TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025149589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024050331
出願日2024-03-26
発明の名称コンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置
出願人国立大学法人大阪大学,八尾市
代理人個人,個人
主分類G16H 50/30 20180101AFI20251001BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】個人の健康寿命及び寿命を推定するためのコンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】コンピュータプログラムは、個人の年齢及び性別、並びに個人の状況を表した状況情報を取得し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、健康寿命モデルを用いて個人の健康寿命の推定値を計算し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、寿命モデルを用いて個人の寿命の推定値を計算し、計算した健康寿命及び寿命の推定値を出力する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
個人の年齢及び性別、並びに個人の状況を表した状況情報を取得し、
取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、健康寿命モデルを用いて個人の健康寿命の推定値を計算し、
取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、寿命モデルを用いて個人の寿命の推定値を計算し、
計算した健康寿命及び寿命の推定値を出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記健康寿命モデルは、年齢、性別及び前記状況情報、並びに人が夫々の年齢になった時点から所定期間に健康を喪失する確率の標準値を用いて、個人が夫々の年齢になった時点から所定期間に健康を喪失する確率の推定値を表したモデルであり、
前記健康寿命モデルを用いて計算される、取得した年齢から未来の夫々の年齢までに健康を喪失する確率である累積健康喪失確率、又は1から前記累積健康喪失確率を減算した累積健康維持確率に基づいて、個人の健康寿命の推定値を計算し、
前記寿命モデルは、年齢、性別及び前記状況情報、並びに人が夫々の年齢になった時点から所定期間に死亡する確率の標準値を用いて、個人が夫々の年齢になった時点から所定期間に死亡する確率の推定値を表したモデルであり、
前記健康寿命モデルを用いて計算される、取得した年齢から未来の夫々の年齢までに死亡する確率である累積死亡率、又は1から前記累積死亡率を減算した累積生存確率に基づいて、個人の寿命の推定値を計算する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記健康寿命モデルは、
個人の状況が健康へ及ぼす影響の大きさを、年齢と前記状況情報に含まれる少なくとも一部の複数の項目との線形和で表し、
前記線形和を指数としネイピア数を底とした指数関数を指数とし、人が夫々の年齢になった時点から一年間に健康を喪失する確率の標準値を底とした二重指数関数により、個人が夫々の年齢になった時点から一年間に健康を喪失する確率の推定値を表したモデルであり、
前記健康寿命モデルと、性別に予め定められている前記標準値と、性別に予め定められている、前記線形和において年齢及び前記複数の項目の夫々に乗じられる係数とを用いて、取得した年齢から未来の夫々の年齢までに健康を喪失する確率である累積健康喪失確率、又は1から前記累積健康喪失確率を減算した累積健康維持確率を計算し、
前記累積健康喪失確率又は前記累積健康維持確率が所定値になる年齢を、個人の健康寿命の推定値とする
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記寿命モデルは、
個人の状況が寿命へ及ぼす影響の大きさを、年齢と前記状況情報に含まれる少なくとも一部の複数の項目に含まれる前記複数の項目との線形和で表し、
前記線形和を指数としネイピア数を底とした指数関数を指数とし、人が夫々の年齢になった時点から一年間に死亡する確率の標準値を底とした二重指数関数により、個人が夫々の年齢になった時点から一年間に死亡する確率の推定値を表したモデルであり、
前記寿命モデルと、性別に予め定められている前記標準値と、性別に予め定められている、前記線形和において年齢及び前記複数の項目の夫々に乗じられる係数とを用いて、取得した年齢から未来の夫々の年齢までに死亡する確率である累積死亡率、又は1から前記累積死亡率を減算した累積生存確率を計算し、
前記累積死亡率又は前記累積生存確率が所定値になる年齢を、個人の健康寿命の推定値とする
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記係数を、取得した前記状況情報の一部の内容に応じて選択する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項3又は4に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
取得した前記状況情報に含まれる少なくとも一部の複数の項目の夫々が健康寿命又は寿命の推定値に与える影響の大きさを計算し、
前記複数の項目の中で、健康寿命又は寿命の推定値に与える影響が他の項目よりも大きい項目を出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
出力した項目が健康寿命又は寿命の推定値に与える影響の大きさを出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
取得した前記状況情報の一部を変更する指示を取得し、
取得した指示に従って変更した前記状況情報に応じて、個人の健康寿命又は寿命の推定値を修正し、
修正した健康寿命又は寿命の推定値を出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記状況情報は、個人の食生活の習慣、個人の行動の習慣、個人の健康状態、又は個人の社会的な状況を含む
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記健康寿命モデルは、年齢、性別及び前記状況情報を入力した場合に個人の健康寿命の推定値を出力する学習済モデルであるか、又は、
