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公開番号2025150917
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052080
出願日2024-03-27
発明の名称水性塗料組成物、水性塗料組成物の製造方法、接着層付き基材、及びハードコート積層体
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】塗料安定性に優れ、かつ、透明性、密着性及び耐候性に優れた塗膜を形成することができる水性塗料組成物を提供する。
【解決手段】エマルション粒子(A)と、ビフェニルトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤(B)と、沸点100℃未満の非プロトン性の有機溶剤(C)と、
を、含有する、水性塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エマルション粒子(A)と、
ビフェニルトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤(B)と、
沸点100℃未満の非プロトン性の有機溶剤(C)と、
を、含有する、水性塗料組成物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記有機溶剤(C)の溶解度パラメータ(HSP値)が下記の範囲である、請求項1に記載の水性塗料組成物。
△D:10.0~20.0
△P:1.0~10.0
△H:1.0~10.0
【請求項3】
前記水性塗料組成物をイオン交換水で1000倍希釈した際の波長315nmにおける紫外線透過率が20%以下である、
請求項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項4】
前記水性塗料組成物をイオン交換水で50倍希釈した際の動的光散乱法から算出される平均粒子径が150nm以下である、
請求項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項5】
前記水性塗料組成物のpHが9.0以上である、
請求項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項6】
固形分濃度が12.5質量%以上25質量%以下である、
請求項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項7】
光安定剤(D)をさらに含む、
請求項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項8】
架橋剤(E)をさらに含む、
請求項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項9】
金属酸化物微粒子(F)をさらに含む、
請求項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の水性塗料組成物の製造方法であって、
エマルション粒子(A)を含む水溶液を撹拌し、前記撹拌した状態の前記水溶液に、有機溶剤(C)に溶解させた紫外線吸収剤(B)を滴下する工程を含む、
水性塗料組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性塗料組成物、水性塗料組成物の製造方法、接着層付き基材、及びハードコート積層体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、作業現場への衛生状態や地球環境への負荷への配慮から、塗料の水性化が望まれている。所定成分を重合して得られる水分散体は、常温あるいは加熱下で乾燥成膜した塗膜が、バリア性、耐汚染性、耐薬品性、難燃性、耐熱性、耐候性、耐擦過性、及び耐摩耗性を発現する傾向にある。しかしながら、このような水性塗料を透明性が要求される用途に用いると、屋外や紫外線に長期間曝露されることに起因し、透明性や曇りといった光学特性、変色、白化、クレーズの発生等が問題となり得る。水性塗料における紫外線による劣化を抑制するため、水性塗料中に紫外線吸収剤を含有することが望ましいが、紫外線吸収剤の多くは水に不溶であるために、水性塗料への適用が困難である、という問題点を有している。
【0003】
水性塗料の光学特性を改善するための技術として、例えば、特許文献1には、耐候性付与の目的で、紫外線吸収剤を重合体中に含有させる方法が記載されている。
また、例えば、特許文献2には、成膜助剤成分に紫外線吸収剤を溶解させ、硬化性樹脂組成物中に含有させる方法が記載されている。
さらに、例えば、特許文献3には、アクリル共重合体に紫外線吸収性基を含有させる方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-12505号公報
特開平7-173404号公報
特開2005-97631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1や特許文献2に記載されている方法は、水性塗料へ耐候性を付与する一般的な方法であるが、塗膜中の紫外線吸収剤の含有量が少なく、高い耐候性を付与することは困難である、という問題点を有している。また、疎水性が極めて高い骨格を有する紫外線吸収剤を水性塗料に適用することが困難であり、使用できる紫外線吸収剤の種類が限定される、という問題を有している。
また、特許文献3に記載されている方法においても、未だ耐候性の観点から、改善の余地がある、という問題点を有している。
【0006】
そこで本発明においては、上述した従来技術の課題に鑑み、塗料安定性に優れ、かつ、透明性、密着性及び耐候性に優れた塗膜を形成できる、水性塗料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記従来技術の課題を解決すべく鋭意検討した結果、エマルジョン粒子(A)、所定の紫外線吸収剤(B)、及び所定の有機溶剤(C)を含有する水性塗料組成物により前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
【0008】
〔1〕
エマルション粒子(A)と、
ビフェニルトリアジン骨格を有する紫外線吸収剤(B)と、
沸点100℃未満の非プロトン性の有機溶剤(C)と、
を、含有する、水性塗料組成物。
〔2〕
前記有機溶剤(C)の溶解度パラメータ(HSP値)が下記の範囲である、前記〔1〕に記載の水性塗料組成物。
△D:10.0~20.0
△P:1.0~10.0
△H:1.0~10.0
〔3〕
前記水性塗料組成物をイオン交換水で1000倍希釈した際の波長315nmにおける紫外線透過率が20%以下である、前記〔1〕又は〔2〕に記載の水性塗料組成物。
〔4〕
前記水性塗料組成物をイオン交換水で50倍希釈した際の動的光散乱法から算出される平均粒子径が150nm以下である、前記〔1〕乃至〔3〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物。
〔5〕
前記水性塗料組成物のpHが9.0以上である、前記〔1〕乃至〔4〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物。
〔6〕
固形分濃度が12.5質量%以上25質量%以下である、前記〔1〕乃至〔5〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物。
〔7〕
光安定剤(D)をさらに含む、前記〔1〕乃至〔6〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物。
〔8〕
架橋剤(E)をさらに含む、前記〔1〕乃至〔7〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物。
〔9〕
金属酸化物微粒子(F)をさらに含む、前記〔1〕乃至〔8〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物。
〔10〕
前記〔1〕乃至〔9〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物の製造方法であって、
エマルション粒子(A)を含む水溶液を撹拌し、前記撹拌した状態の前記水溶液に、有機溶剤(C)に溶解させた紫外線吸収剤(B)を滴下する工程を含む、
水性塗料組成物の製造方法。
〔11〕
基材と、
前記基材上に配される接着層と、
を、有する接着層付き基材であって、
前記接着層が、前記〔1〕乃至〔9〕のいずれか一に記載の水性塗料組成物を含む、
接着層付き基材。
〔12〕
前記〔11〕に記載の接着層付き基材と、
前記接着層付き基材上に配されるハードコート層と、
を、有する、ハードコート積層体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、塗料安定性に優れ、かつ、透明性、密着性及び耐候性に優れた塗膜を形成することができる水性塗料組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。本明細書における「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」、及びそれに対応する「メタクリル」を意味する。また、本明細書での「~」とは、特に断りがない場合、その両端の数値を上限値、及び下限値として含む意味である。
(【0011】以降は省略されています)

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