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公開番号2025136704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035484
出願日2024-03-08
発明の名称共重合体、組成物、被覆デバイス、被覆医療デバイス及び被覆医療デバイスの製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08F 220/28 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、デバイスの表面に十分な親水性及び易滑性に加えて、蛋白質付着抑制性を付与することが可能な共重合体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、下記(A)、(B)及び(C)をモノマー成分として含む、共重合体を提供する。
(A)双性イオンを有する化合物
(B)特定の化学構造式で表される化合物
(C)アクリルアミド誘導体
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)、(B)及び(C)をモノマー成分として含む、共重合体。
(A)双性イオンを有する化合物
(B)下記一般式(I)で表される化合物
TIFF
2025136704000005.tif
36
170
[一般式(I)中、mは平均値であり1~200の整数を表し、R

は水素原子又はメチル基を表し、Xは酸素原子又はNA若しくはNA

を表し(ここでNは窒素原子を、Aは水素原子又は炭素数が1~5のアルキル基を表す)、Yは水素原子又は炭素数が1~4のアルキル基を表す。]
(C)アクリルアミド誘導体
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記一般式(I)で表される化合物におけるmが、2~30の整数を表す、請求項1記載の共重合体。
【請求項3】
前記一般式(I)で表される化合物におけるmが、9~30の整数を表す、請求項1記載の共重合体。
【請求項4】
前記一般式(I)で表される化合物におけるmが、20~30の整数を表す、請求項1記載の共重合体。
【請求項5】
前記双性イオンを有する化合物の含有率が、1~30質量%である、請求項1又は2記載の共重合体。
【請求項6】
請求項1又は2記載の共重合体、及び、溶媒を含む、組成物。
【請求項7】
請求項1又は2記載の共重合体が表面に被覆された、被覆デバイス。
【請求項8】
被覆デバイスが、眼用レンズ、皮膚用被覆材、創傷被覆材、皮膚用保護材、皮膚用薬剤担体、輸液用チューブ、気体輸送用チューブ、排液用チューブ、血液回路、被覆用チューブ、カテーテル、ステント、シースバイオセンサーチップ、人工心肺、内視鏡用被覆材、測定機器のプローブ及び測定機器のノズルからなる群から選ばれる、請求項7記載の被覆医療デバイス。
【請求項9】
前記眼用レンズが、コンタクトレンズである、請求項8記載の被覆医療デバイス。
【請求項10】
前記コンタクトレンズが、ハイドロゲルコンタクトレンズである、請求項9記載の被覆医療デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、共重合体、組成物、被覆デバイス、被覆医療デバイス及び被覆医療デバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
日常用いられる様々なデバイスは、その用途によって材料が適宜選択されるばかりでなく、その表面の改質が要求されることもある。医療デバイスを例に挙げると、その用途に応じてシリコーンゴムやハイドロゲル(ヒドロゲル)等の軟質材料、あるいは、金属やガラス等の硬質材料が材料として用いられる。
【0003】
医療デバイスを生体内に挿入したり、生体表面に貼付したりする場合、炎症反応や副作用を抑制するために、デバイスの生体適合性の向上が重要である。このため、医療デバイスの表面改質によって、医療デバイスの表面に親水性、易滑性又は防汚性といった優れた特性を付与すれば、使用者の使用感の向上(不快感の低減)、症状の改善等を期待することができる。
【0004】
医療デバイスの表面改質の方法としては、例えば、N,N-ジメチルアクリルアミドやビニルピロリドン等のアミド基を有する化合物からなる共重合体を含む、pH6~9の溶液中で医療デバイスをオートクレーブ滅菌して表面に被覆を形成し、医療デバイスの使用感を向上させる方法が知られている(特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5154231号
特開2012-8854号公報
特開2010-508563号公報
特開2017-176821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1~4に開示された発明は、表面処理方法に煩雑な操作を含み、いずれも医療デバイスの表面に十分な親水性、易滑性等を付与できるものではなく、さらには蛋白質付着抑制性を付与できるものでもなかった。また、疎水性基による相互作用を利用した被覆方法では、共重合体による被覆層とレンズ表面との屈折率の差が大きくなり、白濁するといった問題があった。
【0007】
そこで本発明は、デバイスの表面に十分な親水性及び易滑性に加えて、蛋白質付着抑制性を付与することが可能な共重合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の目的を達成するために、双性イオンを有する化合物(A)と、下記一般式(I)で表される化合物(B)と、アクリルアミド誘導体(C)と、をモノマー成分として含む、共重合体を提供する。
【0009】
TIFF
2025136704000001.tif
37
170
【0010】
[一般式(I)中、mは平均値であり1~200の整数を表し、R

は水素原子又はメチル基を表し、Xは酸素原子又はNA若しくはNA

を表し(ここでNは窒素原子を、Aは水素原子又は炭素数が1~5のアルキル基を表す)、Yは水素原子又は炭素数が1~4のアルキル基を表す。]
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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