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公開番号
2025138760
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2025107513,2024558317
出願日
2025-06-25,2024-09-05
発明の名称
粘着剤、粘着シート、積層体
出願人
artience株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
133/04 20060101AFI20250917BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】環境調和型材料の比率を高めて石油資源の節約に貢献可能な粘着剤であり、高い粘着力性能を持ち、定荷重剥離耐性やタックを両立可能な粘着剤を提供する。
【解決手段】モノマー混合物の共重合体であるアクリル系ポリマー(A)、軟化点が120度以上であるロジン系粘着付与樹脂(B1)および硬化剤(C)を含む粘着剤であって、前記(A)100質量部に対する前記(B1)の含有量が10以上60質量部未満であり、モノマー混合物100質量%中に、モノマー(a1)を30以上95質量%未満と、モノマー(a2)を1以上10質量%未満とモノマー(a3)を4以上69質量%以下と、を含有し、さらに、モノマー(a4)を含有してもよい粘着剤とする。ここで、(a1)2-オクチル(メタ)アクリレート、(a2)カルボキシ基を有するモノマー、(a3)(a1)、(a2)、(a4)以外のモノマー、(a4)ヒドロキシ基を有するモノマーである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
モノマー混合物の共重合体であるアクリル系ポリマー(A)、軟化点が120度以上であるロジン系粘着付与樹脂(B1)および硬化剤(C)を含む粘着剤であって、
アクリル系ポリマー(A)100質量部に対するロジン系粘着付与樹脂(B1)の含有量が10質量以上60質量部未満であり、
モノマー混合物100質量%中に、
下記モノマー(a1)を30質量%以上95質量%未満と、
下記モノマー(a2)を1質量%以上10質量%未満と、
下記モノマー(a3)を4質量%以上69質量%以下と、を含有し、
さらに、下記モノマー(a4)を0.7質量%未満含有してもよい粘着剤。
(a1)2-オクチル(メタ)アクリレート
(a2)カルボキシ基を有するモノマー
(a3)モノマー(a1)、モノマー(a2)、およびモノマー(a4)以外のその他モノマー
(a4)ヒドロキシ基を有するモノマー
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
モノマー(a3)が、ホモポリマーのガラス転移温度が0℃以上のモノマー(a3-1)(但し、モノマー(a2)およびモノマー(a4)を除く)を含有する請求項1に記載の粘着剤。
【請求項3】
モノマー(a3)が、アルキル基の炭素数が2~8かつホモポリマーのガラス転移温度が0℃未満のアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a3-2)(但し、モノマー(a2)およびモノマー(a4)を除く)を含有する請求項1に記載の粘着剤。
【請求項4】
モノマー混合物100質量%中にモノマー(a4)を0.03質量%以上0.7質量%未満含む請求項1に記載の粘着剤。
【請求項5】
バイオマス度が30%以上であること請求項1に記載の粘着剤。
【請求項6】
ロジン系粘着付与樹脂(B1)のバイオマス度が80%以上である請求項1に記載の粘着剤。
【請求項7】
ロジン系粘着付与樹脂(B1)の水酸基価が20mgKOH/g以上である請求項1に記載の粘着剤。
【請求項8】
さらに、アクリル系ポリマー(A)100質量部に対して軟化点が90度以上120度未満の粘着付与樹脂(B2)を10質量部以上60質量部未満含み、
粘着付与樹脂(B2)が、ロジン系粘着付与樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂肪族/芳香族系石油樹脂およびテルペン系粘着付与剤からなる群より選択される少なくとも1種含む請求項1に記載の粘着剤。
【請求項9】
硬化剤(C)がイソシアネート系硬化剤およびエポキシ系硬化剤およびアルミキレート系硬化剤からなる群より選択される少なくとも一種を含む請求項1に記載の粘着剤。
【請求項10】
ゲル分率が、50%未満である請求項9に記載の粘着剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、粘着剤、粘着シート、積層体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
