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公開番号
2025140651
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040180
出願日
2024-03-14
発明の名称
木材チップと下水汚泥を利用した菌体りん酸肥料の製造方法
出願人
上毛緑産工業株式会社
代理人
弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類
C05F
7/00 20060101AFI20250919BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】肥料成分であるりん酸の含有率を保証 可能な菌体りん酸肥料の製造方法を提供する。
【解決手段】65~85%の含水率及び所定の重量に設定した下水汚泥11に、所定の破砕径及び所定の容量に設定した木材チップ12を混練し、得られた混錬材を発酵槽に投入し、60~80℃に維持しながら通気と切り返しを12~16日間行うことで、含水率を50~65%に調整した1次発酵肥料13を得る1次発酵工程1と、前記1次発酵肥料13を堆肥舎の発酵槽に山積みし、50~70℃に維持しながら静置と切り返しを12~16日間行うことで、含水率を30~35%に調整した2次発酵肥料21を得る2次発酵工程2と、前記2次発酵肥料21を篩分けして所定のサイズに整えた3次発酵肥料31を得る篩分け工程3と、前記3次発酵肥料31を、通気性を有するフレキシブルコンテナ袋に収納して1~2ヶ月間静置することで、含水率を10~15%に調整したりん酸肥料41を得る熟成工程4と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
65~85%の含水率及び所定の重量に設定した下水汚泥に、所定の破砕径及び所定の容量に設定した木材チップを混練し、得られた混錬材を発酵槽に投入し、60~80℃に維持しながら通気と切り返しを12~16日間行うことで、含水率を50~65%に調整した1次発酵肥料を得る1次発酵工程と、
前記1次発酵肥料を堆肥舎の発酵槽に山積みし、50~70℃に維持しながら静置と切り返しを12~16日間行うことで、含水率を30~35%に調整した2次発酵肥料を得る2次発酵工程と、
前記2次発酵肥料を篩分けして所定のサイズに整えた3次発酵肥料を得る篩分け工程と、
前記3次発酵肥料を、通気性を有するフレキシブルコンテナ袋に収納して1~2ヶ月間静置することで、含水率を10~15%に調整したりん酸肥料を得る熟成工程と、
を有する菌体りん酸肥料の製造方法。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記1次発酵工程は、含水率75%、重量9.5トンに設定した下水汚泥に、破砕径20mm、容量10m
3
に設定した木材チップを混練する請求項1に記載の菌体りん酸肥料の製造方法。
【請求項3】
前記1次発酵工程は、前記下水汚泥と前記木材チップとの混錬材を、ロータリー式発酵装置を備えた発酵槽に投入し、前記通気と前記切り返しを繰り返す請求項2に記載の菌体りん酸肥料の製造方法。
【請求項4】
前記篩分け工程は、網目が8mmのスクリーンを有する篩分け装置を用い、前記2次発酵肥料を、8mm以下のサイズの前記3次発酵肥料に整える請求項3に記載の菌体りん酸肥料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材チップと下水汚泥を利用した菌体りん酸肥料の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
本件出願人は、汚泥由来の植生基盤材として、下水汚泥に、除根した伐採材や未利用の木材を破砕した木材チップと破砕した樹皮を混練し、これを発酵槽内に投入し、通気と切り返しによる好気性発酵を行い、発酵反応熱により含水率を40%から45%まで調整して発酵肥料を得て、この発酵肥料を篩別して20mm以下のサイズに整え、通気性を有するフレキシブルコンテナ袋の中に収納して静置し、4ヶ月から6ヶ月の熟成期間をもって発酵反応熱が治まった発酵肥料を得ることを特徴とする法面緑化工事用緑化基盤材を開発した(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6426311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
安定的に農業生産を続けていくため、下水汚泥資源の利用拡大を図ることが重要であるところ、従来の汚泥由来の肥料は、一般的に肥料成分のばらつきが大きいことから肥料成分の保証ができず、また他の肥料との混合も認められていない。このため、更なる下水汚泥資源の活用拡大に向け、品質管理が徹底され肥料成分であるりん酸を保証可能な公定規格「菌体りん酸肥料」が、令和5年農林水産省により創設された。
【0005】
菌体りん酸肥料の公定規格としては、1.品質管理計画に基づいて生産されること、2.りん酸全量について1.0%以上保証すること、3.重金属の含有量が基準値を超えないこと、植害試験による害が認められないこと、4.原料は、品質管理計画に基づいて管理される汚泥資源であること、の4項目が規定されている。
【0006】
しかしながら、上記従来の法面緑化工事用緑化基盤材では、この菌体りん酸肥料の公定規格、特に上記2.のりん酸の含有率(1%以上)の保証を満足し得ないので、更なる改善の余地があった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、肥料成分であるりん酸の含有率を保証可能な菌体りん酸肥料の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、65~85%の含水率及び所定の重量に設定した下水汚泥に、所定の破砕径及び所定の容量に設定した木材チップを混練し、得られた混錬材を発酵槽に投入し、60~80℃に維持しながら通気と切り返しを12~16日間行うことで、含水率を50~65%に調整した1次発酵肥料を得る1次発酵工程と、
前記1次発酵肥料を堆肥舎の発酵槽に山積みし、50~70℃に維持しながら静置と切り返しを12~16日間行うことで、含水率を30~35%に調整した2次発酵肥料を得る2次発酵工程と、
前記2次発酵肥料を篩分けして所定のサイズに整えた3次発酵肥料を得る篩分け工程と、
前記3次発酵肥料を、通気性を有するフレキシブルコンテナ袋に収納して1~2ヶ月間静置することで、含水率を10~15%に調整したりん酸肥料を得る熟成工程と、
を有する菌体りん酸肥料の製造方法によって上記課題を解決する。
【0009】
本発明の一実施の形態において、前記1次発酵工程は、含水率75%、重量9.5トンに設定した下水汚泥に、破砕径20mm、容量10m
3
に設定した木材チップを混練する。
【0010】
また、本発明の一実施の形態において、前記1次発酵工程は、前記下水汚泥と前記木材チップとの混錬材を、ロータリー式発酵装置を備えた発酵槽に投入し、前記通気と前記切り返しを繰り返す。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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