2価以上のアニオン性基を有するポリアニオン、または当該ポリアニオンを含む塩
(B)1価または2価以上のカチオン性基を有するポリカチオン、または当該ポリカチオンを含む塩
(C)1価または2価以上のカチオンを有する無機カチオン、または当該無機カチオンの1種または2種以上を含む塩
(D)1価または2価以上のアニオン性基を有するアニオンモノマー、または当該アニオンモノマーを含む酸
【請求項3】
請求項1又は2に記載の被覆材料であって、
SEM画像観察による前記イオン架橋性ポリマーおよび前記イオン架橋剤の少なくとも一方の形状が、粒状、扁平状、繊維状、多面体形状、破砕状、および不定形状からなる群から選ばれる一または二以上を含む、被覆材料。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の被覆材料であって、
前記被覆材料における25℃時の溶出率が80質量%に達する期間が、2日以上180日以下である、被覆材料。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の被覆材料であって、
無機充填剤を含み、
前記無機充填剤が、シリカ、タルク、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、アルミナ、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、チタン酸カリウム、マイカ、ガラスフレーク、ウィスカー、フェライト、酸化鉄、ゼオライト、および、硫酸マグネシウムからなる群から選ばれる一又は二以上を含む、被覆材料。
【請求項6】
請求項5に記載の被覆材料であって、
前記無機充填剤の含有量が、当該被覆材料100質量%中、50質量%以下である、被覆材料。
【請求項7】
肥料と、
前記肥料の表面の少なくとも一部を被覆した被覆層と、を備え、
前記被覆層が請求項1又は2に記載の被覆材料を含む、被覆肥料。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の被覆材料を用いて、肥料の表面の少なくとも一部に被覆層を形成する工程を含む、被覆肥料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆材料、被覆肥料、および被覆肥料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
これまで肥料被覆技術について様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、粒状尿素と、粒状尿素表面を被覆するタルク被膜とを有する、被覆粒状尿素が記載されている(特許文献1の請求項1、実施例等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-007167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者が検討した結果、上記特許文献1に記載のような、被覆材料において、肥料の徐放制御性の点で改善の余地があることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者はさらに検討したところ、イオン架橋性ポリマーおよびイオン架橋剤と、環境分解性樹脂とを用いて複合化した被覆材料を用いることにより、被覆対象である肥料の徐放性を適切に制御できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の一態様によれば、以下の被覆材料、被覆肥料、および被覆肥料の製造方法が提供される。
1. 肥料を被覆するために用いられる被覆材料であって、
イオン架橋性ポリマー、イオン架橋剤、および環境分解性樹脂を含む、被覆材料。
2. 1.に記載の被覆材料であって、
前記イオン架橋剤は、前記イオン架橋性ポリマーが下記の成分(A)を含む場合、下記の成分(B)、成分(C)、および成分(D)からなる群から選ばれる一または二以上を含み、前記イオン架橋性ポリマーが下記の成分(B)ポリカチオンを含む場合、下記の成分(A)、成分(C)、および成分(D)からなる群から選ばれる一または二以上を含む、被覆材料。
(A)1価または2価以上のアニオン性基を有するポリアニオン、または当該ポリアニオンを含む塩
(B)1価または2価以上のカチオン性基を有するポリカチオン、または当該ポリカチオンを含む塩
(C)1価または2価以上のカチオンを有する無機カチオン、または当該無機カチオンを含む塩
(D)1価または2価以上のアニオン性基を有するアニオンモノマー、または当該アニオンモノマーを含む酸
3. 1.又は2.に記載の被覆材料であって、
SEM画像観察による前記イオン架橋性ポリマーおよび前記イオン架橋剤の少なくとも一方の形状が、粒状、扁平状、繊維状、多面体形状、破砕状、および不定形状からなる群から選ばれる一または二以上を含む、被覆材料。
4. 1.~3.のいずれか一つに記載の被覆材料であって、
前記被覆材料における25℃時の溶出率が80質量%に達する期間が、2日以上180日以下である、被覆材料。
5. 1.~4.のいずれか一つに記載の被覆材料であって、
無機充填剤を含み、
前記無機充填剤が、シリカ、タルク、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、アルミナ、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、チタン酸カリウム、マイカ、ガラスフレーク、ウィスカー、フェライト、酸化鉄、ゼオライト、および、硫酸マグネシウムからなる群から選ばれる一又は二以上を含む、被覆材料。
6. 5.に記載の被覆材料であって、
前記無機充填剤の含有量が、当該被覆材料100質量%中、50質量%以下である、被覆材料。
7. 肥料と、
前記肥料の表面の少なくとも一部を被覆した被覆層と、を備え、
前記被覆層が、1.~6.のいずれか一つに記載の被覆材料を含む、被覆肥料。
8. 1.~6.のいずれか一つに記載の被覆材料を用いて、肥料の表面の少なくとも一部に被覆層を形成する工程を含む、被覆肥料の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、肥料の徐放制御性に優れた被覆材料、被覆肥料、および被覆肥料の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
尿素徐放性を評価する装置の構成の一例を示す模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の被覆材料の概要を説明する。
【0010】
本実施形態の被覆材料は、イオン架橋性ポリマー、イオン架橋剤、および環境分解性樹脂を含むものであり、肥料を被覆するために用いられる材料である。
(【0011】以降は省略されています)

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