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公開番号
2025153510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056028
出願日
2024-03-29
発明の名称
ウィンドウフィルム
出願人
リンテック株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約
【課題】被着体に貼着した状態で優れた黒色系の外観を呈し、ハードコート層が優れた耐擦過性を有するとともに、製造時の熱ダメージを受けにくいウィンドウフィルムを提供すること。
【解決手段】本発明のウィンドウフィルムは、基材と、基材の一方の面側に設けられたハードコート層と、基材の他方の面側に設けられた粘着剤層とを備え、ハードコート層は、紫外線硬化性樹脂の硬化物と、カーボンブラックと、窒化チタンと、を含有する材料で構成され、紫外線硬化性樹脂の硬化物は、210nm以上の紫外領域において、300nm以下の波長領域に最大吸収ピークを有する光重合開始剤を含む組成物を用いた重合反応により形成されたものであり、窒化チタン:100.0質量部に対する、カーボンブラックの割合が、25.0質量部以上85.0質量部以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、当該基材の一方の面側に設けられたハードコート層と、前記基材の他方の面側に設けられた粘着剤層とを備え、
前記ハードコート層は、紫外線硬化性樹脂の硬化物と、カーボンブラックと、窒化チタンと、を含有する材料で構成され、
前記紫外線硬化性樹脂の硬化物は、210nm以上の紫外領域において、300nm以下の波長領域に最大吸収ピークを有する光重合開始剤を含む組成物を用いた重合反応により形成されたものであり、
前記窒化チタン:100.0質量部に対する、前記カーボンブラックの割合が、25.0質量部以上85.0質量部以下であることを特徴とするウィンドウフィルム。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記紫外線硬化性樹脂の硬化物:100.0質量部に対する、前記カーボンブラックの割合が、0.005質量部以上6.0質量部以下である請求項1に記載のウィンドウフィルム。
【請求項3】
前記紫外線硬化性樹脂の硬化物:100.0質量部に対する、前記窒化チタンの割合が、0.02質量部以上7.0質量部以下である請求項1または2に記載のウィンドウフィルム。
【請求項4】
前記紫外線硬化性樹脂を構成する重合性成分:100.0質量部に対する、前記光重合開始剤の使用量の割合が、0.3質量部以上18.0質量部以下である請求項1または2に記載のウィンドウフィルム。
【請求項5】
前記ハードコート層の厚さが、0.2μm以上20.0μm以下である請求項1または2に記載のウィンドウフィルム。
【請求項6】
前記基材は、ポリエステルを含む材料で構成されている請求項1または2に記載のウィンドウフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウィンドウフィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ウィンドウフィルムとは、自動車、船舶、鉄道等の車両、家屋、マンション、オフィスビル等の建築物等の窓ガラスに適用される粘着フィルムであり、太陽光中の紫外線および/または赤外線の遮蔽、プライバシー保護、防犯、ガラスの飛散防止、装飾等を目的として広く使用されている。また、ウィンドウフィルム表面の耐傷性(耐擦過性)を向上させる目的でハードコート層を設けることがある。
【0003】
ウィンドウフィルムは、目的によっては日当たりを調整する必要があり、いわゆる日照調整機能を有するウィンドウフィルムが求められている。ウィンドウフィルムに日照調整機能を付与するために、例えば、黒等に着色した合成樹脂を含む材料からなる着色基材が用いられている(特許文献1)。
【0004】
しかしながら、ウィンドウフィルムの色味は、基材の製造時に樹脂材料に混錬されるマスターバッチで決定されるため、色味や可視光線透過率の異なる多品種の黒色に調整することが難しいという問題があった。また、基材を着色していることで、ウィンドウフィルムの製造時、具体的には、例えば、基材上のハードコート層の紫外線硬化や粘着剤層の乾燥時に、皺の発生等の熱ダメージを受けやすいといった問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平02-043045公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、被着体に貼着した状態で優れた黒色系の外観を呈し、ハードコート層が優れた耐擦過性を有するとともに、製造時の熱ダメージを受けにくいウィンドウフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的は、以下の本発明により達成される。
本発明のウィンドウフィルムは、基材と、当該基材の一方の面側に設けられたハードコート層と、前記基材の他方の面側に設けられた粘着剤層とを備え、
前記ハードコート層は、紫外線硬化性樹脂の硬化物と、カーボンブラックと、窒化チタンと、を含有する材料で構成され、
前記紫外線硬化性樹脂の硬化物は、210nm以上の紫外領域において、300nm以下の波長領域に最大吸収ピークを有する光重合開始剤を含む組成物を用いた重合反応により形成されたものであり、
前記窒化チタン:100.0質量部に対する、前記カーボンブラックの割合が、25.0質量部以上85.0質量部以下であることを特徴とする。
【0008】
本発明では、前記紫外線硬化性樹脂の硬化物:100.0質量部に対する、前記カーボンブラックの割合が、0.005質量部以上6.0質量部以下であることが好ましい。
【0009】
本発明では、前記紫外線硬化性樹脂の硬化物:100.0質量部に対する、前記窒化チタンの割合が、0.02質量部以上7.0質量部以下であることが好ましい。
【0010】
本発明では、前記紫外線硬化性樹脂を構成する重合性成分:100.0質量部に対する、前記光重合開始剤の使用量の割合が、0.3質量部以上18.0質量部以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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