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公開番号2025143852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043313
出願日2024-03-19
発明の名称吸気装置の被水防止構造
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60K 13/02 20060101AFI20250925BHJP(車両一般)
要約【課題】冠水路における車両前進時および車両後退時の両方で吸気ダクトの吸気口に水が浸入することを防止することができる吸気装置の被水防止構造を提供すること。
【解決手段】吸気ダクト20の前端部に、吸気口21を下方および車両幅方向の外側から包囲する包囲壁31A、31Bを設け、包囲壁31A、31Bは、吸気口21よりも車両前後方向で前方に延伸し、吸気口21の中心Cよりも車両幅方向で内側に延伸し、吸気口21の中心Cよりも車両上下方向で上方に延伸している。吸気ダクト20の前端部に、吸気ダクト20の前端部の下面と、吸気ダクト20の前端部の車両幅方向の外側の面とに接し、上下方向、かつ、車両幅方向の外側に延伸する後部壁32を設け、包囲壁31A、31Bは、後部壁32の延伸方向の先端部に連続し、後部壁32の延伸方向の先端部から前方に向かって延伸している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車体フロアの下部で車両前後方向に延伸する左右で一対の車体フレームと、
前記車体フレームの車両幅方向の内側、かつ、前輪の後方に配置されたエンジンと、
前記車体フロアの下方、かつ、前記車体フレームの車両幅方向の外側の近傍において、前後方向に延伸し、前記エンジンに送る空気を取り込む吸気ダクトと、を備え、
前記吸気ダクトの前端部に前方を向いて開口する吸気口が形成され、
前記吸気口が、車両の外板を構成する壁部の後方の近傍に配置された吸気装置の被水防止構造であって、
前記吸気ダクトの前端部に、前記吸気口を下方および車両幅方向の外側から包囲する包囲壁を設け、
前記包囲壁は、前記吸気口よりも車両前後方向で前方に延伸し、前記吸気口の中心よりも車両幅方向で内側に延伸し、前記吸気口の中心よりも車両上下方向で上方に延伸していることを特徴とする吸気装置の被水防止構造。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記吸気ダクトの前端部に、前記吸気ダクトの前端部の下面と、前記吸気ダクトの前端部の車両幅方向の外側の面とに接し、上下方向、かつ、車両幅方向の外側に延伸する後部壁を設け、
前記包囲壁は、前記後部壁の延伸方向の先端部に連続し、前記後部壁の延伸方向の先端部から前方に向かって延伸していることを特徴とする請求項1に記載の吸気装置の被水防止構造。
【請求項3】
前記包囲壁の下方に、前記吸気口および前記包囲壁を下方から覆う下部隔壁が配置され、
前記下部隔壁は、前記壁部から前記吸気口および前記包囲壁よりも後方に延伸し、車両幅方向で、前記包囲壁の車両幅方向の外側端部よりも外側に延伸し、かつ、前記包囲壁の車両幅方向の内側端部よりも内側に延伸していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸気装置の被水防止構造。
【請求項4】
前記吸気ダクトは、前記包囲壁と前記下部隔壁の間を通過して前記吸気ダクトの下部と前記壁部とを接続する支持部を有し、
前記支持部は、前記吸気ダクトの下部における前記包囲壁の後方、かつ、前記下部隔壁の上方の位置から下方に延びた後に前方に湾曲して前記壁部に接続され、
前記支持部の上端縁は前記包囲壁に接近し、前記支持部の下端縁は前記下部隔壁に接近していることを特徴とする請求項3に記載の吸気装置の被水防止構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸気装置の被水防止構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、キャブオーバー型自動車において、吸気ダクトの吸気口をラジエータの後方の位置において車体外側方向に開口させることで、冠水路の走行時等に吸気ダクト内に水が容易に侵入することを防止する吸気装置の吸気口構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3114002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術にあっては、吸気ダクトの吸気口をラジエータ後方に配置し、かつ、吸気口を車体外側方向に向けて開口しているため、車両前進時は水の侵入を防ぐことが可能であるが、車両後退時に吸気口に水が浸入する恐れがあった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、冠水路における車両前進時および車両後退時の両方で吸気ダクトの吸気口に水が浸入することを防止することができる吸気装置の被水防止構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車体フロアの下部で車両前後方向に延伸する左右で一対の車体フレームと、前記車体フレームの車両幅方向の内側、かつ、前輪の後方に配置されたエンジンと、前記車体フロアの下方、かつ、前記車体フレームの車両幅方向の外側の近傍において、前後方向に延伸し、前記エンジンに送る空気を取り込む吸気ダクトと、を備え、前記吸気ダクトの前端部に前方を向いて開口する吸気口が形成され、前記吸気口が、車両の外板を構成する壁部の後方の近傍に配置された吸気装置の被水防止構造であって、前記吸気ダクトの前端部に、前記吸気口を下方および車両幅方向の外側から包囲する包囲壁を設け、前記包囲壁は、前記吸気口よりも車両前後方向で前方に延伸し、前記吸気口の中心よりも車両幅方向で内側に延伸し、前記吸気口の中心よりも車両上下方向で上方に延伸していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このように本発明によれば、冠水路における車両前進時および車両後退時の両方で吸気ダクトの吸気口に水が浸入することを防止することができる吸気装置の被水防止構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施例に係る吸気装置の被水防止構造を備える車両の右側面図である。
図2は、本発明の一実施例に係る吸気装置の被水防止構造を備える吸気ダクトの斜視図である。
図3は、本発明の一実施例に係る吸気装置の被水防止構造を備える吸気ダクトの正面図である。
図4は、本発明の一実施例に係る吸気装置の被水防止構造を備える吸気ダクトの平面図である。
図5は、本発明の一実施例に係る吸気装置の被水防止構造を備える吸気ダクトの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る吸気装置の被水防止構造は、車体フロアの下部で車両前後方向に延伸する左右で一対の車体フレームと、車体フレームの車両幅方向の内側、かつ、前輪の後方に配置されたエンジンと、車体フロアの下方、かつ、車体フレームの車両幅方向の外側の近傍において、前後方向に延伸し、エンジンに送る空気を取り込む吸気ダクトと、を備え、吸気ダクトの前端部に前方を向いて開口する吸気口が形成され、吸気口が、車両の外板を構成する壁部の後方の近傍に配置された吸気装置の被水防止構造であって、吸気ダクトの前端部に、吸気口を下方および車両幅方向の外側から包囲する包囲壁を設け、包囲壁は、吸気口よりも車両前後方向で前方に延伸し、吸気口の中心よりも車両幅方向で内側に延伸し、吸気口の中心よりも車両上下方向で上方に延伸していることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る吸気装置の被水防止構造は、冠水路における車両前進時および車両後退時の両方で吸気ダクトの吸気口に水が浸入することを防止することができる。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の一実施例に係る吸気装置の被水防止構造について、図面を用いて説明する。図1~図5は、本発明の一実施例に係る吸気装置の被水防止構造を示す図である。図1~図5において、上、下、右、左で示す方向は、運転席から見た方向である。
(【0011】以降は省略されています)

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