特許ウォッチ

公開番号2025150896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052051
出願日2024-03-27
発明の名称発泡壁紙
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D06N 7/00 20060101AFI20251002BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】施工性と不燃性とが両立された発泡壁紙を提供する。
【解決手段】発泡壁紙1は、紙製かつ坪量が50g/m²以上100g/m²以下の基材層10と、基材層上に設けられた発泡樹脂層20と、発泡樹脂層上に設けられた絵柄層30と、絵柄上に設けられた樹脂フィルム層40とを備える。発泡樹脂層は、樹脂成分としてエチレン-酢酸ビニル共重合体またはエチレン-不飽和カルボン酸共重合体を最も多く含有する。樹脂フィルム層は、エチレン-酢酸ビニル共重合体またはフッ素系樹脂からなる坪量10g/m²以上20g/m²以下の樹脂フィルムからなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
紙製かつ坪量が５０ｇ／ｍ
２
以上１００ｇ／ｍ
２
以下の基材層と、
前記基材層上に設けられた発泡樹脂層と、
前記発泡樹脂層上に設けられた絵柄層と、
前記絵柄層上に設けられた樹脂フィルム層と、
を備え、
前記発泡樹脂層は、樹脂成分としてエチレン－酢酸ビニル共重合体またはエチレン－不飽和カルボン酸共重合体を最も多く含有し、
前記樹脂フィルム層が、エチレン－酢酸ビニル共重合体またはフッ素系樹脂からなる坪量１０ｇ／ｍ
２
以上２０ｇ／ｍ
２
以下の樹脂フィルムからなる、
発泡壁紙。
続きを表示（約 82 文字）【請求項２】
前記発泡樹脂層は、樹脂成分１００質量部に対して６０質量部以上１２０部以下の無機充填剤を含有する、
請求項１に記載の発泡壁紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、発泡壁紙に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
基材の表側に発泡樹脂層が形成された発泡壁紙（例えば、特許文献１参照。）は、一戸建て住宅やアパート・マンション、ないしは店舗内装等に広く用いられている。
発泡壁紙は、基材の裏面に糊付けされることによって壁面等に取り付けられる。基材としては、透湿性等の観点から紙製のものが用いられることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０００－０９６４９６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
発泡壁紙においては、上述した糊付けの際に、糊の水分が経時で表出する問題を抱えている。これは、発泡壁紙の表面にベタつきを生じさせ、施工環境での粉塵の付着や、接触時の不快感をもたらす。
一方で、店舗や病院などの非住宅物件においては不特定多数の人間が出入りする関係上、建築基準法に基づく防火材料の認定が発泡壁紙に求められることも少なくない。
【０００５】
本発明は、施工性と不燃性とが両立された発泡壁紙を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、紙製かつ坪量が５０ｇ／ｍ
２
以上１００ｇ／ｍ
２
以下の基材層と、基材層上に設けられた発泡樹脂層と、発泡樹脂層上に設けられた絵柄層と、絵柄層上に設けられた樹脂フィルム層とを備える発泡壁紙である。
発泡樹脂層は、樹脂成分としてエチレン－酢酸ビニル共重合体またはエチレン－不飽和カルボン酸共重合体を最も多く含有する。
樹脂フィルム層は、エチレン－酢酸ビニル共重合体またはフッ素系樹脂からなる坪量１０ｇ／ｍ
２
以上２０ｇ／ｍ
２
以下の樹脂フィルムからなる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、施工性と不燃性とが両立された発泡壁紙を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の一実施形態に係る発泡壁紙を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明の一実施形態について、図１を参照して説明する。
図１は、本実施形態に係る発泡壁紙１の模式断面図である。発泡壁紙１は、紙製の基材層１０上に、発泡樹脂層２０、絵柄層３０、および樹脂フィルム層４０が順次形成された構成を有する。
【００１０】
基材層１０としては、例えば、壁紙用一般紙（パルプ主体のシートを既知のサイズ剤でサイズ処理したもの）；難燃紙（パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの）；水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙；上質紙；薄用紙；繊維混抄紙（パルプと合成繊維とを混合して抄紙したもの）等を例示できる。公知の壁紙用裏打紙（繊維質シート）を基材層１０として使用することもできる。
（【００１１】以降は省略されています）

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