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公開番号2025141932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2025040301
出願日2025-03-13
発明の名称人工タンパク質繊維、繊維構造体、染色された人工タンパク質繊維の製造方法、人工タンパク質繊維の染色方法及び人工タンパク質繊維用染色剤
出願人Spiber株式会社,天野エンザイム株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類D06P 3/24 20060101AFI20250919BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維、上記人工タンパク質繊維から得られる繊維構造体、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維の製造方法、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維の染色方法及び染色堅牢度に優れる人工タンパク質繊維用染色剤を提供すること。
【解決手段】
人工タンパク質を含む人工タンパク質繊維であって、ミロセシウム・ベルカリア若しくはバチルス・サチルス由来のビリルビンオキシターゼ(EC1.3.3.5)又はラッカーゼ(EC1.10.3.2)を含む染色剤にて染色されている人工タンパク質繊維、上記人工タンパク質繊維から得られる繊維構造体、上記人工タンパク質繊維の製造方法、人工タンパク質繊維の染色方法及び上記人工タンパク質繊維用染色剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
人工タンパク質を含む人工タンパク質繊維であって、
オキシダーゼを含む染色剤にて染色されている
人工タンパク質繊維。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記オキシダーゼが、ビリルビンオキシターゼ(EC1.3.3.5)又はラッカーゼ(EC1.10.3.2)である、請求項1に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項3】
前記オキシダーゼが、微生物由来のオキシダーゼである、請求項1に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項4】
前記オキシダーゼがミロセシウム属若しくはバチルス族の微生物由来のビリルビンオキシダーゼ、又は、トラメテス族の微生物由来のラッカーゼである、請求項3に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項5】
前記オキシダーゼがミロセシウム・ベルカリア若しくはバチルス・サチルス由来のビリルビンオキシターゼ、又は、トラメテス・エスピー若しくはトラメテス・ベルシカラー由来のラッカーゼである、請求項4に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項6】
前記染色剤が、インドール誘導体又はインドリン誘導体からなる酸化染料を更に含む、請求項1に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項7】
前記酸化染料が、5,6-ジヒドロキシインドリン、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、4-ヒドロキシ-5-メトキシインドリン、6-ヒドロキシ-7-メトキシインドリン、6,7-ジヒドロキシインドリン、4,5-ジヒドロキシインドリン、4-メトキシ-6-ヒドロキシインドリン、N-ヘキシル-5,6-ジヒドロキシインドリン、2-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、3-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、4-ヒドロキシインドリン、2,3-ジメチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、2-メチル-5-エチル-6-ヒドロキシインドリン、2-メチル-5-ヒドロキシ-6-β-ヒドロキシエチルインドリン、4-ヒドロキシプロピルインドリン、2-ヒドロキシ-3-メトキシインドリン、6-ヒドロキシ-5-メトキシインドリン、6-ヒドロキシインドリン、5-ヒドロキシインドリン、7-ヒドロキシインドリン、7-アミノインドリン、5-アミノインドリン、4-アミノインドリン、5,6-ジヒドロキシインドリン-2-カルボン酸、1-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、4,5-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドール、6,7-ジヒドロキシインドール、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-ヘキシル-5,6-ジヒドロキシインドール、2-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、3-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、2,3-ジメチル-5,6-ジヒドロキシインドール、2-メチル-5-エチル-6-ヒドロキシインドール、2-メチル-5-ヒドロキシ-6-β-ヒドロキシエチルインドール、4-ヒドロキシプロピルインドール、2-ヒドロキシ-3-メトキシインドール、4-ヒドロキシ-5-メトキシインドール、6-ヒドロキシ-7-メトキシインドール、6-ヒドロキシ-5-メトキシインドール、6-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、7-アミノインドール、6-アミノインドール、5-アミノインドール、4-アミノインドール、5,6-ジヒドロキシインド-ル-2-カルボン酸及び1-メチル-5,6-ジヒドロキシインドールからなる群より選択される酸化染料である、請求項6に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項8】
前記人工タンパク質が、人工構造タンパク質である、請求項1~7のいずれか1項に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項9】
前記人工構造タンパク質が、反復配列を含むアミノ酸配列を有している請求項8に記載の人工タンパク質繊維。
【請求項10】
前記人工構造タンパク質が、(A)nモチーフを含むアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列は、天然由来のタンパク質のアミノ酸配列とは異なるものであり、前記(A)nモチーフは2~27アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示し、かつ(A)nモチーフ中の全アミノ酸残基数に対するアラニン残基数が40%以上であり、(A)nモチーフが複数個存在する場合、それらの(A)nモチーフは互いに同一のアミノ酸配列でもよく、異なるアミノ酸配列でもよい、請求項9に記載の人工タンパク質繊維。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工タンパク質繊維、繊維構造体、染色された人工タンパク質繊維の製造方法、人工タンパク質繊維の染色方法及び人工タンパク質繊維用染色剤に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保全意識の高まりから、各種の分野で石油由来の素材からの脱却が求められており、繊維の使用分野においても、例えば、シルクやウール等の天然のタンパク質繊維が、衣料用途に限らず、生活用資材用途、或いは産業用途等、様々な用途に用いられてきている。
【0003】
このような様々な用途において、天然タンパク質繊維を染色して用いることが検討されている。
