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公開番号
2025150628
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051620
出願日
2024-03-27
発明の名称
セリア-ジルコニア系複合酸化物、及び、セリア-ジルコニア系複合酸化物の製造方法
出願人
第一稀元素化学工業株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C01G
25/00 20060101AFI20251002BHJP(無機化学)
要約
【課題】 密度が高く、比表面積が高く、且つ、OSCが高いセリア-ジルコニア系複合酸化物を提供すること。
【解決手段】 セリアとジルコニアとを含み、セリアの含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、25質量%以上75質量%以下であり、ジルコニアの含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、25質量%以上75質量%以下であり、セリアとジルコニアとの合計含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、75質量%以上であり、下記の(1)~(3)を満たすセリア-ジルコニア系複合酸化物。(1)O
2
パルス法により測定される600℃における酸素吸蔵放出能が290μmol/g以上1000μmol/g以下。(2)比表面積が15m
2
/g以上80m
2
/g以下。
(3)タップ密度が1.75g/mL以上3.00g/mL以下。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
セリアとジルコニアとを含み、
前記セリアの含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、25質量%以上75質量%以下であり、
前記ジルコニアの含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、25質量%以上75質量%以下であり、
前記セリアと前記ジルコニアとの合計含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、75質量%以上であり、
下記の(1)~(3)を満たすことを特徴とするセリア-ジルコニア系複合酸化物。
(1)O
2
パルス法により測定される600℃における酸素吸蔵放出能が290μmol/g以上1000μmol/g以下。
(2)比表面積が15m
2
/g以上80m
2
/g以下。
(3)タップ密度が1.75g/mL以上3.00g/mL以下。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記比表面積が30m
2
/g以上80m
2
/g以下であることを特徴とする請求項1に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
【請求項3】
前記比表面積が40m
2
/g以上80m
2
/g以下であることを特徴とする請求項1に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
【請求項4】
前記タップ密度が1.8g/mL以上2.8g/mL以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
【請求項5】
前記タップ密度が1.85g/mL以上2.6g/mL以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
【請求項6】
前記セリアの含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、35質量%以上70質量%以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
【請求項7】
Ce、Pm以外の希土類元素の酸化物を一種以上含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
【請求項8】
粒子径D
90
が8μm以上80μm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
【請求項9】
セリウム及びジルコニウムを含む原料塩の水溶液を塩基で中和してセリア-ジルコニア複合酸化物の前駆体を得る工程1と、
得られた前記前駆体に酸化剤を添加する工程2と、
前記工程2により得られた懸濁液を固液分離し、1.5MPa以上の加圧を行う工程3と、
前記工程3により得られた固形物に、含水率90質量%以上となるように水を混合する工程4と、
前記工程4により得られた混合物を熱処理する工程5と
を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セリア-ジルコニア系複合酸化物、及び、セリア-ジルコニア系複合酸化物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、排ガス規制の強化が進み、中でも窒素酸化物(NOx)に対する規制値が厳しくなっており、浄化性能に優れた排ガス浄化触媒の必要性が高まっている。
【0003】
従来、排ガス浄化触媒の担体用途として、セリウム元素及びジルコニウム元素を含有する複合酸化物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/049525号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複合酸化物の粉末を排ガス浄化触媒として利用する際、複合酸化物はPt、Pd、Rhなどの触媒金属元素の担体として用いられる。触媒金属元素を担持した粉末をハニカムに塗付して使用するため、塗布層の厚みが大きくなると圧力損失も大きくなる。このため、粉末を塗布できる厚みには制限があり、ハニカムの単位表面積あたりに高密度な塗付層を形成することが、浄化性能の向上に対して重要である。
その一方で、一般に、触媒金属元素の担体としての複合酸化物は、高い比表面積を有する多孔質材料であることが浄化性能の向上にとって重要である。しかしながら、高い比表面積を得ようとするとかさ高くなり、基材への塗布量が制限されることとなる。
また、高い酸素吸蔵放出能(以下、「OSC」ともいう)を有することが望まれる。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、密度が高く、比表面積が高く、且つ、OSCが高いセリア-ジルコニア系複合酸化物を提供することにある。また、当該セリア-ジルコニア系複合酸化物を得ることが可能なセリア-ジルコニア系複合酸化物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題に対して、鋭意研究を行った。その結果、密度が高く、比表面積が高く、且つ、OSCが高いセリア-ジルコニア系複合酸化物の製造に成功し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下を提供する。
[1]セリアとジルコニアとを含み、
前記セリアの含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、25質量%以上75質量%以下であり、
前記ジルコニアの含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、25質量%以上75質量%以下であり、
前記セリアと前記ジルコニアとの合計含有量が、セリア-ジルコニア系複合酸化物全体に対して、75質量%以上であり、
下記の(1)~(3)を満たすことを特徴とするセリア-ジルコニア系複合酸化物。
(1)O
2
パルス法により測定される600℃における酸素吸蔵放出能が290μmol/g以上1000μmol/g以下。
(2)比表面積が15m
2
/g以上80m
2
/g以下。
(3)タップ密度が1.75g/mL以上3.00g/mL以下。
【0009】
前記構成によれば、セリアとジルコニアとを前記数値範囲内で含むため、高いOSCを実現できる。また、前記(1)~前記(3)を満たすため、密度が高く、比表面積が高く、且つ、OSCが高いといえる。このようなセリア-ジルコニア系複合酸化物は、排ガス浄化触媒の担体として有用である。
【0010】
さらに、本発明は、以下を提供する。
[2]前記比表面積が30m
2
/g以上80m
2
/g以下であることを特徴とする前記[1]に記載のセリア-ジルコニア系複合酸化物。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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