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公開番号2025173081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-27
出願番号2024078444
出願日2024-05-14
発明の名称魚由来発酵液肥の製造装置
出願人株式会社下瀬微生物研究所
代理人個人
主分類C05G 5/20 20200101AFI20251119BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】製造効率の良い魚由来発酵液肥の製造装置を提供する。
【解決手段】魚類から成る加工残滓Aを発酵させる第1処理装置2aと、第1処理装置2aで生成された泥状発酵物Cを圧搾して発酵固形物Dと油分を含む発酵原液Eとに固液分離する圧搾装置3と、発酵原液Eを遠心分離処理して固体分Fと油分を含む液体分Gとに分離する遠心分離機4と、液体分Gから油分を分離することにより魚由来発酵液肥Iを生成する沈降式分離装置6と、を備えている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
魚類から成る原材料を発酵させる第1処理装置と、
前記第1処理装置で生成された泥状発酵物を圧搾して発酵固形物と油分を含む発酵原液とに固液分離する圧搾装置と、
前記発酵原液を遠心分離処理して固体分と前記油分を含む液体分とに分離する遠心分離機と、
前記液体分から前記油分を分離することにより魚由来発酵液肥を生成する沈降式分離装置と、
を備えたことを特徴とする魚由来発酵液肥の製造装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記発酵固形物を乾燥させることによりフィッシュミールを生成する第2処理装置を備えた、ことを特徴とする請求項1に記載の魚由来発酵液肥の製造装置。
【請求項3】
前記固体分を分級して所定の大きさの魚肉片を抽出する分級装置を備え、
前記魚肉片は、前記第2処理装置に投入されるように構成した、ことを特徴とする請求項2に記載の水産酵由来発酵液肥の製造装置。
【請求項4】
前記第1処理装置および/または前記第2処理装置は、処理対象物を収容容器に収容し、減圧下において所定の温度範囲に加熱しながら攪拌するとともに、微生物を利用して前記処理対象物の有機成分を分解させる減圧発酵乾燥装置である、ことを特徴とする請求項3に記載の魚由来発酵液肥の製造装置。
【請求項5】
前記1処理装置と前記第2処理装置は、同一の前記減圧発酵乾燥装置であり、
前記第1処理装置として前記減圧発酵乾燥装置を使用する際は、発酵を主体として稼働され、
前記第2処理装置として前記減圧発酵乾燥装置を使用する際は、乾燥を主体として稼働されるように構成した、ことを特徴とする請求項4に記載の魚由来発酵液肥の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚由来発酵液肥の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、魚は、生鮮食品や加工食品として食肉部分が利用されるだけでなく、食肉部分を除去した後の加工残滓も有効活用されている。魚の加工残滓は、複数の装置によって、フィッシュミールや魚油に加工される。フィッシュミールは、家畜の飼料やペットフード等に使用される。また、魚油は、マーガリン、ショートニング、石鹸、健康食品等の材料として使用される。魚の加工残滓からフィッシュミールおよび魚油を製造するための具体的な製造方法については、様々な方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、魚の加工残滓を煮熟および圧搾してケーキとプレスウォーターに分け、それぞれから最終的にフィッシュミールと魚油を得る製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-256735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、魚の加工残滓は、フィッシュミールや魚油だけでなく他にも有効活用できる可能性がある。例えば、魚の加工残滓から液肥を製造することができれば、農業に活用することができる。
【0005】
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、その目的は、製造効率の良い魚由来発酵液肥の製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために本明細書に開示する発明は、以下のように構成されている。すなわち、第1の発明は、魚類から成る原材料を発酵させる第1処理装置と、前記第1処理装置で生成された泥状発酵物を圧搾して発酵固形物と油分を含む発酵原液とに固液分離する圧搾装置と、前記発酵原液を遠心分離処理して固体分と前記油分を含む液体分とに分離する遠心分離機と、前記液体分から前記油分を分離することにより魚由来発酵液肥を生成する沈降式分離装置と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
第1の発明によれば、魚類から成る加工残滓等の原材料は、第1処理装置によってまず発酵が行われた後、生成された泥状発酵物が圧搾装置によって圧搾される。これにより、泥状発酵物は、発酵固形物と油分を含む発酵原液とに固液分離することができる。発酵原液は、遠心分離機によって固体分と油分を含む液体分に分離される。当該液体分には、水溶性タンパク質(遊離アミノ酸)や各種ビタミン、ミネラル等が多量に含まれている。当該液体分は、沈降式分離装置によって、魚油が分離される。その結果、魚油は、マーガリン、ショートニング、石鹸、健康食品等の材料として使用することができる一方、魚油を除いた後に残った液状体には、作物の成長を促進させることに有能な水溶性タンパク質(遊離アミノ酸)や各種ビタミン、ミネラル等が多量に含まれているので、魚由来発酵液肥として、農業に有効活用することができる。そして、魚油と魚由来発酵液肥とを同時に製造することができるので、製造効率の良い魚由来発酵液肥の製造装置とすることができる。
【0008】
第2の発明では、第1の発明において、前記発酵固形物を乾燥させることによりフィッシュミールを生成する第2処理装置を備えた、ことを特徴とする。
【0009】
第2の発明によれば、魚油と魚由来発酵液肥とともにフィッシュミールも製造することができる。すなわち、魚類の加工残滓から3種類の製品を製造することができるので、より製造効率の良い製造装置にすることができる。
【0010】
第3の発明では、第1または第2の発明において、前記固体分を分級して所定の大きさの魚肉片を抽出する分級装置を備え、前記魚肉片は、前記第2処理装置に投入されるように構成した、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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