例えば、特許文献1には、ミロセシウム・ベルカリア又はバチルス・サチルス由来のビリルビンオキシダーゼ(EC1.3.3.5)を含む、ケラチン繊維染色用の染色剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2013/099034号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、天然のタンパク質繊維は、工業的な大量生産が困難であるといった欠点を有しているため、天然タンパク質繊維の代替品として、人工タンパク質を含む人工タンパク質繊維が提案されて(例えば、国際公開第2013/065650号)、様々な用途への検討が進められている。
このような人工タンパク質繊維は、多くの場合所望の色に染色されて各種の用途に用いられるが、それらの用途では、退色が抑えられる染色堅牢度が求められる。
【0006】
本発明は、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維、上記人工タンパク質繊維から得られる繊維構造体、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維の製造方法、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維の染色方法及び染色堅牢度に優れる人工タンパク質繊維用染色剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の代表的な態様を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0008】
<1> 人工タンパク質を含む人工タンパク質繊維であって、
オキシダーゼを含む染色剤にて染色されている
人工タンパク質繊維。
<2> 前記オキシダーゼが、ビリルビンオキシターゼ(EC1.3.3.5)又はラッカーゼ(EC1.10.3.2)である、<1>に記載の人工タンパク質繊維。
<3> 前記オキシダーゼが、微生物由来のオキシダーゼである、<1>に記載の人工タンパク質繊維。
<4> 前記オキシダーゼがミロセシウム属若しくはバチルス族の微生物由来のビリルビンオキシダーゼ、又は、トラメテス族の微生物由来のラッカーゼである、<3>に記載の人工タンパク質繊維。
<5> 前記オキシダーゼがミロセシウム・ベルカリア若しくはバチルス・サチルス由来のビリルビンオキシターゼ、又は、トラメテス・エスピー若しくはトラメテス・ベルシカラー由来のラッカーゼである、<4>に記載の人工タンパク質繊維。
<6> 前記染色剤が、インドール誘導体又はインドリン誘導体からなる酸化染料を更に含む、<1>に記載の人工タンパク質繊維。
<7> 前記酸化染料が、5,6-ジヒドロキシインドリン、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、4-ヒドロキシ-5-メトキシインドリン、6-ヒドロキシ-7-メトキシインドリン、6,7-ジヒドロキシインドリン、4,5-ジヒドロキシインドリン、4-メトキシ-6-ヒドロキシインドリン、N-ヘキシル-5,6-ジヒドロキシインドリン、2-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、3-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、4-ヒドロキシインドリン、2,3-ジメチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、2-メチル-5-エチル-6-ヒドロキシインドリン、2-メチル-5-ヒドロキシ-6-β-ヒドロキシエチルインドリン、4-ヒドロキシプロピルインドリン、2-ヒドロキシ-3-メトキシインドリン、6-ヒドロキシ-5-メトキシインドリン、6-ヒドロキシインドリン、5-ヒドロキシインドリン、7-ヒドロキシインドリン、7-アミノインドリン、5-アミノインドリン、4-アミノインドリン、5,6-ジヒドロキシインドリン-2-カルボン酸、1-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、4,5-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドール、6,7-ジヒドロキシインドール、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-ヘキシル-5,6-ジヒドロキシインドール、2-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、3-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、2,3-ジメチル-5,6-ジヒドロキシインドール、2-メチル-5-エチル-6-ヒドロキシインドール、2-メチル-5-ヒドロキシ-6-β-ヒドロキシエチルインドール、4-ヒドロキシプロピルインドール、2-ヒドロキシ-3-メトキシインドール、4-ヒドロキシ-5-メトキシインドール、6-ヒドロキシ-7-メトキシインドール、6-ヒドロキシ-5-メトキシインドール、6-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、7-アミノインドール、6-アミノインドール、5-アミノインドール、4-アミノインドール、5,6-ジヒドロキシインド-ル-2-カルボン酸及び1-メチル-5,6-ジヒドロキシインドールからなる群より選択される酸化染料である、<6>に記載の人工タンパク質繊維。
<8> 前記人工タンパク質が、人工構造タンパク質である、<1>~<7>のいずれか1つに記載の人工タンパク質繊維。
<9> 前記人工構造タンパク質が、反復配列を含むアミノ酸配列を有している<8>に記載の人工タンパク質繊維。
<10> 前記人工構造タンパク質が、(A)nモチーフを含むアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列は、天然由来のタンパク質のアミノ酸配列とは異なるものであり、前記(A)nモチーフは2~27アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示し、かつ(A)nモチーフ中の全アミノ酸残基数に対するアラニン残基数が40%以上であり、(A)nモチーフが複数個存在する場合、それらの(A)nモチーフは互いに同一のアミノ酸配列でもよく、異なるアミノ酸配列でもよい、<9>に記載の人工タンパク質繊維。
<11> 前記人工タンパク質が、人工フィブロインである、<10>に記載の人工タンパク質繊維。
<12> <1>~<11>のいずれか1つに記載の人工タンパク質繊維から形成される繊維構造体。
<13> オキシダーゼを含む染色剤を用いて人工タンパク質原料繊維を染色する工程を含む、
染色された人工タンパク質繊維の製造方法。
<14> オキシダーゼを含む染色剤にてフィブロイン繊維を処理する工程を含む、
人工タンパク質繊維の染色方法。
<15> オキシダーゼを含む、
人工タンパク質繊維用染色剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維、上記人工タンパク質繊維から得られる繊維構造体、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維の製造方法、染色堅牢度に優れた人工タンパク質繊維の染色方法及び染色堅牢度に優れる人工タンパク質繊維用染色剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例Aにおける染色堅牢度の評価結果を示すグラフである。
人工タンパク質繊維を製造するための紡糸装置の一例を示す概略図である。
実施例Bにおける染色堅牢度の評価結果を示すグラフである。
実施例Cにおける染色ムラの評価結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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