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公開番号2025154771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057957
出願日2024-03-29
発明の名称粘着剤および粘着シート
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 201/00 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】水でリサイクルが可能な粘着剤および粘着シートを提供する。
【解決手段】シクロデキストリン化合物を含有する粘着剤であって、純水に72時間浸漬した後のゲル分率が、50%未満であり、100℃で1時間加熱したときの重量損失が、10%未満である粘着剤。当該粘着剤は、アクリル系粘着剤であることが好ましく、アクリル系モノマーと、重合性基を有するシクロデキストリン化合物とを共重合してなるアクリル系ポリマーを含有することが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シクロデキストリン化合物を含有する粘着剤であって、
純水に72時間浸漬した後のゲル分率が、50%未満であり、
100℃で1時間加熱したときの重量損失が、10%未満である
ことを特徴とする粘着剤。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記粘着剤を厚さ500μm、幅10mmに成形し、23℃、50%RHの環境下で、測定長20mm、引張速度200mm/分で破断伸度まで伸長したときの最大応力が、1MPa以上であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤。
【請求項3】
前記粘着剤からなる厚さ80μm、幅25mmの粘着剤層の、ソーダライムガラスに対する粘着力が、0.1N/25mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤。
【請求項4】
前記シクロデキストリン化合物が、重合性基を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤。
【請求項5】
アクリル系粘着剤であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤。
【請求項6】
アクリル系モノマーと、前記シクロデキストリン化合物とを共重合してなるアクリル系ポリマーを含有することを特徴とする請求項4に記載の粘着剤。
【請求項7】
少なくとも粘着剤層を備えた粘着シートであって、
前記粘着剤層を構成する粘着剤が、請求項1~6のいずれか一項に記載の粘着剤である
ことを特徴とする粘着シート。
【請求項8】
前記粘着シートが、2枚の剥離シートを備えており、
前記粘着剤層が、前記2枚の剥離シートの剥離面と接するように前記剥離シートに挟持されている
ことを特徴とする請求項7に記載の粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水でリサイクル可能な粘着剤および粘着シートに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、循環型社会の構築を求める声が高まっており、種々の製品、種々の材料に対してリサイクル性が要求されている。
【0003】
ところで、最近、シクロデキストリンモノマーを利用した新規な材料が提案されている。具体的に、特許文献1には、ホスト基及びゲスト基の相互作用によって架橋された架橋重合体を含む高分子材料であって、ホスト基がシクロデキストリンから一つの水素原子又は一つの水酸基を除した1価の基であり、上記架橋重合体が所定の繰り返し構成単位を含む高分子材料が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、ホスト基含有モノマーのホスト基と、ゲスト基含有モノマーのゲスト基とから形成され、ホスト基含有モノマーが(メタ)アクリロイル基を有するシクロデキストリンモノマー誘導体であり、ゲスト基含有モノマーがビニル基を有する所定のモノマーである包接錯体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6636610号公報
特許第6239043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した背景から、粘着シートの粘着剤もリサイクルできることが望ましい。なお、特許文献1および2には、粘着シートの粘着剤に関する記載はなく、また、リサイクル性についても何ら言及されていない。
【0007】
粘着剤をリサイクルするにあたっては、粘着シートの粘着剤層を溶解するのに有機溶剤を使用するよりも、水を使用する方が環境面でも健康面でも望ましい。
【0008】
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、水でリサイクルが可能な粘着剤および粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、シクロデキストリン化合物を含有する粘着剤であって、純水に72時間浸漬した後のゲル分率が、50%未満であり、100℃で1時間加熱したときの重量損失が、10%未満であることを特徴とする粘着剤を提供する(発明1)。
【0010】
上記発明(発明1)に係る粘着剤は、シクロデキストリン化合物を含み、上記ゲル分率WGが50%未満であることにより、水に対する溶解性に優れたものとなり、粘着剤の水でのリサイクルが可能なものとなる。また、上記重量損失が10%未満であることにより、粘着剤は耐熱粘着性に優れたものとなり、加熱後の粘着力の低下が抑制される。そのため、水に溶解した粘着剤を再度粘着剤層に形成しても、良好な粘着力を発揮することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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