粘着剤から形成した粘着剤層を有する粘着シートは、取り扱いが容易であることから、ラベル用途、医療用途等幅広い分野で使用されている。さらに液晶ディスプレイ(LCD)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)等様々な光学ディスプレイにも広く使用される。また、光学ディスプレイは、表示装置としての利用に加えてタッチパネルのような入力装置として利用されている。タッチパネルには、表面の保護を目的としてカバーパネルが設置される。通常、これら光学ディスプレイを構成する部材の貼り合わせは、粘着剤層を介して行われる。その中でも、マーキングフィルム、ウィンドウフィルム、自動車部材、光学ディスプレイ等、長期の使用が想定される用途に用いられる粘着剤は、使用中のはがれを防ぐため被着体に対する高粘着力が必要とされる。粘着シートを自動車やラベル用途の場合、素材は金属に加えてプラスチック系の材料への接着が必要であり、材料の膨張や自重により荷重がかかり続ける状況でも粘着剤層との接着界面で浮きや剥がれといった外観不良を生じない耐久性(定荷重剥離耐性)が求められている。
【0003】
上記要求性能の高まりに加えて、粘着シートが用いられる産業界において、石油資源の枯渇、及び石油由来製品の燃焼による二酸化炭素の排出が問題視されている。そこで、包装材分野を皮切りに光学分野、半導体分野等さまざまな産業において、石油由来材料に代えて生物由来材料を用いる事による石油資源の節約が試みられている。
アクリル系ポリマーを主成分とする粘着剤において、生物由来材料の比率を向上させる方法として、生物から産生される直鎖アルキルアルコールと(メタ)アクリル酸をエステル化して得られる(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを含むモノマー混合物を共重合してアクリル系ポリマーを得る方法が挙げられる。
また粘着付与樹脂に関しても天然由来成分から作られる製品があり、これを選択的に使用することで環境調和型の製品化を達成することができる。
【0004】
特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に記載の粘着剤は、生物由来材料を用いたアクリル系ポリマーを使用している。発明者らが検討したところ、これらに記載の粘着剤では、粘着力、定荷重剥離耐性、タック性等を両立することはできず、大きな課題になっている。
【0005】
また環境調和型材料の比率を高めることによってより石油資源の節約に貢献できるが、限定された環境調和型材料を使用することになり、本来得られていた性能、例えば粘着力、定荷重剥離耐性、タック性等の固定性に課題があるのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2009-529090号公報
特表2023-538015号公報
特表2024-110325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、環境調和型材料の比率を高めることによってより石油資源の節約に貢献することができる粘着剤であり、また被着体に対して高い粘着力性能を持ち、定荷重剥離耐性やタックを両立することが可能な粘着剤、それを用いた粘着シート、積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、以下の態様において、本発明の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本開示は、モノマー混合物の共重合体であるアクリル系ポリマー(A)、軟化点が120度以上であるロジン系粘着付与樹脂(B1)および硬化剤(C)を含む粘着剤であって、アクリル系ポリマー(A)100質量部に対するロジン系粘着付与樹脂(B1)の含有量が10質量以上60質量部未満であり、モノマー混合物100質量%中に、下記モノマー(a1)を30質量%以上95質量%未満と、下記モノマー(a2)を1質量%以上10質量%未満と下記モノマー(a3)を4質量%以上69質量%以下と、を含有し、さらに、下記モノマー(a4)を0.7質量%未満含有してもよい粘着剤を提供する。
(a1)2-オクチル(メタ)アクリレート
(a2)カルボキシ基を有するモノマー
(a3)モノマー(a1)、モノマー(a2)、およびモノマー(a4)以外のその他モノマー
(a4)ヒドロキシ基を有するモノマー
【発明の効果】
【0009】
本開示により石油資源の節約に貢献することができる粘着剤、被着体に対して高い粘着力性能を持ち、定荷重剥離耐性やタックを両立することが可能な粘着剤、それを用いた粘着シート、及び積層体の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の積層体の一例を、部分的に示す概略断面図である。
粘着シートの定荷重剥離耐性を試験する際の模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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