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公開番号2025145063
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045044
出願日2024-03-21
発明の名称熱管理システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B60L 58/26 20190101AFI20250926BHJP(車両一般)
要約【課題】熱媒体中の気泡の量を低減しつつ、必要に応じてリザーブタンクから切り離された流路に熱媒体を流すことができる熱管理システムを提供する。
【解決手段】熱媒体を用いて車両の熱管理を行う熱管理システムが、リザーブタンクが設けられていない第1流路と、リザーブタンクが設けられた第2流路と、第1流路および第2流路の連結/切離しを切替え可能に構成される切替装置と、切替装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、予め設定された1つ以上のトリガ条件の少なくとも1つが成立するときに所定の要件を満たしていれば連結制御を実行する。上記1つ以上のトリガ条件は、熱媒体の交換に関する指示が、車両に接続された外部ツールから制御装置に送信されたことと、車両から補機バッテリが取り外された後、制御装置が再起動されたことと、所定条件下で積算される車両のトリップ回数の積算値が所定値に達したこととの少なくとも1つを含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両の熱管理を行う熱管理システムであって、
リザーブタンクが設けられていない第1流路と、
リザーブタンクが設けられた第2流路と、
前記第1流路および前記第2流路の連結/切離しを切替え可能に構成される切替装置と、
前記切替装置を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、予め設定された1つ以上のトリガ条件の少なくとも1つが成立するときに所定の要件を満たしていれば、前記切替装置によって連結された前記第1流路および前記第2流路に熱媒体を流通させる連結制御を実行するように構成され、
前記1つ以上のトリガ条件は、
前記熱媒体の交換に関する指示が、前記車両に接続された外部ツールから前記制御装置に送信されたことと、
前記車両から補機バッテリが取り外された後、前記制御装置が再起動されたことと、
所定条件下で積算される前記車両のトリップ回数の積算値が所定値に達したことと、
の少なくとも1つを含む、熱管理システム。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記第1流路および前記第2流路を流れる前記熱媒体のエア抜きが完了するまで前記連結制御が継続的に実行されるように前記切替装置を制御する、請求項1に記載の熱管理システム。
【請求項3】
前記1つ以上のトリガ条件は、前記所定条件下で積算される前記車両のトリップ回数の積算値が前記所定値に達したことを含み、
前記制御装置は、前記第1流路および前記第2流路が連結された状態に維持される時間が所定時間に到達していない条件下で前記車両のトリップ回数を積算し、当該トリップ回数の積算値が前記所定値に達したときに前記所定の要件を満たしていれば前記連結制御を実行する、請求項1または2に記載の熱管理システム。
【請求項4】
前記所定の要件は、前記車両の駆動輪を回転させる車両駆動装置が作動状態になってから所定時間経過したことを含む、請求項1または2に記載の熱管理システム。
【請求項5】
前記制御装置は、パラメータの値を記憶する記憶装置を備え、
前記制御装置は、前記所定条件下での前記車両のトリップ回数が増えるたびに前記パラメータの値を更新するように構成され、
前記車両に接続された外部ツールから前記熱媒体の交換に関する指示を受けると、前記パラメータの値は第1の値になり、
前記車両から前記補機バッテリが取り外された後、前記制御装置が再起動されると、前記パラメータの値は第2の値になる、請求項1または2に記載の熱管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱管理システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特開2023-063735号公報(特許文献1)には、冷却液回路を備える温度制御システムが開示されている。この冷却液回路には、冷却液が流れる第1~第5経路と、五方弁と、リザーブタンクとが設けられている。第1~第5経路の各々は、一端が五方弁に、他端がリザーブタンクに接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-063735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたシステムでは、例えば冷却液のような熱媒体が流れる第1~第5経路がいずれもリザーブタンクに接続されている。ただし、車両の構造によっては、切替装置(例えば五方弁)によって接続され得る全ての経路(流路)をリザーブタンクに接続することは困難な場合がある。こうした車両の熱管理システムにおいては、切替装置によって接続され得る複数の流路が、リザーブタンクから切り離された流路を含むことがある。しかしながら、リザーブタンクから切り離された流路では、その流路を流れる熱媒体中にエア(気泡)が発生および/または残留しやすくなる。熱媒体中の気泡の量が多くなると、熱媒体を循環させるポンプの劣化および/または過回転が促進される。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、熱媒体中の気泡の量を低減しつつ、必要に応じてリザーブタンクから切り離された流路に熱媒体を流すことができる熱管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る熱管理システムは、車両の熱管理を行うように構成される。熱管理システムは、リザーブタンクが設けられていない第1流路と、リザーブタンクが設けられた第2流路と、第1流路および第2流路の連結/切離しを切替え可能に構成される切替装置と、切替装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、予め設定された1つ以上のトリガ条件の少なくとも1つが成立するときに所定の要件を満たしていれば、切替装置によって連結された第1流路および第2流路に熱媒体を流通させる連結制御を実行するように構成される。上記1つ以上のトリガ条件は、熱媒体の交換に関する指示が、車両に接続された外部ツールから制御装置に送信されたこと(第1トリガ条件)と、車両から補機バッテリが取り外された後、制御装置が再起動されたこと(第2トリガ条件)と、所定条件下で積算される車両のトリップ回数の積算値が所定値に達したこと(第3トリガ条件)との少なくとも1つを含む。
【0007】
上記構成では、切替装置によって第1流路と第2流路とを切り離すことができる。これにより、第1流路と第2流路とで別々に車両の熱管理を行うことが可能になる。しかし、リザーブタンクから切り離された第1流路内の熱媒体に気泡が発生するかもしれない。そこで、上記制御装置は、連結された第1流路および第2流路に熱媒体を流通させる制御(連結制御)を実行する。リザーブタンクが設けられた第2流路に第1流路が接続されることで、第1流路内の熱媒体のエア抜きが行われる。しかも、上記第1~第3トリガ条件の各々は、エア抜きが必要になる程度に熱媒体中の気泡の量が多くなったタイミングで成立しやすい。上記第1~第3トリガ条件の少なくとも1つが設定されていることで、適切なタイミングで連結制御(エア抜き)を実行しやすくなる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、熱媒体中の気泡の量を低減しつつ、必要に応じてリザーブタンクから切り離された流路に熱媒体を流すことができる熱管理システムを提供可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る熱管理システムの熱管理回路を示す図である。
本実施形態に係る熱管理システムが適用された車両を示す図である。
本実施形態に係る熱管理システムの制御装置の構成を示す図である。
本実施形態の熱管理に係る制御について説明するための図である。
本実施形態のパラメータ設定に係る処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る熱管理システムの動作について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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