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公開番号2025134617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024180907
出願日2024-10-16
発明の名称フェロコークス原料の製造方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類C10B 53/08 20060101AFI20250909BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】原料を塊成化する成型工程における成型歩留まりの向上を考慮した、効率的で新たなフェロコークス原料の製造方法を提案する。
【解決手段】本発明のフェロコークス原料の製造方法は、石炭、鉄源原料およびバインダーを含む成型用原料を混練し、混練した成型用原料をダブルロール成型機まで搬送し、ダブルロール成型機で塊成化した成型物を乾留してフェロコークスを製造する際に、振動搬送機を用いて混練した成型用原料をダブルロール成型機まで搬送することを特徴とする。また、好適例として、振動搬送機として振動フィーダーを用い、振動フィーダーにより混練した成型用原料を搬送すること、ダブルロール成型機に供給する混練した成型用原料の粒度分布のバラつきIspが、200以上600以下であることがある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
石炭、鉄源原料およびバインダーを含む成型用原料を混練し、混練した成型用原料をダブルロール成型機まで搬送し、ダブルロール成型機で塊成化した成型物を乾留してフェロコークスを製造する際に、振動搬送機を用いて前記混練した成型用原料を前記ダブルロール成型機まで搬送することを特徴とする、フェロコークス原料の製造方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記振動搬送機として振動フィーダーを用い、前記振動フィーダーにより前記混練した成型用原料を搬送することを特徴とする、請求項1に記載のフェロコークス原料の製造方法。
【請求項3】
前記ダブルロール成型機に供給する混練した成型用原料の粒度分布のバラつきIsp(以下の式1で定義される)が、200以上600以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載のフェロコークス原料の製造方法:
TIFF
2025134617000005.tif
34
166
ここで、Dp:調和平均径(mm)、di:粒度分析の篩目間の代表粒径(mm)、wi:粒度分析で代表粒径がdiとなる粒子の占める重量比率(wt%)である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄鉱石等の鉄源原料と石炭とを原料として冶金用のフェロコークスを製造するプロセスにおける、フェロコークス原料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
高炉の操業を効率よく行うために、石炭をコークス炉で乾留してコークスを製造し、コークスを高炉に投入することが行われている。高炉内でのコークスには、高炉内の通気をよくするためのスペーサーの役割、還元材としての役割、熱源としての役割などがある。近年、コークスの反応性を向上させるという観点から、石炭に鉄鉱石を混合して冶金用のフェロコークスを得る技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。フェロコークス原料を、石炭リッチの配合比にするか、鉄鉱石リッチの配合比にするかは、コークス代替を目指すか、鉄源として利用するかによって任意に定められている。
【0003】
このフェロコークスを製造する工程において、石炭および鉄鉱石を成型機で塊成化する必要がある。塊成化する方法として、原料にバインダーを添加して常温~250℃程度で成型する方法と、250℃以上の高温で石炭を軟化溶融させ、バインダーを添加せずに石炭の粘結性を利用して成型する方法と、がある。前者の方法としては、石炭、鉄鉱石およびバインダーを混練機で混練し、その後、常温で成型する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。後者の方法としては、石炭および鉄鉱石を混合し、250℃以上に急速加熱して加圧成型する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。塊成化された成型物は、乾留炉で乾留され、フェロコークスが製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-15700号公報 (特許請求の範囲)
特開昭64-81889号公報 (第2頁)
特開2005-53986号公報 (請求項3)
特開2009-235222号公報 (請求項4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようにフェロコークスの製造には、原料を混練する混練工程と、混練原料を成型機に搬送する搬送工程と、塊成化する成型工程と、その後、塊成化された成型物を乾留してフェロコークスの製品を得る工程とがある。フェロコークス製造に際して、塊成化後の成型物のハンドリング強度が高いと共に、高炉に投入されるため乾留後のフェロコークスの製品強度も高いことが要求されるが、製造コストという点では成型工程での成型歩留が重要となる。しかし、上記特許文献1~3では、成型する温度、使用する原料の種類、副原料の検討が行われているが、成型歩留を考慮した検討がなされてない。
【0006】
特許文献4には、成型歩留を改善するために、原料中に粉状部を所定の割合で配合すること、ダブルロール成型機を用いること、が提案されている。しかしながら、粉状部は成型時に成品として弾かれた不良品のことであり、本来は発生させないことが望ましい。また、引用文献4に記載の技術は成型歩留を改善するための技術ではあるが、近年要望が高いレベルで成型物の成型歩留を改善することができなかった。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、原料を塊成化する成型工程における成型歩留まりの向上を考慮した、効率的で新たなフェロコークス原料の製造方法を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ダブルロール成型機では、供試原料の粒度影響が高く、できるだけ粒度分布がブロードである方がカップに充填される量が増え、成型歩留が改善することを見出し、成型機に供給される原料の粒度分布を事前にブロード化することを着想した。
【0009】
本発明のフェロコークス原料の製造方法は、石炭、鉄源原料およびバインダーを含む成型用原料を混練し、混練した成型用原料をダブルロール成型機まで搬送し、ダブルロール成型機で塊成化した成型物を乾留してフェロコークスを製造する際に、振動搬送機を用いて前記混練した成型用原料を前記ダブルロール成型機まで搬送することを特徴とする。
【0010】
なお、前記のように構成される本発明のフェロコークス原料の製造方法においては、
(1)前記振動搬送機として振動フィーダーを用い、前記振動フィーダーにより前記混練した成型用原料を搬送すること、
(2)前記ダブルロール成型機に供給する混練した成型用原料の粒度分布のバラつきIsp(以下の式1で定義される)が、200以上600以下であること:
(【0011】以降は省略されています)

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