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公開番号2025135892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033956
出願日2024-03-06
発明の名称光学用コーティング剤及びウレタン系プライマー用皮膜
出願人第一工業製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C09D 163/10 20060101AFI20250911BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】ウレタン系プライマー層への耐候密着性に優れる皮膜を形成することができ、光に曝されても透明性が低下しにくく、また、高い屈折率を有することができるコーティング剤を提供する。
【解決手段】本発明のコーティング剤は、ウレタン系プライマー層へのコーティングに用いられ、
(A)成分;オリゴマーと、
(B)成分;芳香族ウレタンアクリレートと、
(C)成分;ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとの混合物、及び、ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物からなる群より選ばれる1種以上と、を少なくとも含有し、オリゴマーは、主鎖がビフェニル部位を有するフェノールノボラック型構造であり、かつ、少なくとも1個のアクリロイル基を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウレタン系プライマー層へのコーティングに用いられる光学用コーティング剤であって、
下記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分
(A)成分;オリゴマーと、
(B)成分;芳香族ウレタンアクリレートと、
(C)成分;ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとの混合物、及び、ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物からなる群より選ばれる1種以上と、
を少なくとも含有し、
前記オリゴマーは、主鎖がビフェニル部位を有するフェノールノボラック型構造であり、かつ、少なくとも1個のアクリロイル基を有する、光学用コーティング剤。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記ビフェニル部位は、―C



―C



―で表される基である、請求項1に記載の光学用コーティング剤。
【請求項3】
前記オリゴマーは、エポキシ基又はグリシジル基由来の基を有する、請求項1に記載の光学用コーティング剤。
【請求項4】
前記芳香族ウレタンアクリレートは、分子中に2以上のアクリロイル基を有する、請求項1に記載の光学用コーティング剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の光学用コーティング剤の硬化物を含有する、ウレタン系プライマー用皮膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウレタン系プライマー層へのコーティングに用いられる光学用コーティング剤及びウレタン系プライマー用皮膜に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線等の活性エネルギー線で硬化する性質を有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、例えば、コーティング剤等に用いられており、各種基材に対して皮膜を形成することができる。斯かる皮膜は、コーティング剤に含まれる成分の特徴に応じて種々の機能が発揮され得る。このような皮膜の機能性を向上させるべく、種々の硬化型樹脂組成物がコーティング剤として提案されている。
【0003】
硬化型樹脂組成物を含むコーティング剤として、例えば、特許文献1には、ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリイソシアネート及び水酸基を有する(メタ)アクリレートを反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートを主成分とする活性エネルギー線硬化型組成物が提案されている。斯かる組成物からなるコーティング剤は、ウレタンベースであることから、耐クラック性及び伸縮性に優れる皮膜を形成することができるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-189651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を含むコーティング剤を用いて、ウレタン系プライマー層をコーティングすることも行われている。この場合、ウレタン系プライマー層上に形成させる皮膜には、優れた密着性が求められる。
【0006】
しかしながら、本発明者らが検討したところ、従来のコーティング剤では、ウレタン系プライマー層に対する耐候密着性が低下しやすいという問題があった。すなわち、従来のコーティング剤でウレタン系プライマー層上にコーティング膜(皮膜)を形成させても、その表面に長期間にわたって太陽光などが照射(例えば、屋外暴露)されると、ウレタン系プライマー層に対する密着性が徐々に低下するものであった。さらに、皮膜表面に長期間にわたって太陽光などが照射されると透明性が低下しやすくなる問題も発生する。他方、コーティング剤に含まれる成分の種類の選択によって耐候性を向上させることが可能であるが、逆に透明性や屈折率が低下することもあり、この場合、例えば、光学用途等に展開することが難しく、用途に制限が起こる問題点を有していた。斯かる観点から、ウレタン系プライマー層への耐候密着性に優れると共に、光に曝されても透明性が低下しにくく、また、高い屈折率を有する皮膜を形成することが可能なコーティング剤が求められていた。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ウレタン系プライマー層への耐候密着性に優れる皮膜を形成することができ、光に曝されても透明性が低下しにくく、また、高い屈折率を有することができるコーティング剤及びウレタン系プライマー用皮膜を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のオリゴマー、芳香族ウレタンアクリレート及び多官能アクリル化合物を必須成分とすることにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
ウレタン系プライマー層へのコーティングに用いられる光学用コーティング剤であって、
下記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分
(A)成分;オリゴマーと、
(B)成分;芳香族ウレタンアクリレートと、
(C)成分;ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとの混合物、及び、ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物からなる群より選ばれる1種以上と、
を少なくとも含有し、
前記オリゴマーは、主鎖がビフェニル部位を有するフェノールノボラック型構造であり、かつ、少なくとも1個のアクリロイル基を有する、光学用コーティング剤。
項2
前記ビフェニル部位は、―C



―C



―で表される基である、項1に記載の光学用コーティング剤。
項3
前記オリゴマーは、エポキシ基又はグリシジル基由来の基を有する、項1又は2に記載の光学用コーティング剤。
項4
前記芳香族ウレタンアクリレートは、分子中に2以上のアクリロイル基を有する、項1~3のいずれか1項に記載の光学用コーティング剤。
項5
項1~4のいずれか1項に記載の光学用コーティング剤の硬化物を含有する、ウレタン系プライマー用皮膜。
項6
項1~4のいずれか1項に記載の光学用コーティング剤の、ウレタン系プライマーへの使用。
項7
項1~4のいずれか1項に記載の光学用コーティング剤を用いてウレタン系プライマー層上に皮膜を形成する工程を備える、コーティング剤の使用方法又は皮膜の形成方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコーティング剤は、ウレタン系プライマー層への耐候密着性に優れる皮膜を形成することができ、その上、光に曝されても透明性が低下しにくく、また、高い屈折率を有することができることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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