前記寿命モデルは、年齢、性別及び前記状況情報を入力した場合に個人の寿命の推定値を出力する学習済モデルである
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のコンピュータプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、個人の健康寿命及び寿命を推定するためのコンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
平均寿命は、統計に基づき、国又は自治体に属する集団に対して計算される。個人の寿命は平均寿命と同等とは限らず、個人の寿命を推定したいというニーズがある。個人の寿命は、現在の年齢、性別、及び健康状態等の個人の状況に影響される。特許文献1には、学習済モデルを用いて、個人の体調情報に応じて個人の期待余命を推定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-145057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
集団の健康状態を表す指標として、健康寿命がある。健康寿命は、生涯で健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間である。例えば、要介護度が要介護2以上に認定された年齢の平均が健康寿命として用いられることがある。健康寿命は、統計に基づいて集団に対して計算される。個人の健康管理のために、集団の健康寿命だけではなく、個人の健康寿命を推定したいというニーズがある。
【0005】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、個人の健康寿命及び寿命を推定するためのコンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係るコンピュータプログラムは、個人の年齢及び性別、並びに個人の状況を表した状況情報を取得し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、健康寿命モデルを用いて個人の健康寿命の推定値を計算し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、寿命モデルを用いて個人の寿命の推定値を計算し、計算した健康寿命及び寿命の推定値を出力する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0007】
本発明の一形態に係る情報処理方法は、個人の年齢及び性別、並びに個人の状況を表した状況情報を取得し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、健康寿命モデルを用いて個人の健康寿命の推定値を計算し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、寿命モデルを用いて個人の寿命の推定値を計算し、計算した健康寿命及び寿命の推定値を出力することを特徴とする。
【0008】
本発明の一形態に係る情報処理装置は、演算部を備え、前記演算部は、個人の年齢及び性別、並びに個人の状況を表した状況情報を取得し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、健康寿命モデルを用いて個人の健康寿命の推定値を計算し、取得した年齢、性別及び前記状況情報に応じて、寿命モデルを用いて個人の寿命の推定値を計算し、計算した健康寿命及び寿命の推定値を出力することを特徴とする。
【0009】
本発明の一形態においては、個人の年齢、性別及び状況情報に応じて、健康寿命及び寿命の推定値が計算され、健康寿命及び寿命の推定値が出力される。健康寿命モデルを用いて個人の健康寿命の推定値が計算され、寿命モデルを用いて個人の寿命の推定値が計算される。集団の健康寿命及び寿命ではなく、個人の状況に即した健康寿命及び寿命が推定される。個人は、自己の健康寿命及び寿命を知り、健康管理に役立てることができる。
【発明の効果】
【0010】
個人の状況に即した健康寿命及び寿命が推定される等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

国立大学法人大阪大学
細胞シート
3か月前
国立大学法人大阪大学
モータ装置
2日前
国立大学法人大阪大学
ロボットハンド
1か月前
国立大学法人大阪大学
眼瞼痙攣緩和具
2か月前
国立大学法人大阪大学
原子力発電装置
4か月前
国立大学法人大阪大学
半月板の治療薬
24日前
国立大学法人大阪大学
内視鏡システム
4か月前
国立大学法人大阪大学
漏洩情報抑制回路
2か月前
国立大学法人大阪大学
試料中の標的物質の検出
25日前
国立大学法人大阪大学
化学反応方法及び反応装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
電池
3か月前
国立大学法人大阪大学
電気泳動装置および電気泳動法
1か月前
大和ハウス工業株式会社
反応装置
5日前
大和ハウス工業株式会社
反応装置
5日前
大和ハウス工業株式会社
反応装置
4か月前
国立大学法人大阪大学
化合物の製造方法、及び金属多核錯体
1か月前
川崎重工業株式会社
ゼオライト触媒
11日前
国立大学法人大阪大学
タンパク質間相互作用を可視化する方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
ねじり疲労評価方法
4か月前
国立大学法人大阪大学
溶融試料浮遊装置および溶融試料浮遊方法
3日前
株式会社トクヤマ
ケトン誘導体の製造方法
2か月前
国立大学法人大阪大学
ナノダイヤモンドの製造方法および製造装置
3か月前
株式会社ジャパンディスプレイ
液晶光学素子
4か月前
セイコーグループ株式会社
生体電位計測装置
23日前
セイコーグループ株式会社
生体電位計測装置
23日前
日東紡績株式会社
二酸化炭素の吸収又は脱着剤
2か月前
株式会社塚田メディカル・リサーチ
カテーテル
3か月前
株式会社アイシン
フッ化物イオン電池用電解液
2日前
国立大学法人大阪大学
セミクラスレートハイドレートおよびその製造方法
3か月前
国立大学法人大阪大学
治具、システム、方法及びコンピュータプログラム
4か月前
国立大学法人大阪大学
トラッキング装置、トラッキング方法及びプログラム
3か月前
株式会社神戸製鋼所
超音波送受信方法および該装置
4か月前
ウシオ電機株式会社
半導体レーザ素子および発光装置
13日前
ウシオ電機株式会社
半導体レーザ素子および発光装置
9日前
日東紡績株式会社
電池用活物質、電池用電極及び電池
4日前
エヌ・イーケムキャット株式会社
還元的アミノ化触媒
2か月前
続きを見る