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公開番号2025137533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025114694,2021099244
出願日2025-07-07,2021-06-15
発明の名称筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人
主分類C09D 11/16 20140101AFI20250911BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明の課題は、従来の剪断減粘性付与剤とは違い、イオン性物質(金属イオンなど)によって、増粘阻害されることなく、安定した増粘作用することが可能となる剪断減粘性付与剤を含んでなることで、増粘作用効果を奏して、インキ漏れを抑制し、書き味を良好とし、筆跡カスレを抑制した、筆記性が優れた筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を得ることである。
【解決手段】着色剤、溶媒、(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体を含んでなることを特徴とする筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤、溶媒、(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体を含んでなり、前記(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体が、一般式(化1)で示されるアクリル酸エステルを構成成分とし、含有量は、インキ組成物全量に対し、0.01~5質量%である筆記具用水性インキ組成物であり、
20℃、剪断速度192sec
-1
におけるインキ粘度は、300mPa・s以下
20℃、剪断速度1.92sec
-1
におけるインキ粘度は、200~3500mPa・sである
ことを特徴とする筆記具用水性インキ組成物。
JPEG
2025137533000008.jpg
24
51
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記溶媒が、多価アルコール溶剤であることを特徴とする請求項1に記載の筆記具用水性インキ組成物。
【請求項3】
前記(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体が、一般式(化2)で示されるアクリル酸を構成成分とすることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具用水性インキ組成物。
JPEG
2025137533000009.jpg
24
46
【請求項4】
前記(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体が、架橋剤を構成成分とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の筆記具用水性インキ組成物。
【請求項5】
前記筆記具用水性インキ組成物に、顔料を含んでなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の筆記具用水性インキ組成物。
【請求項6】
前記筆記具用水性インキ組成物に、界面活性剤を含んでなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の筆記具用水性インキ組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、筆記具用インキ組成物には水性インキ組成物、油性インキ組成物が用いられてきたが、特にボールペンには、水性インキ組成物を充填した水性ボールペンおよび油性インキ組成物を充填した油性ボールペン組成物があり、その中でもインキ組成物に対し剪断減粘性を付与した、ゲルインキ組成物が知られており、その剪断減粘性付与剤に関して種々の提案がなされている。
【0003】
剪断減粘性付与剤としては、水性インキ組成物では、キサンタンガム、ウェランガム、ダイユータンガムなどの多糖類が提案されており、また、油性インキ組成物では、脂肪酸アミドワックス、水添ヒマシ油などが提案されている。
【0004】
このような筆記具用インキ組成物として、キサンタンガム、ウェランガム、ダイユータンガムを用いた技術としては、特公昭64-8673号公報「筆記具用油性インキ組成物」、特開平4-214782号公報「水性ボールペン用インキ組成物」、特開2005-068363号公報「水性インキ組成物とそれを用いた水性ボールペン」および、脂肪酸アミドワックス、水添ヒマシ油を用いた技術については、特開平7-196972号公報、特開平7-268268号公報に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
「特公昭64-8673号公報」
「特開平4-214782号公報」
「特開2005-068363号公報」
「特開平7-196972号公報」
「特開平7-268268号公報」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~3では、剪断減粘性を付与することができ、ある程度の増粘作用効果を得ることができるが、着色剤の種類や、界面活性剤の種類や、その他のインキ成分、ボールペンチップの金属材によっては、インキ中に存在するイオン性物質(金属イオンなど)によって増粘阻害を起こしやすく、所望の増粘作用効果が得られないこともあった。
また、特許文献4、5では、水添ヒマシ油や脂肪酸アミドワックスでは、ある程度の増粘作用効果が得られることができるが、静止時のインキ粘度が高くなり、書き味への影響や、インキ追従性が劣りやすく、筆跡にカスレが発生することもあり、改善の余地があった。
【0007】
本発明の目的は、従来の剪断減粘性付与剤とは違い、イオン性物質(金属イオンなど)によって、増粘阻害されることなく、安定した増粘作用をすることが可能となる剪断減粘性付与剤を含んでなることで、増粘作用効果を奏して、インキ漏れを抑制し、書き味を良好とし、筆跡カスレを抑制した、筆記性が優れた筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために
「1.着色剤、溶媒、(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体を含んでなることを特徴とする筆記具用インキ組成物。
2.前記(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体の含有量は、インキ組成物全量に対し、0.1~10質量%を含んでなることを特徴とする第1項に記載の筆記具用インキ組成物。
3.前記(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体が、一般式(化1)で示されるアクリル酸エステルを構成成分とすることを特徴とする第1項または第2項に記載の筆記具用インキ組成物。
TIFF
2025137533000001.tif
39
87
4.前記(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体が、一般式(化2)で示されるアクリル酸を構成成分とすることを特徴とする第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の筆記具用インキ組成物。
TIFF
2025137533000002.tif
32
84
5.前記(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体が、架橋剤を構成成分とすることを特徴とする第1項ないし第4項のいずれか1項に記載の筆記具用インキ組成物。
6.前記筆記具用インキ組成物に、界面活性剤を含んでなることを特徴とする第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の筆記具用インキ組成物。
7.前記筆記具用インキ組成物に、樹脂粒子を含んでなることを特徴とする第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の筆記具用インキ組成物。
8.第1項ないし第7項のいずれか1項に記載の筆記具用インキ組成物を収容してなることを特徴とする筆記具。」とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、着色剤、溶媒、(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体を含んでなることで、インキ中にイオン性物質(金属イオンなど)が存在しても、安定したゲル構造を有することで、剪断減粘性を付与し、静止時のインキ粘度を高くすることで、筆記先端部の間隙からのインキ漏れ(ボールペンの場合はボールとチップ先端の間隙からのインキ漏れ)を抑制し、筆記時にはインキ粘度を低くすることで、書き味を良好とし、筆跡カスレを抑制し、筆記性に優れた筆記具用水性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を得ることができた。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の特徴は、筆記具用水性インキ組成物に、着色剤、溶媒、(アクリル酸/アクリル酸パーフルオロアルキル)共重合体を含んでなることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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