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公開番号
2025150938
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052104
出願日
2024-03-27
発明の名称
下半身用衣類
出願人
株式会社ワコール
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A41B
9/12 20060101AFI20251002BHJP(衣類)
要約
【課題】着用時に、保温に係る部材が鼠径部に密着しやすいことにより、温かさを維持できる下半身用衣類を提供する。
【解決手段】下半身用衣類としてのパンツ1は、着用者の脚部が通される左右の裾部7を有する本体部2と、本体部2の肌側において前部3及び左右の裾部7に重なるように設けられた前保温布部10と、を備える。前保温布部10は、左右の側縁部12と、股縁部13と、左右の裾部7の前側に配置される左右の下縁部14とを有する。前保温布部10の前保温カバー領域16が、着用者の下腹部と左右の鼠径部Aとを覆う。前保温布部10の左右の側縁部12と股縁部13とは本体部2に結合されており、前保温布部10の左右の下縁部14は本体部2から遊離している。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
前部、後部及び股部と、前記前部、前記後部及び前記股部の下方に設けられて着用者の脚部が通される左右の裾部とを有する本体部と、
前記本体部の肌側において前記前部及び前記左右の裾部に重なるように設けられた保温布部と、を備え、
前記保温布部は、
前記前部上を上下方向に延びる左右の側縁部と、
前記股部に近接する位置で下方に開放された逆U字状に延びる股縁部と、
前記左右の裾部の前側に配置される左右の下縁部と、を有し、
前記左右の側縁部と前記股縁部と前記左右の下縁部とによって囲まれる前記保温布部の保温カバー領域が、少なくとも、着用者の下腹部と左右の鼠径部とを覆い、
前記保温布部の前記左右の側縁部と前記股縁部とは前記本体部に結合されており、前記保温布部の前記左右の下縁部は前記本体部から遊離している、下半身用衣類。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記保温布部は、前記本体部のウエスト部に最も近い上縁部を有し、
前記左右の側縁部は、前記上縁部の左右の端部に接続され、下方に向かうにつれて前中心位置から離れる左右の側方に膨出するカーブ形状をなしている、請求項1に記載の下半身用衣類。
【請求項3】
前記本体部の肌側において前記後部に重なるように設けられた別の保温布部を備え、
前記別の保温布部は、少なくとも、着用者の仙骨の部分を覆う、請求項1又は2に記載の下半身用衣類。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、下半身用衣類に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、本体部の前側に別の生地(布地)を重ねた構造の股付き衣類又は下半身用衣類が知られている。例えば特許文献1に記載される股付き衣類は、本体布材よりも高い保温性を有する保温布材を備えている。左右に1つずつ設けられた保温布材は、鼠径靱帯、長内転筋、及び縫工筋に囲まれたスカルパ三角と呼ばれる部位を覆っており、当該部位を局所的に保温する。また別の観点では、例えば特許文献2に記載される下半身用衣類のように、腹部を覆うように胴部の左右脇部で身生地に接合された右腹帯部及び左腹帯部と、胴部の左右脇部で身生地に接合された中央腹帯部34と、を備え、それぞれ伸縮性帯状生地からなる右腹帯部と左腹帯部と中央腹帯部が、下腹部で重畳するように配置された構成も知られている。この下半身用衣類では、着用者の腹部に作用する締付力が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-39849号公報
特開2019-7095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に記載の衣類は、保温部材がスカルパ三角を覆っているものの、人体における鼠径部は他の部分に比べて溝状に若干凹んでいるため、保温部材が鼠径部に密着せず、鼠径部から浮いてしまうことが考えられる。また、衣類の着用時に足を大きく動かした場合等に、股関節部の皮膚が大きく伸びるため、保温部材が大きく伸びて生地の編み目が開き、十分な保温性を得られない傾向にあった。それらのことから、保温部材の保温特性を十分に活かしきれず、温かさが損なわれる可能性があった。また特許文献2に記載の衣類は、目的が異なるため各腹帯部が鼠径部を覆っておらず、鼠径部における保温性は期待できない。
【0005】
本発明は、着用時に、保温に係る部材が鼠径部に密着しやすく、当該部材の生地が大きく伸びることを抑えることにより、温かさを維持できる下半身用衣類を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本開示の一態様に係る下半身用衣類は、前部、後部及び股部と、前部、後部及び股部の下方に設けられて着用者の脚部が通される左右の裾部とを有する本体部と、本体部の肌側において前部及び左右の裾部に重なるように設けられた保温布部と、を備え、保温布部は、前部上を上下方向に延びる左右の側縁部と、股部に近接する位置で下方に開放された逆U字状に延びる股縁部と、左右の裾部の前側に配置される左右の下縁部と、を有し、左右の側縁部と股縁部と左右の下縁部とによって囲まれる保温布部の保温カバー領域が、少なくとも、着用者の下腹部と左右の鼠径部とを覆い、保温布部の左右の側縁部と股縁部とは本体部に結合されており、保温布部の左右の下縁部は本体部から遊離している。
【0007】
[1]の下半身用衣類によれば、着用時、保温布部の保温カバー領域が、着用者の下腹部と左右の鼠径部とを覆う。保温布部は、左右の側縁部と股縁部とにおいて本体部に結合されているが、左右の下縁部は本体部から遊離している。よって、着用された際に保温布部に伸長力が加わったり、又は着用者が足を大きく動かしたりした場合においても、左右の下縁部は、保温カバー領域に向けて引っ張り上げられるようにして変形する。よって、保温カバー領域のうち、左右の鼠径部を覆っている部分の生地が引っ張られにくくなっており(大きく伸びることを抑えられており)、鼠径部の凹みにフィットしやすい。すなわち、保温布部が鼠径部に密着しやすい。また保温布部の当該部分における生地の編み目が広がりすぎないため、生地本来の保温特性も維持されやすい。これらの作用により、[1]の下半身用衣類では、着用者の下半身、特に鼠径部周辺における温かさを維持できる。
【0008】
[2]上記[1]の下半身用衣類において、保温布部は、本体部のウエスト部に最も近い上縁部を有し、左右の側縁部は、上縁部の左右の端部に接続され、下方に向かうにつれて前中心位置から離れる左右の側方に膨出するカーブ形状をなしていてもよい。保温布部の左右の側縁部がカーブ形状をなしていると、下半身用衣類が着用されたとき、まず本体部が上下に伸び、それに追従して保温布部も上下に伸びることで、平置き時よりも左右の側縁部のカーブ形状が緩くなり、保温布部が前中心位置に寄るように変形する。よって、着用者の下半身、特に下腹部をしっかりと覆い、鼠径部にも密着するため暖かさをより一層維持できる。
【0009】
[3]上記[1]又は[2]の下半身用衣類が、本体部の肌側において後部に重なるように設けられた別の保温布部を備えてもよい。別の保温布部は、少なくとも、着用者の仙骨の部分を覆っていてもよい。この構成によれば、別の保温布部が着用者の仙骨の部分を覆うため、前部のみならず後部(尻の上部)においても暖かさを維持できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、保温布部が鼠径部に密着しやく、下半身、特に鼠径部周辺における温かさを維持できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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