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公開番号2025154934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024058237
出願日2024-03-29
発明の名称ハードコートフィルム、光学ディスプレイ
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 1/14 20150101AFI20251002BHJP(光学)
要約【課題】
光学ディスプレイに積層するハードコートフィルムであって、出荷時の優れた外観等の品質を担保するためや、ハードコートフィルムのハードコート層表面に対してアルコール洗浄を行った場合であっても、滑り性の低下を抑制できるハードコートフィルム、及び前記ハードコートフィルムを備える光学ディスプレイを提供する。
【解決手段】
基材層とハードコート層を有するハードコートフィルムであって、前記ハードコート層が、活性エネルギー線硬化性樹脂(A)及び重量平均分子量(Mw)が10,000以上であるスリップ剤(C)を含有する層であって、前記ハードコート層表面に対して、アルコールを十分に沁み込ませたキムタオルを、0.4kgf/cm2の荷重をかけながら50往復させるアルコール拭き試験後における前記ハードコート層表面の水接触角が、92°以上であるハードコートフィルム、及び前記ハードコートフィルムを備える光学ディスプレイ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材層とハードコート層を有するハードコートフィルムであって、
前記ハードコート層が、(A)成分:活性エネルギー線硬化性樹脂、及び、(C)成分:重量平均分子量(Mw)が10,000以上であるスリップ剤を含有する層であって、
前記ハードコート層表面に対して、アルコールを十分に沁み込ませたキムタオルを、0.4kgf/cm

の荷重をかけながら50往復させるアルコール拭き試験後における前記ハードコート層表面の水接触角が、92°以上であることを特徴とする、
ハードコートフィルム。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記ハードコート層が、さらに(B)成分:フィラーを含有する層であることを特徴とする請求項1に記載のハードコートフィルム。
【請求項3】
前記アルコール拭き試験後における、前記ハードコート層表面の水接触角(°)と、前記アルコール拭き試験前における、前記ハードコート層表面の水接触角(°)との差分が-10°以上である、請求項1又は2に記載のハードコートフィルム。
【請求項4】
前記アルコール拭き試験前における、前記ハードコート層表面の水接触角が、92°以上である、請求項1又は2に記載のハードコートフィルム。
【請求項5】
前記(C)成分:スリップ剤が、シリコーン系スリップ剤及びフッ素系スリップ剤からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1又は2に記載のハードコートフィルム。
【請求項6】
前記ハードコート層の膜厚が、0.1~30μmである、請求項1又は2に記載のハードコートフィルム。
【請求項7】
前記アルコールが、エタノールであることを特徴とする請求項1又は2に記載のハードコートフィルム。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のハードコートフィルムを備える光学ディスプレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルなどに好適に使用される、滑り性に優れたハードコートフィルムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、各種電子機器において、表示装置と入力手段とを兼ねたタッチパネルが多く利用されている。タッチパネルには、指やペンでの押圧操作による画面の傷付き等を抑制するため、その表面にハードコートフィルムが使用される。
【0003】
このようなハードコートフィルムとして、特許文献1には、有機プラスチックフィルムに、多官能(メタ)アクリレート、有機微粒子、ナノシリカ、及び、光重合開始剤を含み、前記有機微粒子は平均粒子径が5~20μmである有機微粒子(B1)と、平均粒子径が50~300nmである有機微粒子(B2)とを含む防眩性ハードコート樹脂組成物の硬化層を有する防眩性ハードコートフィルムが記載されている。
【0004】
この文献に記載された防眩性ハードコートフィルムは、タッチパネルなどの用途において、高精細な画像でもギラツキ感を抑制できると同時に、タッチペンのペン先の摩耗が非常に小さく、また紙に鉛筆で筆記したときに近い書き味を実現できるとされている。また、この文献には、ハードコート樹脂組成物には、必要に応じて、スリップ剤などを添加してもよいことも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-42288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ハードコートフィルムを設けたタッチパネルは、出荷時の外観等の品質が優れている必要性がある。このことから、当該ハードコートフィルムのハードコート層表面を、エタノール等のアルコールを用いて洗浄して、ハードコート層表面に汚れ等がなく、出荷時の優れた外観品質等を担保する場合がある。
【0007】
また、タッチパネルは指でも操作されるため、タッチパネルの表面には、指脂等による汚れが付着するのが通常である。タッチパネルの表面に指紋などの汚れが付着すると、外観が悪くなるとともに、表示画像が見難くなってしまうことが多い。当該汚れを除去するために、エタノール等のアルコールを用いて洗浄する場合がある。
【0008】
しかしながら、ハードコートフィルムにおけるハードコート層表面をアルコールで洗浄をした場合、ハードコート層表面に対して、指やペンで入力をする場合における滑り性が低下してしまう場合があった。
【0009】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、出荷時の優れた外観等の品質を担保するためや、ハードコートフィルムの表面に付着した指脂などの汚れを除去するために、ハードコートフィルム表面のエタノール拭き取り洗浄を行った場合であっても、滑り性が低下することがないハードコートフィルム、及び、前記ハードコートフィルムを備える光学ディスプレイを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、基材層とハードコート層とを有するハードコートフィルムについて鋭意検討を重ね、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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