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公開番号
2025154392
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057365
出願日
2024-03-29
発明の名称
積層体及び配線シート
出願人
リンテック株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
G02B
5/22 20060101AFI20251002BHJP(光学)
要約
【課題】対象物にレーザー光を照射することによって得られた対象物の像が鮮明化される積層体を提供すること。
【解決手段】積層体(100)は、基材(1)と、前記基材(1)の上に設けられた被覆層(5)と、前記被覆層(5)の上に設けられた粘接着剤層(3)と、を備える。前記被覆層(5)は、赤外線透過インクを含み、波長905nmから1000nmにおける近赤外線の透過率の最低値が、70%以上である。前記被覆層(5)は、前記被覆層(5)の前記粘接着剤層(3)が設けられる側の面において、JIS B0601:2013に準拠する方法で測定される算術平均粗さRaが、0.13μm以下であり、かつ、最大粗さ高さRzが、1.2μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、
前記基材の上に設けられた被覆層と、
前記被覆層の上に設けられた粘接着剤層と、
を備え、
前記被覆層は、赤外線透過インクを含み、
前記被覆層は、波長905nmから1000nmにおける近赤外線の透過率の最低値が、70%以上であり、
前記被覆層の前記粘接着剤層が設けられる側の面において、JIS B0601:2013に準拠する方法で測定される算術平均粗さRaが、0.13μm以下であり、かつ、最大粗さ高さRzが、1.2μm以下である、
積層体。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の積層体において、
前記粘接着剤層の波長905nmにおける屈折率が、1.46以上である、
積層体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の積層体において、
前記被覆層が、着色された被覆層であり、波長380nmから700nmの可視光透過率の最高値が10%以下である、
積層体。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の積層体において、
前記赤外線透過インクが、ペリレン系顔料及びフタロシアニン系顔料からなる群から選択される少なくとも一種を含む、
積層体。
【請求項5】
基材と、
前記基材の上に設けられた被覆層と、
前記被覆層の上に設けられた電極と、
前記電極の上に設けられた粘接着剤層と、
導電性線状体を備える配線体と、
を備え、
前記粘接着剤層が、前記配線体を直接的又は間接的に支持し、
前記電極が、前記導電性線状体に直接的に接触する一対の電極であり、
前記被覆層は、赤外線透過インクを含み、
前記被覆層は、波長905nmから1000nmにおける近赤外線の透過率の最低値が、70%以上であり、
前記被覆層の前記粘接着剤層が設けられる側の面において、JIS B0601:2013に準拠する方法で測定される算術平均粗さRaが、0.13μm以下であり、かつ、最大粗さ高さRzが、1.2μm以下である、
配線シート。
【請求項6】
請求項5に記載の配線シートにおいて、
前記粘接着剤層の波長905nmにおける屈折率が、1.46以上である、
配線シート。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の配線シートにおいて、
前記被覆層が、着色された被覆層であり、波長380nmから700nmの可視光透過率の最高値が10%以下である
配線シート。
【請求項8】
請求項5又は請求項6に記載の配線シートにおいて、
前記赤外線透過インクが、ペリレン系顔料及びフタロシアニン系顔料からなる群から選択される少なくとも一種を含む、
配線シート。
【請求項9】
請求項5又は請求項6に記載の配線シートにおいて、
前記配線体は、前記導電性線状体が間隔をもって配列された構造を有する、
配線シート。
【請求項10】
請求項5又は請求項6に記載の配線シートにおいて、
前記配線体は、一本の前記導電性線状体のみからなる、
配線シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及び配線シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
光によってセンシングを行う技術として、例えば、LiDAR(Light Detection and Ranging又はLaser Imaging Detection and Ranging)と呼ばれる技術が知られている。LiDARは、対象物にレーザー光を照射して、対象物で反射した反射光等の情報に基づいて、対象物までの距離、対象物の位置、及び対象物の形状等を計測するリモートセンシング技術である。LiDARに利用される照射光としては、例えば、近赤外線が挙げられる。LiDARに適用可能であり、近赤外線の高い透過率を有する材料として、例えば、以下の技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、ケイ素、ナトリウム、及びカリウムのカチオンを特定の量(カチオン%でのモル割合)で含み、さらに、ホウ素、アルミニウム、ニッケル、クロム、及びコバルト等のカチオンを、特定の量(カチオン%でのモル割合)で含ませることができるガラスが開示されている。
【0004】
特許文献2には、検出システムのための窓が開示されている。特許文献2に開示される窓は、所定の厚さ及び905nmの波長を有する電磁放射線に関する屈折率を有する基板と、前記基板上に配置された層状膜とを備える。該層状膜は、高屈折率材料及び低屈折率材料の交互の層を含み、該高屈折率材料は該低屈折率材料よりも高い屈折率を有し、該層状膜の交互の層の各層は厚さを有する。該交互の層の厚さは、前記窓が、850nmから950nmの範囲内の波長を有する電磁放射線について少なくとも80%の透過率を有するように構成されている。前記窓は、バーコビッチ圧子硬度試験で測定して、前記層状膜において、少なくとも10GPaの硬度を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-098644号公報
特表2022-535392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されるガラスは、ガラスの組成を変更することで、可視光領域における透過率を低く抑えることを特徴としている。しかしながら、特許文献1に開示されるガラスは、汎用性が低いため、生産量が増えずに、高価である。また、特許文献1に開示されるガラスにおいて、ガラス表面の粗さは考慮されていない。
【0007】
特許文献2に開示される窓は、基板上に高度の高い層状膜を設けることで、硬度及び耐引掻性を有することを特徴とする。しかしながら、特許文献2に開示される窓は、高屈折率層及び低屈折率層を交互に積層させることから、生産性が低く、高価である。また、特許文献2に開示される窓において、層状膜表面の粗さは考慮されていない。
【0008】
光によってセンシングを行う技術に適用可能な従来の材料を、例えば、LiDARに用いた場合、得られる像が不鮮明になる場合があった。このため、LiDAR等の光によってセンシングを行う技術に用いた場合であっても、得られる像が鮮明化される材料が求められていた。
【0009】
本発明の目的は、光によってセンシングを行う技術に用いられた場合であっても、対象物にレーザー光を照射することによって得られた対象物の像が鮮明化される積層体を提供することである。また、本発明の他の目的は、光によってセンシングを行う技術に用いられた場合であっても、対象物にレーザー光を照射することによって得られた対象物の像が鮮明化される配線シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[1] 基材と、
前記基材の上に設けられた被覆層と、
前記被覆層の上に設けられた粘接着剤層と、
を備え、
前記被覆層は、赤外線透過インクを含み、
前記被覆層は、波長905nmから1000nmにおける近赤外線の透過率の最低値が、70%以上であり、
前記被覆層の前記粘接着剤層が設けられる側の面において、JIS B0601:2013に準拠する方法で測定される算術平均粗さRaが、0.13μm以下であり、かつ、最大粗さ高さRzが、1.2μm以下である、
積層体。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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